「近畿地方のある場所について」を読んで思い出したものたち
バズりにバズっている「近畿地方のある場所について」
ルフィみたいに「おンっもしれェ~~~!!!」てなっちゃった。考察ではなくあくまで読んでいて連想したことの覚え書きです。まだ更新が続いている作品ですので、2023/3/28現在の感想です。何かあったらまた書き足していきます。
※前提として"創作"と受け取って書いてます。
○某月刊誌別冊 2017年7月発行掲載 短編「おかしな書き込み」
・新婚初夜の床入りの儀式である柿の木問答
男女、嫁、柿ときたらこれですね。
男「あなたの家には柿がありますか?」
女「ええ、ありますよ」
男「もいでも良いですか」
女「ええ、ちぎっていいですよ」
で、「柿を千切って良いですよ」と「私と契っていいですよ」をかけてるんですが、これ女から「うちに柿がありますよ」って言うパターンあるのかなあ。この手の問答って女から聞くとNGですが。百合だったらいいのにね。
「こしいれせよ」は「輿入れ」=嫁が乗った神輿を婿の家へ運んでいくこと。
○某週刊誌 1989年3月14日号掲載「実録!奈良県行方不明少女に新事実か?」
・タケノコ掘り女児失踪事件
アメリカの霊能力者に霊視実験頼むところってだけ。
○『近畿地方のある場所について』 1
○某月刊誌 2006年4月号掲載「林間学校集団ヒステリー事件の真相」
・実在のヒステリー事件
日本での学生の集団ヒステリー事件っていうと下の二つを思い出します。作中では京都の中学生たちが林間学校で……とのことなので、ベースは下の方?
1978年の高校生の集団ヒステリー事件(北海道の高校の修学旅行)
2007年の中学生の集団ヒステリー事件(京都の中学校の林間学校)
「関西京都トンネル中学生集団怪奇パニック事件の生徒だったけど質問ある?」
○某月刊誌 1993年8月号掲載 短編「まっしろさん」
・八尺様、ジャンプ女、まっしろさん、ホワイトマン(ホワイトマンといいつつ女では)
山に出る女の怪異=山女は白くてデカい+くねくねかな
赤いジャンプ女はもしかしたら泉の広場の女も混じってるかも。見つけてほしいという意味で。それにしても幽霊はモノクロ+赤が限界なのか?青い服の幽霊ってあんまいなくね?
・酒鬼薔薇事件
ニュータウンの閉鎖的で独特な雰囲気とか、当時の同級生のスレを思い出した。関西圏&まっしろさんの陰湿な行動や猫についても。
・霊門
山の中の異空間と近づいてくる音については↓と同系列の話が幾つも寄せられている。恐らく、いずれも近畿地方(N県(奈良?)/和歌山との表記。東南アジアもひとつ混じってるけど)
「【洒落怖】霊門」
○ネット収集情報 1
○読者からの手紙 1
・長岡京ワラビ採り殺人事件
「オワレている たすけて下さい この男の人わるい人」
・八王子の首ヒョコ女 この話では男でしたけども。
「【恐怖】「窓からヒョコヒョコ女」とかいう怖い話」
○『近畿地方のある場所について』 2
○某月刊誌 2009年8月号掲載 読者投稿欄
○某月刊誌 2015年2月発行掲載 短編「賃貸物件」
○ネット収集情報 2
・念のため検索。洒落怖まとめブログは数えきれない程読んでますが最大手とされる某所でもツーリングおじさんのブログの話は見つけられませんでした。読んでたら忘れないと思うな、これは。ブログに鍵がかかっているのは「忌録」の「綾のーと。」を思い出しました。
○インタビューのテープ起こし 1
・「一人だけ見ている動画が違う」
卒論に使う動画を動画サイトから拾ってくるなーッ!あったら多分THEつぶろで取り上げられてる。女が近づいてくるシーンがあるということで。
○某月刊誌 2014年3月発行掲載 短編「待っている」
○「待っている」掲載前原稿
・神への供物は味が薄くなる
母親が作った味のない肉じゃが、キャンプでの味がしないカレー
一説には線香の匂いで味覚に異変が起きると言うが、向こう側の気に触れると劣化するとも。
○某月刊誌 2008年7月号掲載「謎のシール、その正体に迫る!」
・力士シール
「2008年頃から都内で謎のシールが貼られ……」と来ればやっぱり力士シール。
・広島一家失踪事件
朝食が残されたまま一家が失踪した「2003年埼玉一家行方不明事件」は2001年に起こった広島一家失踪事件を思い出す。この事件、翌年に家族の遺体が広島県世羅町京丸京丸ダムに沈んだ車の底から見つかってます。
○『近畿地方のある場所について』 3
○インタビューのテープ起こし 2
○某月刊誌 1998年5月号掲載「新種UMA ホワイトマンを発見!」
・例の有名な洒落怖
「【洒落怖】双眼鏡」
あと個人的には禍話の祭り覗きも思い出した。
「【怖い話】 祭り覗き 【「禍話」リライト④】」
○読者からの手紙 2
・ミユキカアイソウ
「えんえーんと カワいそう」「あのヲンナが生んだ 股からではない」あたり。ヲンナの股=ミユキカアイソウの"トミダノ股割レ"を思い出した。
あとは怪文書の殿堂入り・「さんざんしとをのことお」。
同じく超有名怪文書の「連絡待つ村」はちょっと毛色が違うかも。
それからここに出てくる「アキラはあくまのこといいます」のあきらくん。
作者さんの近況ノートにの画像あります。(観覧注意。ビビったぜえ)
絶対この作者さん「みさき」読んでる。まさか阿澄思惟=三津田信三ではないよな?
