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CORN の open call 募集要項

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このたびCORNでは、令和3年度下期(2021年10月1日〜2022年3月31日)のartist in residence希望者を公募いたします。
→CORNとは何かについては『artist in residence "CORN" について』参照

公募にあたって私たちは、様々な背景を持つアーティストのみなさまに金沢という土地だからこそ可能なサポートを提供させていただくべく、三つのプログラムを始めます。

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三つのプログラムに共通する資格や基準は以下の通りです。

・滞在希望期間は令和3年度下期(2021年10月1日〜2022年3月31日)の間でプログラムごとの限度日数、月数以内にて希望をお聞かせください。
・滞在中は例外的な場合を除き、石川県内での制作を中心としてください。
・国籍、発表媒体は不問です。滞在ビザはご自身で取得ください。
・複数名での応募の場合、滞在費は1名分となります。
・常設の展示施設はありませんが会場のコーディネートは可能です。
・他の助成などを獲得した上での滞在についてもお気軽にご相談ください。

※以下、応募フォームにファイルをアップロードいただくため、googleのアカウントが必須となります。gmailを開設後、ご応募ください。

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金沢には様々な施設や魅力的な街並みがあり、アーティストが滞在し制作し展示する場所が複数、用意されています。アーティストの皆さんの中には既に、その中の施設との取り組みが決まっていたり、または今後の取り組みのためのリサーチを行う必要がある方もいらっしゃると思います。

アーティスト・イン・レジデンスCORNでは、そのような滞在希望者のために、滞在1ヶ月前までの応募を原則とするショート・ステイ・プログラムを設定しています。

公募時期:随時
公募期間:1週間〜3週間
制作協力:事前に必要なものを要相談
滞在場所:寝室+アトリエを有する個室
広報協力:Web サイト、SNS など

応募フォームはこちら

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オープンコールのメインプログラムの一つとして下期1組を募集いたします。アーティストやスタートアップ企業出身者により新たに形作られた46000株式会社による、民間主導のアーティスト・イン・レジデンスであるCORNでは、幅広い作家からの応募を受け入れたいという方針から、滞在の内容を事前に不問とするロング・ステイ・アーティストを公募いたします。

伝統的に大学教員や研究機関などにはサバティカルという制度があり、これは使用制限をもたない長期休暇という意味合いとして使われますが、CORNロング・ステイのコンセプトの一つには、このサバティカルがあります。アーティストやキュレーター、あるいはフロンティア精神の強い研究者にとって、生活と制作に二分されがちなキャリアパスの中で、それらを自由に混ぜることができる安息の地は常に探し求められていることでしょう。

個人的な思いを記せば、私は2020年、コロナ禍の直前から金沢での活動を模索し、1年ほどの時間をかけてアーティストインレジデンスの企画を準備してきました。そして2021年初頭に現在の46000株式会社を設立するメンバーとの出会いをうけ、企画していたレジデンスの構想を共に組み立てる仲間と機会を得られました。

この伝統を大切にしながらも新しい文化を受け入れる度量をもった金沢という土地に2ヶ月から3ヶ月という長期にわたってアーティストが滞在することは、より不確実で多様な、そして様々な機会ある世界へとアーティストを旅立たせる強いきっかけとなることを深く感じます。

応募にあたってアーティストのみなさんには、詳細なステートメントや綿密なプランよりも、大きく羽ばたく可能性をもった存在であることを踏まえた気軽な参加を目指していただければと思います。また通常のレジデンスと同じく作家には様々な援助やリサーチのアシストなども準備されています。ぜひあなたの等身大を、その背景と共に教えてください。(齋藤恵汰)

公募時期:2021年7月1日〜7月31日
公募期間:令和3年度下期(2021年10月1日〜2022年3月31日)任意の2ヶ月〜3ヶ月
滞在場所:寝室+アトリエを有する個室
制作協力:滞在中のリサーチから必要なものを要相談
広報協力:Web サイト、SNS など
滞在費:100,000円/月

応募フォームはこちら

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今年から新たに始まる「アイデアステイ」のテーマは「方法的懐疑2.0」としてみました。ルネ・デカルトが『方法序説』(1637年)で提唱した、有名な「我思う、ゆえに我あり」こそ、彼が自らの思索の出発点に据えた「方法的懐疑」のエートスを表現する標語です。デカルトはすべての前提を自明とすることを拒否し、仮に世界のすべての存在が虚偽だとしても、自己の存在を疑う当の自分自身の存在は否定できないという結論にたどり着きました(この結論にはアントニオ・ダマシオら様々な論者から異論が提出されていますが、そのことはいったん脇に置きます)。

コロナ禍では、私たちはこれまで「自明」とされていたあらゆるものが目の前でガラガラと音を立てて崩れ落ちていく様を目撃してきました。斎藤幸平による『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020年)の好調な売れ行きが示すのは、その終わりよりも「世界の終わりを想像する方がたやすい」とまで言われていた資本主義ですら、今や転覆可能なシステムとして認識されつつということではないでしょうか。

今年度のアイデアステイでは、「方法的懐疑2.0としてのアート」を体現するプランを募集します。そのように言うとき、僕は2つの側面を有するプランを期待しています。1つは、芸術の制度を含むいかなる命題も自明の前提とせず、むしろそれらを根底から覆す可能性を孕む「ラディカルな」プラン。もう1つは、しかし、ニヒリズムに限りなく接近する懐疑主義に陥ることなく、私たちが共に信じることができる何か——それを「真理」や「普遍性」と言い換えてもかまいません——を愚直に追い求めようとする「ポジティブな」プラン。そんなプランはきっと、今すぐに完全に実現されずとも、あるいは数年先にさえ完全に実現されずとも、数十年、数百年先にデカルトが哲学の世界にもたらしたような唯一無二のブレークスルーをもたらすかもしれないと考えています。

長々と書いてきましたが、要するに、これまでのアートの「常識」にとらわれない「想定外の」プランを大いに期待しています。(山本浩貴)

公募時期:2021年7月1日〜7月31日
公募期間:令和3年度下期(2021年10月1日〜2022年3月31日)任意の30日〜60日間
滞在場所:寝室+アトリエを有する個室
制作協力:プランから必要なものを要相談
広報協力:Web サイト、SNS など
滞在費:3,000円/日

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問い合わせ

お問い合わせ内容によっては、お時間を頂戴する場合やお返事を差し上げられない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

46000株式会社 AIR担当(齋藤)
46000.corn@gmail.com

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