41special

本棚にある写真集等を紹介。より高度な写真の話など。

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本棚にある写真集等を紹介。より高度な写真の話など。

最近の記事

本棚04 ALEX WEBB「The suffering of light」

2011年、イギリスのThames & Hudson社より発行。 アレックス・ウェッブの作品は超身体的、同時多発的で皆が驚くような写真を撮っている。昔はどうやって撮っているのか見当がつかなかったが、最近は少しは推測ができるようなになってきた(合っているかはわからないが)。とはいえ、恐るべきセンスとアスリートのような身体性、瞬発力を感じる。大判で写真が見れるこの写真集は代表作も多く、痺れる。

    • 写真撮影02  Nikon Z9のテザー撮影

      自宅でZ9のテザー撮影テスト。 先週購入したばかりのnikon z9。今週の企業案件からいよいよ実戦投入だ。 captureoneの対応状況はver22以降、ただしロスレス圧縮・高圧縮rawの場合は推奨のバージョンが22の中でもさらにピンポイントのようだ。テスト時試してみたが、23より22の方が接続が全く途切れない感じがある。が、ほぼどちらも問題ないと思う。初めて接続した際は接続と切断が断続的に発生し、ん?となったがすぐに安定したという経緯はあった。 しかし、最近Niko

      • 本棚03 森山大道「光と影」

        写真を解体し、果ての果てまで連れて行き無化してしまいたい、とまとめられた「写真よさようなら」から10年後の1982年刊行。極端なハイライト、シャドーのコントラスト。後の作品でも見られる被写体、スタイルのようなものはこの作品集にもすでに散見される。氏はこの間にも「狩人」、「遠野物語」や自主制作の「記録」ほか書籍の連載物にも作品を発表し続けており、これらにも目を通すと作家の意識の変遷を辿ることができるだろう。

        • 写真撮影01 ボックスライトのテスト

          先日、私は初めてソフトボックスを購入した。直近で使うかもしれない、使えたら便利だ、という意図だ。手持ちのストロボの一つ、コメットのtwinkleに対応するものを選んだ。よく見るC-PLUSというシリーズのものだ。サイズは60×80cm、値段は¥16000で、モノの割に安く感じる。 実践で使えるか、自宅でテストしてみた。 被写体は、いつか購入していたファミマのレトルト麻婆豆腐。これが意外なほど花椒などのスパイスが効いてボリュームもあり、美味しいのだ。製造が丸美屋なのでもちろ

        本棚04 ALEX WEBB「The suffering of light」

          本棚02  中野正貴「TOKYO NOBODY」

          2000年、リトルモア社刊行。 たしか購入時の帯には「誰も写っていないんです」と書かれていた。内容は都内各所で撮影された、誰も写っていない写真を集めた作品集。非常に有名な作品なのだが、私が購入したのはつい昨年。理由は、発売当時は「長時間露光+NDフィルターで撮影したんだろうな」などと勝手な認識をして買いそびれていた。しかしある時、何かのインタビューで全てその瞬間を狙って撮影した、ということを知り自分を恥じた、、 発売後20年の今見ると、とにかく非常に写真的な作品だと思う。

          本棚02  中野正貴「TOKYO NOBODY」

          本棚01 森山大道「写真よさようなら」

          1972年に原本が写真評論社より刊行。森山氏が「写真を解体しようとしたら自分が解体されてしまった」と述べた作品集。フィルムのスタート位置までの空シャッター、事件現場の記事の複写なども含まれており、写真における被写体の存在性とその重要性の有無を改めて考えさせられる。 中平卓馬氏との対談や全カットの被写体の解説なども掲載。画像は2019年 月曜社刊行の大型本、2024年現在は同社から普及版としてミニサイズが出ている。

          本棚01 森山大道「写真よさようなら」