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読みたいメディアがなければ作れば良い。「総合文化大全」ができるまで。


カルチャーに触れた学生時代

僕は早稲田大学の文化構想学部の文芸・ジャーナリズム論系というところを卒業した。
そこでは文学だけにとどまらず、アニメや漫画、映画、劇などあらゆるカルチャーに触れる機会があった。

当時から文章を書くことが好きで、特にジェンダーやLGBTに関心が強かったので、それらをテーマにZINE(と呼ばれる自作の雑誌)を制作して、イベントで販売してみたこともあった。

他にも、自分でWordpressでブログを開設してみたりもした。
その時はジェンダー以外にも、このnoteで扱っているような「生きづらさ」もテーマにしていた。

仕事としての「書く」ということ

それから、卒業して1社目を経て2社目でWebメディアの編集・ライターという立場で仕事をすることになった。

その仕事では、読者が自社のバイトの求人に応募するように誘導することを主な目的としていた。
そのためにSEOの順位も指標のひとつとなっていて、とにかく網羅的にひとつの仕事について記述され、そこから応募に持ち込むパターンが模索されていた。

それはそれで、「ビジネス」としての「書く」であり、経験になかった領域だったので楽しかった。

「面白い!」というメディアに出会えなかった

学生時代、そして社会人、特に2社目を経験していく中で、様々な形態のWebメディアに触れてきたし、その中で「記事」単位では「面白い!」と思えるものに出会うことはあったが、「メディア」という単位ではそういった出会いがなかった。

何かピッタリとハマるWebメディアが見つからず、たまにX(旧Twitter)で流れてくる記事を読むくらいになっていった。

どこかモヤっとした気持ちを抱えながら、学生時代に引き続き、自分の中で発信したいイラストや文章があったので、社会人になってからも発信を続けていた。

そんな中、出会いがあった。

「面白い!」を作る仲間に出会った

2020年の秋、僕は友人のイラストレーター達と原宿にあるギャラリーで合同展を行った。

その時に、友人が連れてきてくれた「u(「総合文化大全」でのペンネーム)」が僕のイラストを大変気に入ってくれて、そこから仲を深めていった。

ポツポツと連絡を取ったり、ご飯に行ったりするようになり、その中でこういった会話が生まれた。

「何か面白いもの作りたくない?」

その言葉から、互いにできること・できないこと、そして「面白い!」と思うことを共有し合った。

結果、Webデザイナー・エンジニアである「u」と、ライターである僕は一緒になって自分たちが「面白い!」と思えるものを詰め込んだWebメディアを作ることに決めた。

それが2023年12月半ばのことだった。

読みたいメディアがなければ作れば良い。

こうして、僕はとにかく「面白い!」と思えるテーマで記事を書き貯め、「u」は様々なWebメディアのデザインを参考に「総合文化大全」のラフデザインを作っていった。

画面を映しながら、通話してデザインについて話し合ったり、どのようなスケジュールで「総合文化大全」をリリース・プッシュしていくかなどを詰めていったりした。

そして、2024年の1月半ば、ついに「総合文化大全」がリリースされた。

自分たちが読んでいて楽しいもの、本当に欲しかったものを詰め込んだメディア。
そして、「総合文化大全」のモットーである「もっと多くの人に様々なカルチャーを届けたい」を体現できるメディアとして運営していく。

自分が欲しいものを、欲しいと思う人は必ずいる

ありがたいことに「総合文化大全」は友人・知人らに「いいね!」と言ってもらえている。

「世の中の人が何を欲しがるのか」を分析して、それに狙いを定めてコンテンツを提供するのも良いかもしれないが、時には「自分は何が欲しいのか」を軸にコンテンツを作るのも良いのかもしれないな、とこのメディアを通して思えた。

自分も「ユーザー」のうちの1人だ。
そんな「ユーザー」が欲しいと思うものなら、世の中に同じ思いをしている人が少なからずいるだろう。

「総合文化大全」は今後も雑多なカルチャーメディアとして、シンプルに簡潔な記事を提供していく。

ぜひ、今後も更新を待っていただきたい。

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