伊藤夏日@伊藤畜産代表

鳥取で和牛を飼っている伊藤夏日と申します。 和牛のこと、お肉のことを中心に徒然と書いて…

伊藤夏日@伊藤畜産代表

鳥取で和牛を飼っている伊藤夏日と申します。 和牛のこと、お肉のことを中心に徒然と書いていきます。

最近の記事

功労者であるお母さん牛たちにはなむけの場をつくりたい。畜産家の私が、産直販売に挑む理由。

こんにちは。鳥取で和牛を飼っている伊藤畜産の伊藤夏日と申します。 伊藤畜産のお肉は、主に神戸・東京の食肉市場を経て、東京、大阪、京都、兵庫、鳥取などの焼肉屋さんや鉄板焼き屋さん、精肉店さんで「万葉牛」「鳥取和牛」「国内産和牛」として食され、ご好評頂いています。 和牛を育てるのにあたり伊藤畜産では、一般的な畜産農園がやっているように子牛を買うだけでなく、牧場でお母さん牛を飼い、お母さん牛たちに赤ちゃんを産ませてんでもらい、育てています。 今回その「お母さん牛」のお肉を「夏

    • 『福増』ものがたり3

      このnoteでは『福増』とその母牛『かつき5』を血統的な観点で解説し、和牛の育種の方法を考察します。そしてこの育種の方法を応用して各地の固有の系統を改良され、多様性が保たれることで、100年先も和牛肉が世界最高に美味しいお肉であり続けることを期待して公開することにしました。 『かつき』との出会い!  就農当時、乳牛の搾乳20頭、育成10頭、和牛繁殖10頭、(和牛と乳牛の)交雑と和牛の肥育20頭、子牛10頭位いました。 乳牛は減らして和牛の繁殖を増やす予定でしたので、研修終

      • 『福増』ものがたり 2

        このnoteでは『福増』とその母牛『かつき5』を血統的な観点で解説し、和牛の育種の方法を考察します。そしてこの育種の方法を応用して各地の固有の系統を改良され、多様性が保たれることで、100年先も和牛肉が世界最高に美味しいお肉であり続けることを期待して公開することにしました。 最高の子牛をつくるではなぜ予測出来たのでしょう? その前に私の畜産の経歴を書きます。 我が家は父が酪農を2頭から始め、最大で搾乳25頭、育成10頭まで飼っていました。 そして、和牛の繁殖を徐々に増やして

        • 『福増』ものがたり

          このnoteでは『福増』とその母牛『かつき5』の事を主に血統的な観点で解説し、和牛の育種の方法を考察します。そして、この育種論を応用して各地の固有の系統を改良され、多様性が保たれることで、100年先も和牛肉が世界最高に美味しいお肉であり続けることを期待して公開することにしました。 週1をメドにゆるゆると更新していくので宜しくお願いいたします。 はじめに『福増』はなぜあの血統でサシ入るの?大きさ出るの?とよく聞かれます。 『福増』が種雄牛として、能力が遺伝しているのは『福増』

        功労者であるお母さん牛たちにはなむけの場をつくりたい。畜産家の私が、産直販売に挑む理由。