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経理や財務のDX

経理や財務のDXって難しいというか、なかなか進まないんだよなぁと。
請求書や領収書の電子化や会計システムのクラウド化とか、やった方が絶対に良いと思うのに進まない。

上場企業や大手企業は会社の上の方の方々が『このシステムにする!』って決めれば実行されて否が応でも進んでいくんだと思う(笑)

ただ中小企業はそうはいかないと思うんだよね。そもそも新しい仕組みに投資する余裕がない場合もあるし、社長が投資を決断しても、担当者が1人で全く手が回らないとか、そもそもIT関連に詳しい人がいないとか。

私が今まで出会ってきた経理や財務の担当者って『変化を嫌う人』が多かったように感じている。過去からの前例をきちんと守りながら仕事を進められるってのが管理部門系人材の良いところでもあるんだけど、新しいことに積極的にチャレンジするって人は案外少ないような気がする。

それもあってなかなか進まないんだと感じている。実際1人で経理や財務をやっていて、やりなれた方法をいきなり変えるってのは物凄く抵抗があるとは思う。

それでも、例えば、会計システムと銀行口座を接続するだけで毎月月初に窓口に並んでやっていた通帳記帳って作業がなくなるし、店舗を運営している会社なら毎日の入金確認もその場でできるようになる。

さらにクラウド化すれば、テレワークにも対応できるようになって、特に東京圏では地獄の通勤ラッシュから解放されて大幅なストレス低減が実現すると思う。最高じゃない!?

それはわかっているんだけど、、、現状の慣れ親しんだ環境を変えるのは億劫だし恐怖もある。だから進まない。

一方、社長の方も『他社が会計システム入れ替えたら月次が3日で終わるようになった』とかいう根も葉もない噂話程度の根拠で、経理や財務の業務内容を理解せず『うちもクラウド化だ!』とか言い出すから、余計に進まなくなる(笑)

新しいシステムに切り替えたり、導入したりすれば、途端に業務改善がされて残業もなくなるし、月次決算も前倒しになるし、業績も良くなるなんて、そんな魔法のようなことはおこらない。

新しいシステムって子供の頃に買ってもらった『新しいおもちゃ』みたいなもんだから、過度に期待してしまったり、使いこなせなくて泣く子がでたり、本当は触ってみたいのに意地はって使いたがらない子がいたりとなる。

中小企業で少数精鋭で頑張っている会社の方がDXの効果は高いのだろうけど、少数精鋭だけにそこに手がさけず進まない。もどかしい。

じゃあどうすれば良いんだろうか。
全社行事的な位置づけにして全員で取り組むとか、社長直下に特命担当を置くとか、外部の専門家に頼むとかってことになるのかな。
うーん、、、なんか進みそうにないな(苦笑)

経理や財務のDXのメリットって色々あるけど、私は担当者が少しだけ『未来』を見る余裕ができるのが一番だと思ってる。

目の前の業務が少しでも軽くなれば、前を見ることができるというか。会社や自分自身の『未来』を考える余裕ができると思う。そうなれば、数字面から見た会社の改善提案や新規事業提案なんてのもできるようになるだろうし、自分の未来を見たら新しいスキルを身につける必要を感じたり、後輩の指導をしたりという感じになってくると思う。転職しちゃうってこともあるだろうけど(笑)

そうなれば、社長が望む自ら考え成長する管理部門に少しは近づけると思うんだよね。やっぱり、管理部門にはケチらず投資するべきだと思う!

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