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「旅する本屋」始めます。

この秋、451ブックスは「旅する本屋」を始めることにしました。
イベントの出店や、出張絵本講座などで岡山県外にも足を伸ばしていましが、新たに車(トラック?)を購入し、移動販売車に改造して「旅する本屋」にする計画です。
書店の閉店が止まらず、インターネットでの本の販売、電子書籍が台頭している中、実際に本を手にとってみる空間、対面で本を購入する機会を作り、記憶に残る本との出会いを提供する「旅する本屋」です。
本の移動販売は、2016年頃まで行われていたトラヴェリング・カウブックスや、現在首都圏を中心に活躍されているBOOK TRUCKさんなどが有名ですが、画像で検索するといろんな移動本屋、販売車があるのがわかり、見ているだけでもそこに本が並んでいるように楽しく感じてしまいます。

移動式本屋

本の行商から始まったかもしれない移動式本屋は、馬やロバに本を載せたり、リアカーや自動車に足を変えて現在も存在しています。移動図書館もその一種類かもしれません。
451ブックスの考える「旅する本屋」は、ただ本棚を載せた車を作るのではなく、本との出会いを記憶に残す、少しだけ変わった場所として創ろうと思っています。

旅をすることは、451ブックスにとってとても大切なことでした。店を始める直前も、ロンドンへ古本屋、書店見学に行き、楽しんできました。地図を広げ、本を見ながら進行する「本の旅」と題した本の講座をしていたこともあります。
何よりも海外を含め各地を旅することは貴重な体験となり、「本」という文脈に、奥行きを与えてくれたことは確かです。

コロナ渦の最中にあって、県外へ移動して本の販売ができるのかという疑問はありますが、通常のイベント出店よりコロナ対策がしやすい面(屋外であることや、ドアを開放すれば換気もしやすい、飛沫防止の設備もあらかじめ準備できる等)もあること、いずれ来るだろうコロナ後の活動も見据えての決断です。

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世の中の状況とリンクして、451ブックスの売上も厳しい状況ですが、クラウドファンディング「Bookstore AID基金」からの援助(ありがとうございます)や、特別定額給付金をいただいたこともあり、元手に少ない予算の範囲内で、新たな可能性を模索していきます。

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