ファシリテーションの仕方
ビジネス上での管理者をされている方の悩みを聞く機会がよくあります。
これは、僕の経験でもまさに「あるある」だったので、シェアしたいと思います。
それはどんなことかというと…
うまく会議がコントロールできない…
あなたの職場の会議、こんなことないですか?
・何度会議を重ねても意思決定できず、先送りする傾向。
・会議で意見が出ない。一部の人だけが意見を言って、同調圧力で決まっていく
・やたらと会議が多い割に前に進んでいる感じがしない
・発言をすると、ひとりに人に負荷がかかるので、発言しにくい
・毎回、今日何をするか知らないで会議に参加している人がいる
いくら、部下のことを傾聴承認していても、会議運営がスムーズにいかないと、職員はやる気を失います。
もちろん、リーダーが会議のファシリテーションをすると決まっているわけではありませんが、それでも会議主催者である以上、あなたは会議運営に責任があります。
では、いい会議運営をするのはどうしたらいいでしょう?
求められる力は、ファシリテーション力なんです。
リーダーは、このスキルを身につけておくと信頼が格段にアップします。
今回は、僕が過去に学んできたファシリテーションスキルの忘備録を整理を兼ねてアウトプットします。
会議を行う際に最低限やっておくべき4つのことがあります。
G = Goal (ゴールを明確にする)
B = brainstorming (アイディア、意見を出す)
J = Judgement (判断)
D = Decision (意思決定)
G : 決定事項を事前に明確にし、共有しておく
◎ゴール設定をより具体的にする
・会社が良くなる方法を決めます →離職率を下げるための対策を決めます。
・経営改善する方法を決めます →収益を上げるための方策を決めます。
支出を下げるためにすぐできることを決めます。
B : より意見が出やすくするために
◎会議のルールを決めておく
・人の意見を否定しない (裁かない) 4D(でも・だって・どうせ・だめ)を使わない
・一人1回は発言する
・一人の発言時間
・時間設定
・事前に資料配布(宿題)
・意見はホワイトボードまたは付箋で共有する 等
◎質問の仕方を工夫する
・クローズドクエスチョン(より具体的な質問)
〇について何か意見はありませんか? →〇さんの意見に対して、どう思いますか?
・誰への質問なのか?
〇さん、他にありますか?
J : 出された意見の扱い方の軸を決めておく
◎判断軸
・優先事項、出された意見をカテゴリーで仕分けする
・重要度
・緊急性
D : 意思決定基準を決めておく
◎決定方法を共有しておく
・決定権者が意思決定する
・多数決
・全員一致
余談ですが・・・
多くの会社の場合は、会議の決定権者(社長やリーダー)が最終決定を行うことが一般的ですが、僕が以前勤めていた会社は、限りなく全員一致に近い意思決定をしていました。したがって、ひとりでも反対意見があると、もう会議が進まない、組織方針がなかなか決まらないので、挙句の果てに多数決…そんなスタイルでした。
意思決定は責任が発生するので、どうしても責任回避の心理が働きます。ですが、先日、前徳島市長だった方が現役時代に下した政治判断が誤りだったとして、現徳島市から4億6千万円の損害賠償請求を前市長個人に対して訴えるということが新聞に載っていました。
それはあまりにも気の毒というか、政治判断を一個人の賠償責任にしていいのか?という疑問が拭えませんでしたがね。
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