「見えない暴力」に克つためにできること
この世の中には、頭の良い人がたくさんいます。その能力が人や社会を活かすほうに向かえば良いのですが、人を支配し貶めるために使われることも、ままあります。
ハラスメントや精神的DVと言われる行為は、その典型です。ハラッサーと言われる行為者は、しばしば相手よりも優位な立場(上司である、恋人として惚れられている、夫としてフルタイムで働いており経済的な優位性を持つ、など)を活用して、相手を感情的に操作し、自らの道具として利用します。
しかも、このハラスメントや精神的DVの問題は、「見えない」ということです。普通の暴力は目に見えて分かりますが、ハラスメントや精神的DVは決して手を出されることはなく、そして怒鳴り散らされることもなく、静かに行われます。これがまた、被害を受けるハラッシー側からするとややこしいのです。
また、相手の論理構築はあまりにも上手なため、それを受けるハラッシー側は「私のせいで相手は怒っている」などといった洗脳状態に陥ってしまい、なかなか抜けられないという恐ろしい実態があります。
そうやって一度ハラスメントや精神的DVのターゲットになってしまうと、まるで魂が破壊されたかのように人生がボロボロになってしまいます。
私は過去の人生において、何度かハラッサーのターゲットになった経験がありました。人生でなかなか忘れがたい、悔しい記憶であることは間違いありません。
散々な目に遭い、この分野に詳しいカウンセラーや弁護士などの話を聞き、さらには予防対策のためのトレーニングを受けた経験を踏まえて言いますと、まず重要なのは、「精神的DVハラスメントを行う人物がどのような思想を持っているのかを知る」ことだと考えます。
■精神的DVハラスメントを行う人物の基本的な思考パターン
おしなべて精神的DVハラスメントを行うハラッサーは、下記の3つの“思い込み”を持っています。その思い込みを確認、あるいは証明するために、身近にいる他者を利用します。
「私が上、お前が下」
「私が正しい、お前は間違っている」
「私の言うとおりに動きなさい」
これは『新・気づいて乗りこえる 精神的DVに悩む女性のためのガイドブック』という書籍に書かれていた内容の引用となりますが、私自身の経験から言っても、これは極めてうまくDVハラッサーの精神的な特徴を表現していると考えます。
私が過去に対峙してきたハラッサーたちの特徴は、この3つであまりにもうまく示されてしまいます。なので極めて的確な表現だと思います。
彼らハラッサーは、この3つの思い込みを“証明”するために、他者を上手く利用します。その手口は様々ですが、よくあるのが「ダブルバインド」という方法です。
ダブルバインドは矛盾した条件を突きつけることで、相手の行動を封じたり、わざわざ失敗するように誘い込んだりして、相手を心理的に追い込み支配するためのコミュニケーション手法です。
例えばですが、「許可しつつ禁止する」「達成し得ない2つの条件から選択させる」「本人の弱みにつけ込んで、支配者側の要求をさも本人の自由意志により選択させるように突きつける」といったことをします。ネットで「ダブルバインド」という検索ワードで調べていただくと分かりますが、これはなかなか巧みな方法論で、わかりにくいことが特徴です。
私は昔、身近な人間に断続的にこれをやられたことがありますが、説明のしがたい絶望感に陥ります。「心の奥底では猛烈な反感、怒り、殺意を抱く。しかし論理上は相手の言い分に利があるので(注:実際にはそのように情報を偏った形で収集して論理構築しているだけ)、従うしかない」といったような感覚でしょうか。
こうしたダブルバインドを何度か受けているうちに、だんだんと思考力が奪われていきます。次第に日常生活でまるでおかしな選択をするようになり、社会的にリスクの高い行動を、なぜか相手のためにしてしまったりもします。
後から思うと「私はなんであんなことをしてしまったのだろう」と深い後悔をするほどの軽率な行動を、いとも簡単にしてしまう。それほどの洗脳度合いになってしまうというわけです。
■相手の真の姿はテリトリーに入らないと分からない
こうした「見えない暴力」の存在を知ってから、私は各所の専門家を訪ねて、精神的DVやハラスメントのことについて調べて続けてきました。
被害に遭った人々のケースを聞いていると、私とかなり似たり寄ったりで、なかには「家から無理やり出てきた」「会社をいきなり辞めた」など、まるで命からがら逃げ出したという体(てい)の人も少なくありません。
多くの場合、ハラッサーは外面(そとづら)はたいへんよく、直属の部下になる、恋人関係になるなど、相手のテリトリーに入るまで、その真の顔はわかりません。
しかも、彼らはある意味、ハラスメントや精神的DVを、無意識、別の言い方をすれば「自動思考(そう考え行動するのが当然だと思い込んでいて、まるで疑わないこと)」で実行しています。そのような人物に「それはハラスメントです」「精神的DVに当たります」と突きつけたとしても、まるで理解されません。
