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「渋谷」に川があるって本当ですか?

こんにちは。余語です。
12月1日よりスタートした「えんとつ町のプペル渋谷フリーツアー」は好評頂き、これまで130人以上の方にご参加頂いております。

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「えんとつ町のプペル渋谷フリーツアー」では、西野亮廣さんの作品「えんとつ町のプペル」の題材となったスポットを訪れながら、渋谷のディープなスポットを巡ります。

「普段渋谷には来るけど、渋谷に関して知らないことばかりで、驚きの連続でした」と、ツアー参加者からお言葉を頂きます。

再開発が進んでいる渋谷では、新たなスポットが次々出来て来るわけです。しかし、普段渋谷に来ている人でも意外と渋谷の歴史って知らないんです。そんな渋谷の歴史を紐解いていくと、これがなかなか面白く、このnoteでは渋谷の知られざる姿を紹介していきたいと思います。

今回は「渋谷の川」をテーマにして話を進めていきます。

普段、渋谷を歩いていても川が目につくことは、ほとんどありません。実際のところ、渋谷に流れている川は地下を流れていて、地表に流れていません。だから、私たちが渋谷で川を目にする事は滅多にないのですが、渋谷には渋谷川という川があります。

渋谷川について

渋谷川は、元々、新宿御苑に水源を持っていて、渋谷区・港区内を通って東京湾に流れ込む全長約10㎞の川でした。かつて、渋谷川には、宇田川などいくつもの支流がありました。新宿区、渋谷区、港区と都会のど真ん中を流れる渋谷川ですが、上流から新宿御苑、明治神宮、これらはいずれもかつての渋谷川の水源に位置しています。

1964年の東京オリンピックの開催に向けて、公共下水道の普及が必要となったこともあり、渋谷川上流の暗渠化工事は急ピッチで進みました。そのため、昭和40年代初頭(1965年)までには、渋谷川上流と支流のほとんどが地表から姿を消すこととなりました。

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渋谷川下流は、川の氾濫を防ぐため、断面が「おわん」のような形の護岸に整備されています。現在、渋谷川には、普段は水がほとんど流れていません。降雨により、水位が分水堰の高さを超えたときだけ、渋谷川に水が流れ込むことになっているそうです。

渋谷川は地下の天井にある

渋谷駅東口付近では、2019年まで渋谷川の移設工事が行われていました。

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渋谷駅東口地下広場の天井には新設渋谷川が流れています。

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この図を見ていただくとわかりますが、渋谷駅東口地下広場の頭上には新設渋谷川が流れているのです。実際にここの新設渋谷川がどんな感じなのか、写真を通して紹介します。

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渋谷駅の副都心線や東急東横線の改札近くにある出口B7。ここに入ると

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このような感じになっています。

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ここの上部分に新設渋谷川が流れています。普段使っている渋谷駅の頭上には渋谷川が流れているとは知らず、驚きですよね。何も渋谷川に関しての表記が無いので知らない限り気づきません。

また、渋谷ストリーム沿いでは渋谷川を眺めることが出来ます。渋谷川はストリームができるまでは汚くて臭く目立たない存在でしたが、渋谷ストリームができる時に、イルミネーションがつけられたりするなどしたことで、今のように綺麗になりました。

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渋谷を訪れた際は、直接渋谷川を確認してみてください。

ここまでスクロールして読んで頂きありがとうございました。

参考サイト:ちがいをちからに変える街。渋谷区

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