46歳♂ぐだぐだ転職記24|転職から半年
現職に就いて6ヶ月
異業種でここまで自分にフィットする職場に出合えるとは想像できていなかった。仕事はそれなりに忙しいが、3ヶ月目あたりで業務の基本的なことにも慣れ、自分だけでも一通りのことをこなせる状況になった。
職場の人数が多くないこともあって、早速役職も上がっている。
また、異業種の私にとっての「当たり前」が現職にとっては「新鮮」に思われる場面も多く、改善案や提案で受け容れられているものも多い(口出しが多くなりすぎないように気をつけているし、まずは「既存のやり方」を実践した上でメリット・デメリットを体感・観察することにしている)。気がつけばブルーオーシャンに迷い込んでいたようなものだ。
人間関係も良く、ここで生きていこうと思える仲間たちに出会えた気がしている。
それなりに忙しく充実していて、濃厚な時間ではあるが、瞬く間に過ぎていく。
採用活動に積極的に取り組んでいる
役職が上がったことで、自チームの将来設計のために積極的に採用活動にも取り組んでいる。自社スカウトに取り組み、人材紹介会社からも紹介を受け、リファラルも少しずつ進行中だ。
週に10件ほどのペースで面談を行っているが、人事部がない会社で採用活動が各チームの長に任されているのが逆に良かった。自分で採りたい人材が明確なので、他人任せで「希望とちょっとズレている」人が配属されてくる心配はない。自分が重視しているポイントを最初の段階から丁寧に確認できる。相手の希望も詳しく聞いて把握できるので、認識ズレを早期に解決できる。自チームのウィークポイントを埋められる人、ストロングポイントを伸ばせる人と振り分けて、後々のチーム構成までイメージして採用活動を進めていけるのはありがたい環境だ。
丁寧な準備を大切に
自分自身の転職者としての経験も新鮮なので(このnoteを記していたお陰で重要なポイントはあとから振り返ることができる)、面談相手がどんな態度で転職に臨んでいるか見通しやすくなっていると感じる。
能力や経験、それを裏付ける職務経歴書ももちろん見るが、たとえハイスキルの人材でもそれほど作り込んでいない書類を送ってくる人は、面談してみると転職後のイメージが曖昧なことが多いように感じる。自分の強み・弱みをこれまでの肩書きからしかアピールできない人、企業の公式情報すら調べていない人のなんと多いことか。
書類をしっかり作り込んでくる人は、これまでの肩書きだけでなく、職務の中での創意工夫、あるいは失敗からの改善を伝えようとしているし、強み・弱みの認識が出来ている。さらに素晴らしい人は、それが採用側からどう見えるかまで意識して受け答えができるし、企業研究もしっかりできた上で、むしろ公式資料には書かれていない情報や、個別の情報ではない構造的なことを確認してくる。
そういう人と対話を重ねていった結果、「おそらくあなたの夢や目標に対して弊社ではベストの環境ではありません」となることもあるが、きっとそういう人はすぐに別のふさわしい環境に出合えるだろう。
これまでに数人の内定を出しているが、内定を承諾し入社してくれた方々は、経験/未経験を問わず充実して仕事に取り組んでいらっしゃるように見える(少なくとも私の目から見て)。
今の会社に出合えた理由
今にして思えば、職務経歴書の作り方も自己分析も不十分だった転職初期に「そこそこの」条件の会社から内定が出て承諾をしなくて本当に良かったと思う。私も大人なので、そこそこの環境とそこそこの満足/不満足を抱えつつ恙なく社会人として定年を迎えることはできただろうが、そこに家族のATMになる以外の幸せはあっただろうか。
「大量にお見送りされた経験を通して職務経歴書や自分の見せ方を考え、その自分に価値があると思ってくれる採用担当者や会社に出合った。」
これだけのことだが、自分のことを「入社希望者の一人」ではなく「46歳の丁さん」として見てくれる相手と出会えたことが大きな幸運だ。その幸運を願って行動していたわけではないが、図らずもそういう結果になった。
自分の専門業界に居続けたら、自己分析も市場価値の認識も甘いままそれほど変わらない未来に進んでいったのだろう。
最後の内定承諾で迷った上場企業に入社していたら、今ほど自分の居場所を感じられず、未来を大きく描くこともできずにいたのではないかと思う。
「職務経歴の棚卸しが重要」
「いい職場より、合う職場」
基本が大事。
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