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小林百名山記 Vol.2 男体山

こんにちは。

小林百名山記、Vol.2は栃木県を代表する山の一つ

男体山(なんたいさん)


登山日:10月

天候:曇り時々雨

所在地:栃木県

標高:2,486m

栃木県の日光にあり、日光連山を代表する山です。
男体山は782年奈良時代にとあるお坊さんにより初登頂されたと言われており、この登山の様子はあの空海が書いた「性霊集」にも詳細が残されているそうです。

男体山は二荒神社の私有地となっており男体山そのものが御神体とされ、古くから信仰の対象となり1,200年以上前から「登拝講社大祭」という山頂からご来光を見る登拝が現在も続いています。
登山としては日帰りで登れて、中禅寺湖を望む美しい景観が見れる人気の山で
シーズンには多くの登山客が訪れます。
ちなみに、4月下旬から11月中旬までの登拝期間しか開山されておらず、それ以降は神社が閉まる為冬季の入山は禁止されています。
(現在はコロナ禍という事もあるので登山を計画する際はHPで最新情報のご確認を!)

この神聖な山に入るにあたり、やはりスタートは二荒神社から入山をすることにしました。
ルートは

シンプルなピストンコースで合計で6時間程度。
しかし真っ直ぐな直登で高低差は1,200mにもなるので覚悟しました。

二荒神社で入山料を払い、登山計画書を提出してスタートです!
入山料を納めると登山御守りをもらえるので少し嬉しいです。

この日は前々日に山頂に雪がついたとの情報があり、装備を少し雪山仕様に変更し、雪山用のハードシェルとインシュレーションダウンをレイヤリングに加え、パンツはAbisko Midsummer Trsで軽量で動きやすさを重視!
中にスパッツを履き寒さ対策しました。
ザックには当日の積雪量がわからなかったのでお守りがわりにシェルパンツとチェーンスパイクも入れて挑みました。

ザックはFJALLRAVENのBERGEN30
現在は廃盤になっていますが、僕個人にとっては名品で長い間支えてくれている相棒でもあります。
さて、準備が整ったので出発!!

1合目からは樹林帯を進みます、序盤から急峻な道が続きます。
ここには野生の猿が生息しており、耳をすますと鳴き声が聞こえてきました。
野生動物は警戒心が強い為、基本は人に寄って来ませんがあまり刺激しない様に足早に先を急ぎます。

10月ということもあり紅葉も終盤でしたが、2合目から4合目あたりでは鮮やかな紅葉が出迎えてくれました。
奥には中禅寺湖も見え、風情のある景色が急峻な山道に彩りを添えてくれました。

標高が上がるにつれて積雪を心配しましたが、
どうやら積雪はなく、心配無用だったようです。
足元も泥だらけということもなく軽快な足取りで高度をあげていけました!

ここからはほぼノンストップで歩き高度を上げていきます。
8合目あたりは雲を見下ろせるほど高度が出てきて段々と視界が開け、頂上まであと少し!
焦らずペースを保ち早る気持ちを抑えながら進んでいきます!

美しい雲海を背にひたすら歩きます。
この美しい景色は疲れを忘れさせてくれました!
どの山でも絶景は疲労回復させてくれるポイントですね。

9合目をすぎると完全にガレ場の道になり険しさが増していき、休む間もなく急峻な道が続きます。
9合目付近でも意外と背の高い樹林が多いことに驚きました。

最後の試練の様な足場の悪い道が山頂へ延びており、
標高差1,200mもあるので日帰り登山にしてはなかなかハードです。
今の装備のない昔の人たちもこの道を登ったと考えると尊敬の念が芽生えます。

そしてようやく頂上!

雨雲を突き抜け眼下には雲海が周辺を覆い尽くしていました。
あまり人もおらず、静かなひとときを過ごせました。

頂上には男心くすぐる大剣が突き刺さっていました。
御神剣と言われる大剣で男体山の名所になっています!
諸説ありますが、過去に腐食によりで折れてしまったそうですが現在は新しくなっているそうです!!

男体山はまさに「登山」と言った感じの山で、根気強く足を動かし頂上を目指すシンプルでなかなかハードな登山でした。
しかし、頂上から望む雲海や中禅寺湖、戦場ヶ原などはまさに絶景!
百名山にふさわしい歴史と品格のある山でした。

それではまた次の山でお会いしましょう!
FJALLRAVEN by 3NITY 新宿小田急ハルク 小林

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