「みさき」(こちらもやや観覧注意)
○ネット収集情報 3
・倉敷のお札の家
お札屋敷つながり。
そしてこの「【神スレまとめ】最恐と名高い『お札屋敷凸』スレとは?」に通称・蓋こと「本当に危ないところを見つけてしまった」を感じる。このお札の家も倉敷だし。
「【倉敷蓋事件まとめ】本当に危ないところを見つけてしまった【蓋スレ】」
・不穏な指示で軍曹を先導していたAyIg8wLma
その後の53番のファイルが抜けるうんぬんから、5+3=8……は特に関係ないか。ここらへんはおつかれさまスレ連想しました。
どうでもいいが2011年に「イッチ」と「あっ……(察し)」はそこまで浸透してるかな……?
イッチの語源のカッスはなんJで2009初出、淫夢関係は2013前後からだと思う。オカ板と仮定して、オカ板みたいな元ネタ関係ない板までこの表現使うやつが現れるのはもうちょい後じゃないか。
○某月刊誌別冊 2010年5月発行掲載 短編「心霊写真」
・53番ファイル
母親が住んでた5棟3階は絶対関係しとるだろう。作者さんの近況ノートに53番ファイルあります。明るくすると口が映るとのこと。
○ネット収集情報 4
・Dr林のこころと脳の相談室
「精神科Q&A」
おしえてドクターは実在のサービスだけど、サイトの雰囲気としてはここを意識している気がする。有名なのは「まさかとは思いますが、この「弟」とは、あなたの想像上の存在に過ぎないのではないでしょうか。 」のあれ。
○某月刊誌別冊 2018年7月発行掲載 短編「浮気」
・ひとりかくれんぼ
身代わり、髪の毛、人形、鋏。
○その他
・天ヶ瀬ダム
1950年代に完成&自殺の名所というとパッと出るのは天ヶ瀬ダムかなあ。作中で重力式コンクリートダムとあるので、アーチ型コンクリートダムの天ヶ瀬ダムはそこが違うけど。
・瘤談、成瀬真央まとめ、みさき
私達受け取り手が拡散するまでがワンセットですね、近年のこの手のホラーは。穢れの伝播。
・現代怪談において配信者と大学生は使い捨てだ!
配信者は配信→コメントで煽られる→無茶する→様子がおかしくなって動画削除。大学生は飲み会からの怪談大会or肝試し→若さゆえの向こう見ずな行動→おかしくなる奴が出る→サークルに顔を出さなくなっていつの間にか大学辞めてる。現代怪談お決まりのパターンです。マジで使い勝手が良い。
・ある怪異について複数の立場から語られるっつーとやっぱり「ヒサルキ」でしょうか。あれって2ch以外での書き込みが信ぴょう性ある!って当時盛り上がってたらしいです。
・山にいる神は確定ぽい?なんにせよかなり歪んでる神様ですね。
ダムがある→水辺で霊魂を寄せ付ける……死人も多いし。
①嫁取りをする神=祠と鳥居関連
②招き入れる女=八尺様、ジャンプ女、まっしろさん、ホワイトマン関連
二柱一神構成なのだろうか。百合だったらいいのにねえ……
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?