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財務担当者は未来が見える水晶玉を持っています!

私の今の仕事は、ラーメン店を経営、指導する会社の管理部長。
管理部長を名乗っているが得意としているのは経理・財務・経営企画だ。
昨日書ききれなかった財務のお仕事について書いてみたい。

まあ、財務のお仕事や担当者のイメージってのは、おそらく経理の時と同じで、『融通利かない』とか『細かい事聞いてきてウザイ』とか『暗くて無口』とか『ルーティンワークの単純事務』とか『定時ピッタリで帰宅』とかって感じなんだと思う。

まあ、仕方ないか(笑)
そもそも経理と財務の違いなんて意識している人も少ないだろうし。別々の担当者がいるって会社も少ないかもしれないし。経理&財務に10年以上かかわっている私が思う財務のお仕事ってのは『未来』を意識しているってところが経理との違いだと思う。

どういうことか?
経理の仕事は『過去の活動をお金に変換すること』って感じのことを昨日書いたけど、財務はその過去の実績をベースに未来を考えるってのが必要になるお仕事なんだよね。

例えば、財務といえば『お金』を扱うイメージだと思う。会社にいまどれだけのお金があるのかとか、お金が足りなさそうだから銀行に借りに行くとか、社債や株式を発行してお金を集めるとか、そういうのを担当してる。

『今いくらあるのか』ってのは単純な実績だから足し算が出来れば大丈夫なんだけど、この先のお金の動きはどうなる?とかも考えないといけないし、ましてや、お金借りるとか社債やら株式発行となると『実績』だけじゃ誰も話は聞いてくれない。

どんな人でも『今』いくら持ってるかってのはすぐにわかる。ほとんど思考しなくてもわかると思う。じゃあ、年末にいくら持ってるか?ってのはどうだろう?お小遣いやスマホ代、飲み代なんかを考えてだいたいこれくらい持ってるかなって感じで、ちょっと整理しないとわからないと思う。

これを会社単位でやる感じ。来月の売上の予測から費用がどうなるかとか考えて差し引きいくら残るのか。予算をちゃんと作ってる会社なら意外と簡単にできるけどね(笑)

これはいわゆる『資金繰り』ってやつで、経営者が一番気になるところだと思う。これが精度高く作れないと社長は困っちゃう(笑)自社ではできる担当者がいないから資金繰りは税理士さん任せなんて会社もけっこうあると思う。作れるようになれば将来職に困らないかもね(笑)

また、銀行からお金借りるとか社債、株式発行なんてのも実績だけ持って行っても相手にしてもらえない。財務だけでやる仕事ではないけど、会社の未来がわからないと銀行も投資家も話を聞いてくれない。

だから、財務の担当者は経理よりも『未来』を意識して仕事をしている、はず。来月や下半期、来期がどういう数値で着地するのか?ってことが頭に入っていないと銀行さんや投資家さんに自社がいかに魅力的か説明できない。それができないと必要なお金が集めてこれないので財務失格ってことになっちゃう。

会社は赤字でも倒産することはないけど、お金が足りなければ黒字でも倒産する。そうならないために財務担当者は日々お金のことを考え戦っている。

あと、ちょっと毛色は違うかもだけど、M&Aってやつで別の会社を買ってくるっていう戦略もあるんだけど、その時に『財務デューデリジェンス』ってのをするんだよね。もちろん財務担当者も参加して対象会社の業績や財政状態、キャッシュフローなんてのの分析をする。そして、買おうとしている金額が妥当かとかこんなところに隠れたリスクがありますよとかってのを整理&報告する。

こういうのも過去の実績はもちろん、そこから将来的に買おうとしている会社や事業がどうなっていくのかを見通せないと判断できない。

まあ、財務のお仕事はだいたいこんな感じで、一言でいうと『未来予測も含んだお金の管理』っていう感じかな。
もし、自分の会社や取引先の将来が不安に感じたら財務担当者の話を聞くと不安が解消されるかもね(笑)

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