リーダーにとって、決定的に必要な力ってなんだと思いますか?
僕はスピーチ力だと思います。
スピーチ力とは、別に優れた話術の話ではなく、「伝わる」ように「伝える」力のことです。
スピーチがお粗末なリーダーでは、組織全体が頼りなく思えて、信頼を得ることができません。
その最たる例が、日本のリーダー、ガースーです。
「緊急事態宣言」の時の約30分の会見内で39回も、語尾に「思います」「思っています」とつけていたといって、えらく叩かれていますが、まあ確かに自信のなさや責任逃れの印象は拭えません。
時が混迷の時期なので、人々の絶望感や不安を増幅している感は否めません。
伝えるのが商売のポジションにしては、お粗末なスピーチ力は、たしかです。
ホント何言ってるのか分かりませんよね。
せめてデカい声出して!って感じですが、前リーダーのアベっちも、なぜか言い訳ベースの表現なので、突っ込まれどころ満載でした。
逆に欧米のリーダーって、スピーチに命かけてますよね。
スピーチが影響力だって分かってるからです。
なんで学ばないんでしょう?
日本人は分かってないんです。スピーチで組織が動くってことを!
スピーチなんて学ぶべきものだと思ってないんですよ、きっと。
えー
・改めてコロナ対策の強化を図っていきたいと思います。
・不要不急の外出などは控えていただきたいと思います。
・国民の皆様と共に、この危機を乗り越えていきたいと思います。
・皆さんに安心と希望をお届けしたいと思います。
・その年が新たな成長に向かう転機となった変革の年であった、こう言われる年にしたいと思います。
弱い!
「やってはみるけど、できなかったら勘弁してね」感なんです。
保険がかかってるんですよね、言葉に…
「やりぬきます!」
と
「やりぬきたいと思います」
どっちが説得力ありますか?
世の中にある出来事で断定できることって、ほとんどないです。
でもそれを正直に言うと人は迷うんです。
混迷の時代だからこそ、人々は迷ってる。だから無意識に強く道を指し示してくれることを願ってるんです。
小泉純一郎や橋本徹や進次郎…
支持されたのは、言葉を断定するから。
あとね、
「措置を講じてまいります」「影響は避けられません」「危機に直面しています」
官僚が書いてるであろう原稿…
言葉の表現がまどろっこしい。
「ご質問に対するお答えを専門家の見地から検討して申し上げますとですね、具体的にはですね…」
はよ言え!
ってなる。
下手な人は、言葉に無駄が多いんです。
本質だけを取り出したら、時間は半分で済みます。
これ、政治家だけの話ではないです。
会社のトップの方もそうです。
理事会や総会での答弁…
あらためて見直してみませんか。
スピーチは、才能で決まってるんじゃない。学べば身につくスキルです。
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