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シャネルの似合う女になる方法を考えた
私、ジャケット1枚しか持ってないくせに凄いシャネルのファンなんです。
私がはじめてシャネルに憧れを抱いたのは、確か小2くらいのときのことでした。
そのころテレ東で海外のコレクションを紹介する「ファッション通信」っていう短い番組がやってて、幼稚園の頃から既に服オタだった私は毎週欠かさず見てました。
で、その時に番組に出てきたシャネルのパステルカラーに黒いブレードがついたツイードジャケットを見たときに衝撃を受けたんです。
私も女子小学生のご多分に漏れずパステルカラー大好きだったので、そこに黒を合わせるのオシャレ!って目覚めてしまって、それから小6くらいまで自由帳にずっとパステルカラーと黒の組み合わせで服の絵を描き続けてました。
そんな私のファーストシャネルは大学生の時でした。
大学に入ってから長期バイトをするようになったので毎月ウキウキで服を買ってたんですが、ふとこの金を持ってしてシャネル買えるんじゃないか?と気づいてしまい、さっそく翌月お給料をにぎりしめてシャネルのお店に入ってココマークのネックレスを買いました。
もうテンション上がって、毎日それをつけて意気揚々と大学に通ってたんですが、ある日友達に「そのでかいシャネルマークの下品なネックレス」って一刀両断されてしまったんです。
そのころの私、ばさばさのエクステが付いたハイトーンの髪の毛、雑な濃いメイクに、体型は結構ぽっちゃり、マルキューブランドの服をぱつぱつに伸ばしながら着てるような感じで、自分でも決して上品でない自覚があって、友達に怒りながらも結構納得してしまいました…。
その言葉をきっかけに、オシャレスキルを上げなくてはいけないという思いこみにとらわれて、ブランドのロゴが主張するアイテムを避けるようになりました。
日本のデザイナーズブランドとか、ロゴの代わりにアイコン的な柄や織りが主張してくれて、さらにアウトレットとかでも展開してるのでちょっとはお買い得に買えるプッチとかエトロとかミッソーニとか手を出して、私って玄人好みだわ~と自己満にひたってました。
そのおかげでオシャレスキルは上がったような気もしてるので、今となってはその友達に感謝するべきとも思ってるんですが、困ったことがひとつ、いまだ憧れのシャネルに手が出せないんです。
ジャケットは意外とココマークが目立たないんで出せてしまったんですね。
いつか欲しいと思ってるアイコンアイテムが、ツイードジャケット以外にもいっぱいあるんです。
コスチュームジュエリーのロングパールネックレスつけたいし、
ツイードのキャスケットかぶりたいし、
レジンのバングルだって正直好きだし、
つま先が黒いバレエシューズとか凄いしゃれてると思うし、
なんならツイードジャケットだっていつかは白地に黒いブレードついた、まさにココシャネル本人が着てるようなやつが欲しい!
本当なら今まさに探してる一生物のバッグもシャネル買って終了としたいところなんですが、どうしても今の自分がシャネルのバッグ持ってるの想像するとしっくりこないんですよね。
薄い顔立ちに普通体型の30代、築40年の家に住み、中古で買ったこすり傷が目立つ国産車から出てきた私がしゃれたかっこしてシャネルのバッグをぶら下げてる…
なんか、ちがう…。
せめて、年を取ろう。
ほうれい線がどうにもこうにもごまかしきかないな、もうどうやってもお腹がへこまないって感じた時、もう白髪の方が黒い毛より多いじゃん!って思ったとき、それを逆手にシャネルそろそろいけるんじゃない?と、買い足してこうかなっと。
ほうれい線が目立ってきたなと思ったら、ハイフ代わりに貫禄のバッグを買い、
白髪増えてきたな~と思ったとき、美容室に行くまでのタイムラグを心地よく過ごすためのキャスケットを買い、
デコルテがげっそりそげてお腹がへこまなくなった時、目くらませのロングネックレスを買い、
今持ってるツイードジャケットがきつくて入らなくなった時、白いジャケットを買い、
慢性的なロコモを実感したとき、バレエシューズを買い、
あら、、なんか楽しくなってきた。
革と同様、私もよいエイジングを楽しみたいものです。
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