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【取扱説明書】心が弱っている人への接し方

このnoteでは、心が弱っている人、メンタル疾患を抱えている人に対してどのように接したら良いのかみていきたいと思います。
あくまで、僕の主観的な意見になってしまうので、絶対にこれが正しいというわけではありませんが、一意見として捉えてもらえれば幸いです。

「頑張れ」とは言わない。

注意すべきポイントの代表格として、「頑張れ」と言わないことが挙げられます。

なぜ駄目なのかと言うと、本人的には少ないエネルギーながらも既に頑張っているからです。

頑張った結果がそれなのであって、決してサボったり怠けたりしているわけではないのです。

また、「頑張れ」には「やる気」や「気合い」的な要素も含まれているように感じ、気持ちだけでは前進できない状態にある人にとっては、余計にダメージになる言葉です。

なので、無闇に「頑張れ」と言うのではなく、「頑張っているね」などと寄り添う言葉の方が相手にとっては嬉しいと思います。

やる気や根性の話に持っていかない。

次に注意なのが、メンタルの問題を「やる気」や「気合い」「根性」の話に持っていかないことです。

心が弱っている人にとっては、必死に「やる気」を出して頑張った結果がその状態なので、それ以上「やる気を出せ」とか「気の持ちようだよ」などと言われてもどうしょうもありません。

気持ちの問題で乗り越えられないからこそ、心が弱っているのです。
その場合、かけてあげる言葉としては、先ほどの「頑張れ」の話と同様に、「頑張っているね」とか「よくやっているね」といったような相手を肯定しつつ寄り添う言葉を選ぶと良いと思います。

必ずしも、気持ちの問題に持ち込まないでください。一見励ましているようで、相手を傷つけている可能性があります。

すぐに共感しない。

意外に思われるかもしれませんが、共感されることは逆効果だと思います。
すぐに「僕も〜だったことあるよ」とか「〜な時って誰にでもあるよね」などと言われると、自分はそんな当たり前なことでここまでメンタルがやられているのか…と傷つきかねません。

もちろん、共感してもらいたい部分はたくさんあるのですが、無闇に「わかるわかる!」と言って欲しくない人が多いと思います。
それはなぜかと言うと、心の苦しみは十人十色だからです。

1人として同じ状況であることはないので、心が弱っている人にとっては「そんな簡単にわかる話ではないだろう」と思っているわけです。

共感は極力せず、ただ「うんうん」「そうだったんだね」と相手の話を聞いてあげること、そして受け止めることが大切だと思います。

アドバイスし過ぎない。

これもまた重要で、下手にアドバイスし過ぎるのもよくありません。
心が弱っている人の大半は、「まずは自分の話を聞いてもらって苦しみを知ってほしい」と思っているはずです。

頭ではどうすれば状況が打破できて、心の悩みが解決するか分かっているのですが、それが実行できずにいるから悩んで弱っているわけです。
なので、変にアドバイスするよりは、まずはじっくりと相手の話に耳を傾けることが重要だと思います。

アドバイスは、相手から「これってどう思う?」や「どうすれば良いと思う?」と聞かれた時に伝えれば良いです。
相手によっては、ただ話を聞いてもらうだけで心が軽くなる場合もあります。

その人が本当にアドバイスを求めているのか、きちんと見極めて相手と向き合ってみましょう。

おわりに

以上、僕なりの、心が弱っている人の取扱説明書でした。
これが正解だとは限りませんが、自分の場合はこのように接してもらえると嬉しいことが多かったので、実体験に即しつつ一般化して書いてみました。

周りに心が弱っている人がいる、メンタル疾患を抱えている人がいるなどの状況にある人は、ぜひ紹介した姿勢で相手の話を聞いてあげてみてください。

共通するコツは「傾聴」と「肯定」です。
参考になれば幸いです。

Profile
Yuki Shibuya │ 423(シブサン)
97年生まれ/新卒入社を10ヶ月でリタイア→転職/双極性障害クリエイター/ALLY/Webメディア編集・ライター・イラストレーター/漫画、生きづらさ、学びについて書いてます/カントリーマアムが主食


自分の生み出したもので生きていきたい。幼い頃からそう想って今も生きています。これからも創ることが喜びでいられるように、いただいたお金を使おうと思います。