見出し画像

”人間と人間の間に媒体として言葉に力があった時代の最後” #日々短文随筆

最近視聴して、考えさせられた作品「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」。

”国運と個人的な運命が完全にシンクロ”した青年期を過ごした三島由紀夫氏が、“人間と人間の間に媒体として言葉に力があった時代の最後”に発する言葉には、まさにそこに力があった。

そんな氏と議論する当時の学生とのやりとりに、若者が使命感を持って国を変えるというエネルギーを感じ、触発された。


令和の時代にあって、我々は国運とは切り離され、個人的な運命の中で生きている。

そんな中、日本、ひいては世界をより良い場所にするために何ができるのか、改めて考えさせられた。

余談だが、最近また観なおしている「シリコンバレー」というスタートアップをテーマにしたドラマでは、シーズン1の第3話で、立ち上げる会社名を考える際に "Making the world better place" というフレーズが頻繁に唱えられる。シリコンバレーで生まれる世界を変えるサービスというのは、このことを信条にしているのだろう。

https://note.com/eiskry/n/nfb71c0ceda20


***


“人間と人間の間に媒体として言葉に力があった時代の最後”

https://twitter.com/eiskry/status/1450422101756678146?s=20

果たして今の時代において、人間と人間の間に媒体として力を持つものはなんなのか。


対面で授業や仕事をする機会の大部分がオンライン/リモートに移行されたおよそ1年を経て、収束ムードが漂っているここ数ヶ月。社会全体として、そして個人的にも、この場面ではリモートが良い、という発見もあれば、やはり対面でないと辛いな、という再発見もあった。

特に自分の中では、これまでは当たり前であった”双方向”でのコミュニケーションについては、やはり対面性が必要であると感じた。オンラインでの会話は技術的には容易に実現できるのだが、会話というのは単なる音声や表情といった表面的な要素から成るのではなく、さまざまなコンテクストによって成り立っている。そしてそれが会話の密度、ひいては人間関係の構築に多大なる影響をもたらすものであるということを痛感した。


SNSで気軽に人と繋がれるようになり、昨今においては”人間と人間の間の媒体”としてインターネットがその大部分を占めていることに疑いはないが、対面での会話経験の重要性を改めて痛感した今、脱インターネットとは言わないものの、”直接会う”という機会をより大事にしていきたいと思う。



よろしければサポートをお願いします!