モネとチャイコフスキー


この季節の夕暮れ時の
気温と空の色のハーモニーが
おにぎりと唐揚げと卵焼きのハーモニーぐらい
愛おし過ぎる


いつの時代も
先人が何を考えていたのかを
遠い空を見ながら想像するのは
ホモサピエンスの贅沢のひとつではないか

きのう偶然発見したのは
「睡蓮」でおなじみの
クロード・モネと
「白鳥の湖」でおなじみの
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが
同い年だった事

同じ時代を生きた2人の作品が
同じ時代にどう響いてたのだろうと想像すると
はるか昔にタイムスリップして
ヨーロッパの街並みを眺めているような
そんな映像に襲われる

ビリーアイリッシュが響く時代に
バンクシーが世界を席巻した
今の時代を何となく感じて生きてるが

なるほど
そんなメロディーや色が溢れ出てるなと
改めて現在地の旨みを感じる

モネはそれまでの
"いかにリアルな肖像画を描くか"
だった絵画に
動きと光を与えた

チャイコフスキーは
"教会に神々が宿るような旋律"
だった音楽に
弱き人間の情感を与えた


"神"が絶対的だった時代を終え
"人間らしさ"とは何かを考え始めた
19世紀のはじめの風が

モネとチャイコフスキーの作品には
吹き流れている


そんな時代から
まもなく200年が経とうとしている



今日の風がこんなにまろやかなのも
過去より継ぎ足されてきた
"秘伝の風"だからかもしれない



うなぎ食べたい

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