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朝の散歩。

前回のnoteが思いがけない反響を頂いているので、今回は朝の散歩ルートについて書いていきたい。

この季節は朝の散歩がとても捗る。
もともと早起き体質なのでスパッと起きれた瞬間にスウェットに着替えて近所を散歩する。

散歩する道は至ってシンプル。

住宅街からすぐ裏手の畑道を通り、小学校の脇の小径に入る。
陽があまり差さない、用心しないと素通りしてしまうような場所だ。

ここにベンチが4つあり、曲がりくねった箇所に差し掛かるごとに配置されている。僕はそのうちの3つのいずれかに座る。
1つは住宅のベランダと真正面になるので、万が一カーテンを開けて住民と目があったときを思うと安心して座れない。

7時10分。快晴。
秋から冬へと差し掛かるこの季節の空気は、色々片付けないといけない事を後回しにしている自分を奮い立たせてくれる。

小径の静けさは無意識に息を飲む。
木々から発するマイナスイオンを全身で受け止めている。
小径を抜けると、開けた空に僕の住んでいる街が見える。

ベンチに座って15分。

曲がりくねった何もない小径は、平日に蓄積された心の淀みを洗い流してくれる。

何から手を付けようか。

何から手を付けずに済むか。

目まぐるしくこなしていく日々を乗り越え、この一瞬で思い巡らせる。

もうすぐ真冬の季節がやってくる。
布団から抜け出すのが難しい季節がすぐそこまで迫っている。
ここに来るのも今年はあと何回だろうか。

直に座って冷え切った尻を撫でながら、
小学校横の脇道を更に抜けると、突き当たりにに小さなアトリエがある。

アトリエの2階の窓から時たま黒猫がこちらを覗いている。
ふてぶてしく窓のサッシに顔をもたれている。

彼に向けて眼をキリッとさせて挨拶をする。
これも立派な散歩ルーティーンだ。

ベンチのある小径と黒猫のいるアトリエ以外は特段決まったルートはなく、気分によってあっちへ行ったりこっちへ行ったり。

さて、今日は何をしようか。

昨日まで覚えていたやりたいこと、やるべきことも充分な睡眠によりリセットされているので、スマホのメモ帳で確認しながら家路に着く。

ああ、思い出した。
柔軟剤を買わなきゃ。

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