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「人生100年時代」はこないんじゃないかと思っている話

特にコロナ前によく聞いた「人生100年時代」という言葉ですが、最近また少し目にするようになりました。

「人生100年時代」に向けて、キャリアを考えようとか、資産を形成しようとか、ライフプランを考えようという言葉があふれ、そういった書籍も多く出版されていると思います。

実際に企業側も高齢化社会に向けて年金制度、再雇用制度、ジョブ型雇用、キャリア形成支援などを行っています。

私も2019年までそう思っていた一人なのですが、最近は平均寿命はむしろ短くなるのではないか「人生100年時代」は来ないのではないかと考えるようになりました。

理由はここ数年で大きく社会が変化したことで、「人生100年時代」の前提が崩れたと感じているからです。

「人生100年時代」の前提は日本社会が安定しており、医療・食料・エネルギー・インフラ・治安等が安定している事だと思います。

しかしパクスアメリカーナが崩壊し、世界中で紛争の火種が増え、また異常気象の影響等で新型コロナウイルスをはじめとする新たな伝染病の脅威が現実のものとなりました。

日本も少子高齢化に加え、海外情勢が不安定化すれば、食料、エネルギー、インフラ、治安等今まで当たり前としてきた様々な社会の基盤が崩れていくと感じています。また、大きな自然災害も定期的に起こっています。

そもそも、人類は有史以来、病気・戦争・自然災害は切っても切れないもので、今の経済が下り坂で、高齢化しているの日本社会では、こういったことへの対応力はどんどん落ちていくだろうと思っています。

と後ろ向きな話をしたいのではなく、だから将来のことをあまり心配しなくてもよいというのが私が最近思うことです。

人生100年時代を見越して資産を形成し、高齢者になっても働きながら介護をするというのはなかなか厳しいと正直思います。

そんな中で、現状のように一歩先すらわからない社会においては、毎日を一生懸命生きることに集中すればよいというのは、それはそれでよいのではないかと思っています。

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