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断視(だんし)

断視の意味

意識的に何かを注視しない状態。
断食同様、視覚的情報を断つ事。
何も見ないわけにはいかないので、ここでの「見る」とは受動的な視覚的消費行動に限る。
テレビやYoutubeなど視覚イメージの消費を減らして、「読む」や「書く」、「どこかに行って見る」「作る」などの能動的に使う時間を持つ事。
断食のように、昼間や夜だけなど時間や期間を指定して受動的に見る行為を断つ事。

傾向アナライズやおすすめの連続再生など、ユーザーにとってサービスはどんどん便利に進化して行くが、ユーザーもその魅力的なサービスに抗う術を持ち合わせていなければいけない。

似たニュアンスの言葉に「デジタルデトックス」があるが、断視は決して全てのデジタル機器を排除する必要性を訴えない。
また、体や心を休ませるための方法論でもない。
むしろ逆に、受動的な視覚イメージの消費を抑えることによる、生産性の回復を目指している。
だから、パソコンやスマートフォンを使った制作活動を推奨するし、脳の刺激として普段しないゲームをすることや、そのゲームについて誰かと喋ることが悪いこととは捉えない。

例えば、学校の勉強でもデジタル黒板やタブレット端末を使った授業が行われているが、そのような一方的で受動的な情報の消費も断つ対象とみなす。
情報は消費するだけではなく、積極性を持って活用することで定着する。

制限する必要があるのは、受動的に情報を消費する行為で、生産性と積極性を持って情報に接するというマインドセットであり、情報の消費と応用(使用)のバランスを保つことが重要と考える。

MSGD Scale 2024, soichiro mitsuya

断視の慣用句・熟語

だんしがっしゅく(断視合宿)
断視を目的とした合宿、または宿泊プラン。もちろん女性も大歓迎。

だんしししょう(断視師匠)
断視のマスター。決して落語の師匠ではない。


2024年の正月に書き初めとして、今年の抱負としてここに記す。