"木"
夜。
息子が気持ちよさそうに眠っている布団の中に入る。
私と夫の間で眠る息子を見て
ふと、子供は"木"のような存在だなと思った。
私たちの手で土の中に植えた種は
じきに芽を出し緑をつける。
水やりをしたり肥料を蒔くのは人間だが
根っこを生やし、強く逞しく根強くするのは
"木"自身。
子育てもそうじゃないだろうか。
私たちは成長する為の少しの手伝いをする。
そこからどういう道へ、何になりたいかを
決めるのは自分自身。
全てに手を出すことは決してしてはならない。
あくまでも、手助けをするだけ。
そうして育った"木"は、とても美しく
緑の青々とした"木"になるのでは。と思う。
誰と比べられるでもなく、のびのびと
育った"木"は自信に満ち溢れ、堂々としているんじゃないか。
そう、思う。
子育てで絶対にしてはいけないことは
"誰かと比べる"ということだと思う。
誰とも比べなくていい。
だって他ならぬその子が、自分の子なのだから。
悪い面ばかりを見るのではなく、
良い面をもっとみてあげよう。
そして、もっとのびのびと育ててあげよう。
そんなことを思った、夜だった。
もう遅いし、寝よう。
息子の規則正しい寝息をBGMにしながら。
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