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コロナ禍におけるシェアハウスの価値は

こんにちは。ギークハウス大倉山を運営している三浦です(@40balmung)。

※この記事は内田勉さん主催のブログリレー「#新型コロナ時代のシェアハウス」の第13日目の記事です。

前日である12日の記事はイベント駆動型シェアハウス「浅草橋ブレッドボード」管理人のみくさんでした。もろにコロナの影響を受けている記事ですのでぜひご興味があればご一読ください。

現在の状況

さて、ギークハウス大倉山はありがたいことにこの度満室となりました。
ただ、満室といってもコロナ禍においての満室であって、まだキャパシティは残しております。

ギークハウス大倉山の概要

ギークハウス大倉山は2020年2月にオープンしました。
4LDKで
・ドミトリー4名の和室
・一人もしくはペア個室の洋室
・共用リビングダイニング
・共用プレイルーム
・管理人部屋
があり、管理人夫婦も同居しているシェアハウスです。管理人夫婦がいっしょに住んでいるシェアハウスは珍しいかもしれません。
管理人夫婦2人、ドミトリー4人、個室1-2人の最大8人が居住します。
現在はコロナ禍を考慮し、ドミトリーには2人までとしています。

特に誰でも入居は可能ですが(要審査)私がエンジニアでスタートアップ界隈にいることもあり、そのあたりの界隈の方ですと話が合って楽しいかもしれません。

この物件は管理人である私が大家さんから賃貸として借り上げており、毎月固定の家賃、光熱費、共益費などをお支払いしています。なので住民が集まらないと私の財布が大打撃を食らいます。

大倉山というとマイナーな駅でご存知の方も少ないかと思います。
大倉山駅は東急東横線の駅で、
武蔵小杉→元住吉→日吉→綱島→大倉山→菊名
と、横浜方面の駅です。
武蔵小杉駅は今や住宅街としては高騰しているため名前も知られているかと思います。
元住吉は数少ない成功している商店街があり暮らしやすさ抜群です。
日吉は慶応大学があり、大学生が多い活気のある街です。
綱島は綱島温泉やAppleテクノロジーセンターが有名ですね。
菊名は新幹線を利用するのに新横浜駅までの乗り換えで利用された方も多いかと思います。
また大倉山は徒歩で新横浜駅までいけることもあり、新幹線を利用するのにも便利です。
駅周辺は商店街と住宅街が広がっており、徒歩5分圏内にはスーパーが4件あります。生活するにはとても充実しています。
ギークハウス大倉山はそんな大倉山駅から徒歩二分とアクセス良好で、物件も綺麗で設備充実、人が集まらないわけがない、そう思っていました。

難航する運営、目減りしてく運営資金

2月にオープンし、4月末まで住人0人。
3月にはコロナ禍も相まって、シェアハウスの良さをアピールしたくてもオフラインで集まることは難しく、運営は難航しました。
当シェアハウスは設備が揃っているので最悪丸腰での入居も可能です(布団は貸し出しになるので、レンタル代としてお支払いはいただきます)
また、一ヶ月からの短期入居も、数日の体験入居も可能です。LPも作成し、リファラルやSNS運用なども心がけていたところ少しずつ問い合わせが来て、ようやく入居者が決まりました。正直、この状況がさらに数ヶ月続いていたら運営は危ぶまれました。最短記録でギークハウスを閉じるのでは、と周囲からも言われていたほどです。

コロナ禍においてのシェアハウスとしての価値は

3月にはコロナウイルスによる情勢変化が起こりました。シェアハウスはただの住居だけではありません。リモートワークが普及したことで、住人がみな家で作業するとなると、それなりの場所や環境が必要です。そのため、ワークスペースの充実化を図りました。

ネットワーク
ネットワークは光回線10GBを用意し、高級ルーターと業務用アクセスポインタを整えました。プログラマーやインフラエンジニアは環境を整えるのにも調べ事一つするのにもネットワーク環境はマストです。最近は学習に動画コンテンツを利用することも増えてきました。ここになるべくストレスを感じさせないように心がけました。IoTデバイスも多いため、同時接続数にも気をつけています。

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作業スペース
作業場所として各種プライベートルームに加え、共用場所としてリビングとプレイルームを用意しました。リビングはダイニングも兼ねており、作業だけでなく大人数でも食事ができるように自動昇降式のスタンディングミーティングテーブルを備えました。これで座っているのが辛いときはスタンディングにすることもできますし、高さも自由に調節できるので背の高さによって好みの高さへ変えることができます。
また、高級チェアを整えて長時間作業していても辛くありません。
プレイルームはこたつテーブルがあり、疲れたらごろっと転がることができます。各部屋には40インチ超えのテレビがあり、PCと接続することも可能です。すべての部屋にIoTがあり、カフェミュージックなどお気に入りの曲を流すことで快適な作業空間を得ることができます。
更には屋上が2箇所あり、天気の良い日には大倉山を望みながら作業をするのも良い気分転換になります。
コロナ禍では最大4人がリモートワークしていましたが、ソーシャルディスタンス含めて快適に仕事をこなすことができました。

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実は、いづれも自分が欲しかった環境なだけです。たくさんのガジェットやIoTを使い、PCでの開発作業やプライベートにとたくさんのデバイスが接続されるネットワーク環境が欲しかっただけですし、スタンディングデスクや高級チェアは姿勢が悪くて身体の調子が悪くなりやすい自分が欲しかっただけです。
自分が欲しいということは、他の人から見ても欲しいものが揃っているのでは、という仮説を立てました。

人とのコミュニケーション
何より、私が思うシェアハウスの強みは人とのコミュニケーションだと強く感じています。どれだけ設備を整えようが、話す人が居なければ一人暮らしで十分でしょう。
なので、私もなるべく時間があれば住人とコミュニケーションをとるように心がけています。雑談から、仕事の話から、技術の話まで様々です。
私も今まで3件ほどシェアハウスを渡り歩いてきましたが、シェアハウスの一番の価値は「そこで共に時間を過ごす住人との時間」だと感じています。ギークハウス大倉山はアクセス良好、設備重視で快適な居住空間を強みとしていますが、一番はやはりコミュニケーションを重視していきたいと思っています。

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※たまには住民みんなでご飯を食べたり

コロナ禍だからこそシェアハウスに住む

シェアハウスの住民を募集しようにもオフラインでのやり取りは難しく、世間体的にはシェアハウス自体がやり玉にあげられる情勢でしたが、友人の紹介で一人、また一人と入居者数が増え、現在はこの状況下でも満室という状況まで持ちこたえることができました。本当に感謝しています。

リモートワーク化が進むことで、家にネットワーク環境が整っていなかったり作業場所が無かったりして苦労された方も多いと聞きます。その点、シェアハウスであれば十分なネットワークと作業場所を提供しているところも多いです。2ヶ月もの間、StayHomeとしてほとんど家から出ることもできず話をする人もオンラインのみ。流石にストレスも溜まるでしょう。これもシェアハウスであれば住民一人ひとりがリテラシーを上げて対策することでオフラインでの会話や交流を行なうことができます。3密(密閉、密集、密接)に気をつけるのは当然のことながら、孤独にならない場所というのはコロナ禍においても重要ではないかと感じました。

コロナが落ち着いたら勉強会などオフラインイベントを開催する予定です。また、ドミトリーも住民を増やす予定です。こちらも引き続き宜しくおねがいします。

明日は私もお世話になったことがあるギークハウス新丸子など複数のシェアハウスを運営されているeffyさん(@effy55)です。

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