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りゅうこうご

知らんけど、という話。

さて、今年も「現代用語の基礎知識」選 ユーキャン新語・流行語大賞が発表されました。

何故こんなことを急に書き始めるかというと、仕事に追われていて全く書くことがないからです。6年くらい前に考えた「好きな食べ物10選」にしようかと思って、あやうく踏みとどまりました。ゴルゴンゾーラのピザと鳥白湯ラーメンが2強です。師が走ると書いて師走、ただの企業の走狗には名前すら与えられない。

「村神様」が年間大賞だそうですね。私は今も年に数回は観戦にいくくらいには NPB のワンフーですし、当然村上選手の活躍も嬉しく思いましたが、この選出に対して寄せられた苦情にもまた、頷けるものがありました。曰く、未だに皆が野球ファンだった昭和時代を引きずっている、曰く、造られた流行語であって言うほど使っていない。確かに私も、過半数がNPBの試合数も打率の相場も知らない時代に、スポーツ新聞とSNSの一部で使われた言葉が「流行語」として受賞するのは(勿論記録自体は偉業です)変だと思うし、野球ネタだけでも新庄監督の「BIG BOSS」のほうがよく見た気がします。

いずれにしろ、非野球ファンからのリアクションをみると、いわゆる古いメディアによる古い手法での盛り上げ方が、効用よりも反発を上回らせちゃってるんじゃないか、という危惧すら覚えてしまいますね。あと「神ってる」のときもそうなんですが、なにかを称賛する意味での「神」ってもうかなり時代遅れなネット用語にも感じられて、往年の2ちゃんねる臭というか、アラフォー臭というか、正直そういう違和感も強いです。

DeNAの神里が大記録を打ち立てたら、やっぱり「神」呼ばわりされるんだろうか。

文句めいたことを書いてしまいましたが、流行語として「村神様」はさておき、村上選手の活躍には目覚ましいものがありました。本塁打数もさることながら、最年少記録をいくつも塗り替えたり、個人記録だけでなくチーム成績にも直結した成果を出しているところが、本当に価値を感じさせます。

とはいえ、やはり本塁打数をきっかけに、王貞治さんはじめ歴代の大打者たちが振り替えられたのも、伝統あるスポーツ興業の意義と長所を思い知らされるようで、楽しかったです。王さんの記録は単年だけでなく凄まじいタフさと実働による通算本塁打もあるわけですが、村上には、そこに達しうる唯一の選手かも、という期待も感じています。どこまで行くか。

個人的には、というか散々言われていることですが、今季の村上も達し得なかったバレンティンの60本塁打にも、改めて脚光が当たってほしいと思います。毀誉褒貶のある選手ですが何年にもわたって球界を盛り上げたスラッガーであることは事実で、ヤクルトが強豪化した今だからこそ改めて記憶されてほしいです。

というか、やっぱり2010年前後の神宮が唯一通った球場なので、あのへんの有力選手にはチーム問わず愛着がある。

メディアやSNSでの「日本記録」「日本選手記録」「日本人選手記録」の表現ぶれについても思うところがありますが、文句だらけになるので、また別の話。

来年こそは我が中日も、球界を盛り上げて「竜興語」ほしいですね。

・・・こういうのが、NPBのおじさん要素か。

ちなみに、流行語、選考委員特別賞には「青春って、すごく密なので」が選ばれました。これも野球ネタというか、甲子園優勝旗に「初めて」白河の関を越えさせた(なんとなく無視されがちな駒大苫小牧、バレンティン説)チームの監督が仰った名言ですね。とても良い言葉だと思うし、ワールドカップでの各国選手の盛り上がりを見ていて、改めて反芻しました。別に大人も楽しいし青春できるので、この言葉を中高生の特権にしておくのも違うと思います。

言った側から恐縮ですが、23時帰宅サラリーマンの通勤電車は、もっと密です。

座れねぇ。

まとまった休みがほしい。

以上


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