歴女、女子鉄

※文中偏見に満ちた考えがありますが、あくまで経験等に基づく私見です。

日本史が好きな女性のことを「歴女」と呼び出したのはいつのころからだろうか。かつては、日本史が好きといえば、オッサンか一部のマニアックな男性に限られていた。
鉄道が好きな女性が増えて「女子鉄」という言葉ができたのも、それほど昔のことではない。鉄道好きといえば、男の子(幼児性が抜け切れていない10〜20代を含む)かマニアックなオッサンに限られていた。

私が色気づいていた20〜35年ほど前は、鉄道が好きという女性にお目にかかったことはなかった。鉄道が好きというと、まず好意的な目で見られることはないし、むしろ、気持ち悪がられたりしていた。そうして、思春期を迎えて、女子に好かれたい鉄道少年は、心ならずも鉄道好きは卒業せざるを得なかった。しかし、今なら、「女子に好かれたい」と「鉄道好き」は十分両立できることなのだろう。いい時代になったものだ。

かく言う私も、そこそこの鉄道少年だったが、鉄道好きは卒業し、高校生になると柄にもなくバイクに乗ったりしていた。女子に好かれることは一切なかったけれども。

鉄道好きは卒業したけれど、日本史は中学校のころからずっと好きなままで、その意味では、私は正統なオッサンになった(オッサンは基本的に日本史好きだ)。
世間に「歴女」はいるのだろうが、私の周りに日本史が好きな女性はいない。これまで、日本史のウンチクをたれて、女性に煙たがられこそすれ歓迎されたことは一度もない。

未だわずかながらも女性に好かれたいという心があるという点においても、私は正統なオッサンである。

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