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Hello disappears
第5章 faith
大抵、この年の子はみんな自分を疑わない。
でも自分を信じているかと言われると黙ってしまう。それは何故か?簡単だ、彼女たちが信じているのは“そうしていれば自分は標的にならない”という確信のない何かであって、自分じゃないから。
私に向けられる目もきっとそういうことだった。自分だけ取り残されないように、みんなと話す話題くらいに思ってるんだろう。
小学生の子供にとって、他人の不幸は
hello disappear
一章 What is crying?
ガラララと開けると何人かがこちらを振り向く。
これはだいたい皆そうだ、仲良しが来たらすぐに声を掛けられるように、仲良しこよしの鉄則。それも、グループの中心じゃない子がよくやる、女王蜂に嫌われないように。
私に声を掛ける子はいない。当然だ一週間も学校に来ていない子になんと言えば良いか正しい答えを知る子なんていないだろう。答えなんてあったらだけど。まぁ、
hello disappear
序章 hate
「学校、行きたくない。」ルーティーンのように毎朝繰り返されるこの言葉に、最初は真面目に心配してくれていた母も「はいはい、行くよー」なんて私に軽く返すようになって、私は少し不満を感じていた。
別に、虐められてる訳じゃない。勉強が嫌なわけでも、友達とケンカしたわけでもない。ただ、行きたくない。メンドクサイのだ。
「あ゛~~」なんて変な声をあげれば、「フフフ、なにその声」と母に笑わ