さらにはその外面のよさから、本人を知る誰か第三者に相談したとしても、なかなか理解が得られにくいという事情もあります。相談した第三者からは「お前にも悪いところがあるのではないか」「よくあることじゃないか」「あの人がそんなことをするなんて考えられない」といった具合に、まるで他人事のコメントしか出てこないこともしばしばです。これは被害を受けているハラッシーにとっては二次被害とも言えるショックとなります。
■恨みや復讐心は相手のコンフォートゾーンに落ちるだけ
ある弁護士は、次のように述べています。「こうした人々(ハラッサーのこと)はまるで自らのことを反省せず、裁判で訴えられたとしてもまるで反省の色を見せない。だから被害を受けた方は、相手から反省の言葉を引き出そうとか、更正させようなどという気持ちを捨て、一切、関わりを絶つべきだ」。
私が知るあるヒーラーも、精神的DVやパワハラを行う人物について「彼らには、悪意も作為もない」とはっきりと述べています。我々は、こうしたネガティブな行為を実行する人物はサディスティックな嗜好を持っており、意図的に行っていると思いがちです。けれどもそのヒーラー曰く、「彼らは自分の意志や意図で行っているという自覚はなく、むしろ無意識から生じる『反応』としてハラスメントを行っているのだ」と。
彼らのコンフォートゾーン(心地よいと感じる認知科学的な状態)から見ると、隙のある人物は単なる日常生活の延長線上にある存在なのだそうです。言い換えると、隙のある人物を利用することで「他者よりも上でいたい」という自分のコンフォートゾーンが維持できる。人の脳は自然とコンフォートゾーンを維持するように動くので、脳が自動的にハラスメントを行い、目の前の人物が苦しむところを見て、無自覚のうちに安心感や満足感を覚える――それが日常生活の動作なのである、というわけです。
私はこのヒーラーからその論を聞いて、まるで脱力してしまいました。そしてこのように伝えられました。「もし、彼らに恨みを持って復讐しようと考えているとすれば、その恨みや復讐心は、あなたを間違いなく、彼らと同じレベルの低い土俵へと引きずり下ろすだろう。なぜなら、彼らが生きている、『利用する・利用される人生』というコンフォートゾーンに、自分のレベルを落とすことになるからだ」。
■自分の人生に光を当てる
ならば我々は、彼らのテリトリーから抜け、自分自身の人生に光を当て、自分の人生の良きビジョンを描き、ゴールを掲げ、そしてそこに向かって全力を注ぐべきだと思います。
私は「真実の剣」というプロジェクトを進めています。このプロジェクトでは、西洋形而上学の伝統に基づく強力なヒーリング「DNAアクティベーション」をはじめ、人生の創造に役立つ効果的な瞑想・「MAXメディテーション™」など、非常に役立つツールを提供しています。こうしたツールは、自らのほんとうの人生を力強く推し進めるために大いに役立つはずです(くわしくは記事下のリンクをご覧ください)。
先にも述べましたが、私は経験上、精神的DVハラスメントの対策は、とにかく「知ること」だと思っています。引き続き、このnoteでこの精神的DVハラスメントの問題について述べていきたいと思います。
■「真実の剣」note記事をご覧いただきました方へ
「真実の剣」のnote記事をご覧いただき、ありがとうございました。併せて、ぜひ、下記のヒーリングや瞑想ワークショップの情報もご覧ください。
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かつては王族や神官など、限られた人にのみDNAアクティベーションの存在が明かされてきました。つまり、ごく一部の人物しか、このDNAアクティベーションの恩恵を受け取ることはできませんでした。
しかし、今は形而上学の学校・モダンミステリースクールが一般公開に踏み切ることにより、正式なトレーニングを受けて認められたヒーラーなら、施術ができるようになりました。これにより、市井で活躍するより多くの人々が、このDNAアクティベーションの恩恵を受けられるようになっています。
これを受けた人は、まさに形而上学が語る最大の教え、「I am God.」の一片――素晴らしき自らの潜在的な可能性が拓かれます。徐々に心の平和、心の豊かさ、さらには自らの人生を切り開いていくことができるようになるでしょう。
私がDNAアクティベーションを最初に受けたのは2005年9月のことでした。そしてDNAアクティベーションの施術法を最初に学んだのは、2009年でした。初めて学んでから10年以上もの月日が経過していますが、このヒーリングの威力については発見の連続です。
受けた人が備える可能性を最大限に開く、古来の叡智・DNAアクティベーション。このヒーリングの恩恵を、ぜひ、多くの人に受けていただきたいと思います。
DNAアクティベーションの解説ページはこちら
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