見出し画像

哀しみの(ミノルタ)アルファマウント・コレクター

銀座松屋でマスク生活以後、久々の中古カメラ市へ
結論から言えば、こんな事になっているとは…
元々金属係数の高いカメラが人気のイベント.ゆえにミノルタαマウントなんて探しに来る人が私以外に居るのだろうか?という結論を導き出し、家路についたのです。
ニコン、キャノンは何処に行っても路頭に迷うことは無い。ペンタックスも、まあそう.意外にもヤシカ、コンタックスが頑張っているなあと探しているうち、お目当てのミノルタαマウントを置いてある店自体が稀有な存在であると気付かされる、のです。

マニュアル時代のロッコールMCやMD以上に見つけにくいので、アルファユーザーは途端に路頭に迷ってしまう。
思い起こせば一眼レフカメラにオートフォーカスで先鞭をつけたのは他ならぬミノルタだった。ロッコールレンズ群の資産を引き継がないαマウントのレンズはキャノンEOS同様に絞りを電磁化したのにフォーカスは本体ボディ頼みだったところがEOSと異なる。
もっと異なるのは技術者もろともソニーに売り渡されてミノルタから離れた事。それもソニー自前のマウントに置き換えられ,今や歴史上のマウント規格になってしまった,らしい。

思えば新婚旅行以来αシリーズはしまなみ海道へも被災前の三陸海岸へもお供してくれたし此処松屋銀座で手に入れた中古のα9xiは当時我が家のフラッグシップ機だった。
ボディがソニー製に変わっても主力がニコンに移っても、この30年来ミノルタレンズ群を手放したことは一瞬たりとも無い計算。それが今では広角系のαレンズが2本だけ。電子ビューファインダーの愛機には24mm単焦点レンズが付けっぱなしの状態が続く。
今回の松屋銀座行きも、せめてレンズにバリエーションをと思い立ってのものだったけれど、結局のところ今あるレンズで間に合うじゃん!と言う結論しか導き出せなかったのだ。だって電子ズームでいくらでもトリミング出来るし中途半端なズームもマクロレンズも使い道が思いつかない割に重くて大きいだけ。レフレックスの500ミリを買えるうちに買うべきだったと後悔してみても始まらない。

例年に無く豊富だったジャンク品の山の中からは幾つかズームとマクロの一本を探し出すものの当面使うあては無し。

もうミノルタの名前もブランドもヤシカ同様無かったものにされちゃうの?と打ちひしがれながら会場隅に展示されていたハービー山口センパイの写真にようやく救われた気がして会場を後にしたのでした。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?