コンプレックス広告について考える
前回「ありのままの自分の美しさ」を提案する施策が増えているということをお伝えしましたが、最近コンプレックス広告の改善を求める動きが出てきています。
①コンプレックス広告とは
「体型」や「薄毛」など人々のコンプレックス部分を露骨に表現した広告のことです。
痩せるアプリや脱毛増毛、肌向けのサプリ等よく見かけますよね。
②コンプレックス広告の改善を求める動き
上記のコンプレックス広告は「外見上の差別」を助長するとして、改善を求める声が上がっています。
今年の4月からネット上で「体毛や体型などに関する卑下の広告、やめませんか?」と署名活動が始まり3万を超える署名が寄せられているそうです。
③コンプレックス広告の効果とは
一方で広告主が、多額の売り上げをあげている一端も明らかになっています。
「汗かきすぎ」「臭くて不潔」など女性から言われた太った男性が、「飲むだけで激やせ」するなどといった内容の広告がYouTubeに表示されていた、サプリメントの販売元があります。
(解約条件の記載が分かりにくいとの理由で、消費者庁より6か月間の業務停止を命じられています。)
この会社の売り上げは、2月から5月までの4ヶ月間で、なんと7億円に上っていたということです。
【出典】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200902/k10012596121000.html
④広告を仕事で扱うものとして思うこと
最近TWで「娘が生活に支障をきたしているので二重整形を受けさせた」という投稿が話題になっていました。
私は整形の良し悪しについて何か言うつもりは一切ないです。
ですが、自分がやりたくてやる分には整形するのも自由だと思いますが、整形に至る経緯が、友人に顔をからかわれたや世の中の広告がある一定の容姿の人を貶めるような広告が多いことの影響からだと同じ広告を扱う1人としては、色々考えてしまいます。
たしかに私も広告運用をしている中で正直煽るような文言の方が広告効果が高いこともあります。
さらに広告効果が高いと、次の施策でも同じような煽る文言を使用しがちです。
※当然煽る内容全てが悪い訳ではありません。
「台風の季節到来!災害対策は大丈夫?」とかは差別を助長しないですしね。
もちろん3ミニッツが手掛ける広告にはコンプレックス広告はありません。
私は3ミニッツのクリエイティブが大好きです。
ただ広告に携わる側としても当然意識すべきですが、広告を見るユーザー側としても、そういった広告から物を買わないようにしたいなと思ったニュースでした。
3ミニッツではオリジナル動画コンテンツの企画、制作及び広告運用を通じた企業のブランディング支援や、SNSアカウントの運用を通じて企業の自社サイトなどへの集客や売上向上を支援をさせていただいております。
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