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20240220-0225

二月二十日(火)
 濃い霧の朝。
 労働。なまぬるい空気。雨は降らないけれど、じっとりと重たい空気。買いものをして、空腹で、よれよれと帰宅。鮭フレークとごまを混ぜたおにぎり、菜の花とたまごのサラダ。菜の花は少しの水とオリーブオイルと塩で蒸して、ゆでたまご、マヨネーズ、マスタード、すりごまと和える。
 豚肉、大根、さつまいも、まいたけで豚汁をつくる。
 週末、久しぶりにパンを焼こうと思っているのに、ドライイーストの小分けのものが見つからない。お徳用ではなく、小分けのが欲しいのに。

二月二十一日(水)
 しっかりと雨。
 労働、帰り道もしっかりと雨。ドライイーストを探しにドラッグストアへ寄りたかったけれど、雨がひどいのでまっすぐ帰る。Iさんから電話。Hさんにりんごののったケーキの切れ端をたくさんいただいたので、ミルクティーと一緒に食べる。Eさんにいただいたほうれん草をゆがく。みずみずしくてやわらかいほうれん草。厚あげ、まいたけ、ときたまごと一緒にお味噌汁にする。

二月二十二日(木)
 昼前、雨がやむ。歯医者へ。今日はあっさりと終わり、ドラッグストアへ。小分けのドライイーストが見つかった。

二月二十三日(金)
 産直のようなところで買いもの。菜の花、ほうれん草、大根、トマト、豆腐ドーナツ、黄色い水仙を買う。昨日無事にドライイーストが買えたので、久しぶりにパンを焼く。発酵させている間に昼ごはん。味噌汁の残りに豆乳を混ぜたものと、おにぎり。フラワーズを二話見る。ドーナツとコーヒーでおやつ、の間に発酵の終わったパンを焼く。普通の、大きな丸いパン。葉脈のようなクープにした。かわいい。
 晩ごはんは菜の花、ベーコン、トマトのペンネに、パン。

二月二十四日(土)
 久しぶりの晴れ。朝、昨日焼いたパンを食べる。
 近くのショッピングモールへ行き、無印良品でタオルと入浴剤と台所の消耗品を買う。そのあとスーパーへ。
 夜は豚肉とトマトを炒める。まず豚肉を炒めて、よく熟れたトマトを加えて、潰しながら炒める。酒、みりんを全体に、醤油はトマトめがけて加えてる。トマトはソースのようになる。

 二月二十五日(日)
 今朝も自分で焼いたパン。食べながら、私は娯楽はいらないし好きではない、という話をすると、そうだろうねと言われる。たまに特別感や非日常を味わうよりは、常に穏やかで静かでうつくしい日々を重ねていきたい。
 おやつに、ヨーグルトビスケットをつくる。スコーンとパンの間のようなもの。ヨーグルトがしっかり入るので、しっとり、ふんわり、かすかな酸味があって軽やかな食べ心地。ざくざくしたスコーンが好きだけれど、これもいい、と思う。
 晩ごはんは、鶏肉と新じゃがの炒めもの。新じゃがは、ほくほくしているけれどみずみずしい。オリーブオイルと塩で炒めるだけでこんなに美味しいのだから、料理って、簡単なんだな、と言うと、それに気がつくかどうかだよね、ということを言われる。確かに、気がつくまでにいろいろやって、ああ、必要なかったのか、と気づいたような気がする。
 私は割と料理もお菓子もパンもつくるけれど、凝ったことは何もしない。洗って切って焼くだけとか、煮るだけとか、調味料も少ないし、お菓子もパンもいろいろ混ぜずにシンプルなものをつくる。そういうものを食べていると、複雑な外の食べものが食べたくなくなり、食べられなくなり、私は窓も扉も閉めてしまう。ちいさな部屋の中だけで完結できるようになってしまう。
 それでも外に出なくてはならない、というのは、本当に、苦痛だ。

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