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夜明けの狼

 この話はフィクションです。実際の人物、団体とは一切関係ありません。それを踏まえたうえでお読みください。

雨降って地固まる

 Aプランは無事に成功した、47都道府県庁は全て我らが団体の支配下にあり政治に無関心な者たちは我らの支配を受け入れ何時ものように日常を過ごしている。無関心なのか馬鹿なのかは知らぬが私に従順になってくれるのは良いことだ。必ず私のもとで繁栄を享受させてあげようではないか。
彼らとは違って厄介なのが暇を持て余した老人共である。彼らは若者たちと同じ期間があったにもかかわらず子供たちを嫌悪し自らがまるで王のようにふるまう。そして明らかに特であろう新政権の発足に対しデモを行っている。各都道府県の警察には彼らのような反動分子を容赦なく檻に入れる、抵抗が激しい場合射殺も許可している。GHQの監視のもと彼らの都合のいいように作成された日本国憲法の下に連なる法律共はあまりにも弱すぎる。ただ、この憲法、法律のおかげで我らの団体は拡張出来たといえばその通りである。私の意見に反対し政治活動まで本格的に行うようなものはいないだろうが、憲法を本格的に改正するところがあればまずそこから改正するのことが大切であろう。
それらの基盤をしっかりする為に、速やかに元政府の反乱軍は早急に叩き潰すべきであろう。

Bプラン:反動分子を殲滅せよ

腐敗した前政権の残党や我らに理解を示さなかった自衛官たちは名古屋へと逃げ落ちたようだ。彼らに海外からの支援が本格的に到着する前に殲滅しきってしまうのが賢明だろう。あともう少しでこちらに就いた自衛隊幹部である松木から説明がある。だが側近である今宮はどうやら不満があるようだ。嫉妬か?w まあそれは無いとして松木の風貌は少し怪しいところがある
。だが私はスターリンのように側近を粛清し結果的に軍を弱体化させるようなことはしない。
「…..というわけでこのように動かし立てこもる旧政府軍を殲滅し、名古屋に入城します。」
「いくら夢を叶えるとは言え同族まで殺す覚悟はあるのか」
「ええ、そこが唯一の問題点です。貴方様の団体の兵士はやる気満々ですが元自衛官である者たちは少し不安があります。」
「そうか、それはしょうがない。これからの道のりは過酷なものとなる。しっかり教育をしてくれたまえ。」
(これからの道のり…?この狂信者は戦争でも起こそうというのか?いや、義勇軍派遣ぐらいだろうか…)
「では明日中に実行に移してくれたまえ。君には期待をしている、私を裏切らないでくれよ」
「了解いたしました。….お言葉なのですが、国内を平定した後は海外で軍事行動などh」
「そんなこと君が知ってどうする。この内戦が終わり次第軍事統帥権は私が握る。君は一介の前線司令官として配属される。いいか。長生きしたいのなら余計な詮索はしないように」
「…….了解しました。」

   思えばここで気づいておくべきだったのかもしれない。

さてBプランの始動はもうすぐだ。これが成功した暁には、もはや私に歯向かう者はいなくなるであろう。
権力基盤をしっかりさせた後は私が考える理想郷を作ることが出来る。この理想郷は我ら日本人が真に反映できるものである。詳細は実際にこの理想郷が成立してから語ろう。

夕食後、現場から報告が通達された。
成功だったようだ、我が軍は反動分子を全て殲滅したが一つ気掛かりなところがある。どうやら旧政府の一部の高官は何処からか逃げ出し海外に逃れてしまったようだ。
ここは完全なミスであった。どうやら名古屋から高速ボートに乗り離島を経由しフィリピンに逃げたようだ。身柄引き渡しを要求したいが恐らく彼らは応じないであろうし余計な行動は慎むべきだろう。
国内の反乱分子は全て消え去った。これからは内政政策と対外政策を本格的に進めていこう。

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