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頭と心の引き出しで手触りを確かめる

noteでの投稿は久々になってしまったので自己紹介から入りたいと思います。笑

ガールズイラストやファッションイラストをメインに描いているイラストレーターのしおみなおこです!(twitter/instagram @403naoko)

先日このような大変嬉しいご感想をいただき、

それをきっかけにして何気なくファッションイラストを描くときに私が意識している点を添えてツイートしたところ、

自分が思っていた以上の反応をいただくことができました。

ありがとうございます!

私は約5年間、大手小売店にて衣料品の販売の仕事をしていました。(今年の春に退職しました)

正確には衣料品以外の取り扱いもあるお店だったので、アパレルの専門店という訳ではなかったのですが、衣料品の部門を数年担当していたこともあり「服を販売する」という点においては実践を通して様々なことを学んできました。

商品管理や試着対応など。売り場に立っていると毎日お客様から様々な質問をいただきます。

そうすると自然と「お客様が服を買うときに知りたい情報とは何なのか」が見えてきます。

これはあくまで自分なりの結論なのですが、人が服を買うときに重視するポイントはふたつ。

ひとつめ 「丈感」

サイズが合わなければどんなに気に入った服でも着こなすことが難しいので、当たり前っちゃ当たり前なのですが…

しかしながら、お洋服の「丈感」は数センチの差でも印象は全然変わります。

例えば、ワンサイズごとの服の大きさの差ってどのくらいあると思いますか?

私が勤務していた店の商品だと、1サイズの差は2〜3センチ程度でした。

たかが数センチ、されど数センチ。

このわずかな差でも実際に着てみると印象がガラッと変わるのが面白い。

なので自分が制服として店の服を買うときは必ず試着していました。

同じ商品のサイズ違いで着比べてみるなんてこともしょっちゅうで、見せたい印象によってピッタリのものを選んだり、大きめのものを選んだりしていました。

実際に着てみないと似合うかどうかって案外分からないです、本当に。

ふたつめが「素材感」です。

生地の厚みや素材によって着用時の服のシルエットが変わります。

どういうことかというと、

例えば全く同じサイズのシャツがあったとしましょう。

一つはサテンの薄くてなめらかな生地、もう一つはオックスフォードのかっちりと厚めの生地

このふたつ、生地の厚みによって布の垂れ方が違います。すなわち、仮にサイズが全く同じでも、シルエットが異なります。

薄くてなめらかな生地は地面に向かってしなやかに垂れますが、厚みのある生地はシルエットに相応のハリが生まれます。

働くまで全然気にも留めなかったんですが、洋服に使われる生地って本当に様々な種類があるんですね。種類の数だけ特徴がある。

服のシルエットは生地の持つ特徴から生まれると言っても過言ではない!と私は思っています。

はい、みなさん!ここで私が「イラストレーター」だということを思い出してください笑

私は現在、オトナ女子向けのライフスタイルメディア「michill」様のインスタグラムにてファッションコーディネートのイラストを描かせていただいています。

自分の経験はちゃんとイラストのお仕事に活かせるんだな〜、と嬉しくて自信にもつながりました。

接客業をしていた頃のお客様との会話を思い出しながら、「服を買うときに知りたい情報とは何か?」を

自分なりに、自分にできる方法でお伝えできたらなと思い、写真でしか見たことのないお洋服でもできるだけ頭と心の引き出しをフルに使って、手触りを確かめながら描く様にしています。

実物を見にお店まで行かなくてもネットのボタンひとつでお洋服が買えてしまう時代だからこそ、私が実際に売り場で経験してきたことをイラストを通してお届けしたい。
お気に入りのファッションで毎日が少し楽しくなるような、そんな服選びのお手伝いをどこかの誰かに届けられていたとしたら、最高に嬉しいなぁ。

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