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#50 セクハラじじいのクセえお口は糸で縫い縫いしてあげまちゅねぇ~

 怒りに任せてPCパチパチさせてもらう。

 よく、紹介制や会員制などの閉鎖的な空間を売りにしている飲食店で、バカみたいな大声でセクハラまがいの会話を繰り広げるじじいを見かける。やれ、女性店員に対して「一回ヤらしてよ!」と吠えたり、女性の存在などお構いなく「この前のキャバ嬢ヤれそうだったのによぉ!」とゲラゲラ笑っている。こういった輩は死んで肥料にでもなってくれないと目障りだ。

こういうじじいは、お姉さんとお酒を飲みながら楽しくおしゃべりするお店でも、チンポコだのLINE教えろだの最近いつヤっただのフガフガ鼻息荒らしながら偉そうに座ってるんだろう。
 私も、そういったお店に行くことはあるが、あんまりそういった、いわゆるド下ネタトークを女性の前ですることは得意ではないので、普通におしゃべりしたりゲームしながら酔っ払ってばかりだ。

こういうじじいは、金だけはたんまりと持っている。普段は立派に社長業をこなしたり、国家資格を持って世のため人のために働いて、同業者や下につく者から慕われたりしているのだろう。しかし、理性をゆりかごの中に忘れたまま体だけ大きくなり、脳みそ空っぽ下半身加齢臭じじいという本性が少しでも見られると、どんな偉業も風の前の塵に同じ
 こういうじじいは、恐らくこれまでの人生で常に強者側だったのだろう。それ故、周りには理性置き忘れカス同胞やイエスマンばかりいて、自分の考えや言葉だけが正しい、この世界の中心は俺様なんだと勘違いしてしまったのだ。
 あー、言ってあげたい。そのつまんねえ稚拙な下ネタクソ滑ってるよって、教えてあげたい。

 かといって、私自身下ネタが嫌いなわけではない。でも、なんて言うかな。私が友達と喋って笑い転げるような下ネタってのは、男子校の弱小野球部の部室でさえない男子高校生が夢と呪いを膨らませて爆発させるようなものであって、女性をアクセサリー感覚で取っ替え引っ替えしたり、クセえ息まき散らしながらその場にいる全員の性事情大発表会を開催するようなものではない気がする。
 他人から見れば差異のないものなのかもしれないが、自分としては、何かが決定的に違っている気がしてならない。それほどまでに不快に感じてしまうじじいのセクハラなのだ。もしや、こういう感覚が「生理的に無理」ってやつなのかもしれない。

 それに、そもそも飲食店のカウンターで、女性や他のお客さんがいるにも関わらず駄々をこねるガキみたいに「おっぱい触らしてよ!」「S、Mどっちなの!?」なんて言うわけがない。そもそものレベルで全く異なると思う。

 本当に、心の底から不快だ。聞こえている間は、ずっとお腹のあたりがズキズキする。クソが。こんな最低人間が得をするような世界なんて絶対におかしい。みんな死んでしまえば良いのに。
 と、ひたすらどういう死に方がコイツらにはお似合いだろうと考えていたら、一つ、大事なことに気づいてしまった。

 こんな風に不快な思いを、私自身がこれまでの人生で誰かに抱かせていたとしたら?失礼な話題を、女性にフってしまっていたとしたら?あり得ないことではない。まだ、そこまで深い問題だと認識できていなかった幼い自分が、同級生に一生消えない傷を負わせていたとしたら、私はどうするべきなのか。
 今更聞くことなど出来ないし、謝ったところで許されるわけもないだろう。眼前に鎮座していた絶対に倣ってはならない究極の悪は、実はかつての私自身なのかもしれない。
 これから何度謝っても足りないのかもしれない。それでも、伝えずにはいられない偽りなきもの。もし、かつての私が、もしくは今の私が、あなたに最低のことを言い放っていたのなら、本当に申し訳なく思っている。すみませんでした。私が全て間違っていました。本当に、すみませんでした。

 これからは、これまで以上に細心の注意を払って行こう。金と性にしか興味がない、最低のクソ野郎にならないように。声に出して反論することも出来ない女性が一人でも減っていけるように。
 これからは、ゲス老いぼれ悪臭セクハラじじいを見かけたら、頑丈な糸でお口を縫い縫いして差し上げようと思う。

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