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本棚03 森山大道「光と影」



写真を解体し、果ての果てまで連れて行き無化してしまいたい、とまとめられた「写真よさようなら」から10年後の1982年刊行。極端なハイライト、シャドーのコントラスト。後の作品でも見られる被写体、スタイルのようなものはこの作品集にもすでに散見される。氏はこの間にも「狩人」、「遠野物語」や自主制作の「記録」ほか書籍の連載物にも作品を発表し続けており、これらにも目を通すと作家の意識の変遷を辿ることができるだろう。

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