TMOTとは?

先日参加したセミナーでTMOT理論について話が出てきたので今回はこの「TMOT理論」についてまとめようと思います。

①TMOTとは


生活者とブランドの接点である『真実の瞬間(Moment Of Truth)』というマーケティング理論の1つです。
時代とともに進化し、現在は
ZMOT(知る瞬間)
FMOT(買う瞬間)
SMOT(使う瞬間)

そして
TMOT(愛用する瞬間)
と言われています。

①_1、ZMOT(知る瞬間)とは


「顧客は店舗に来てから買うものを決めるのではなく、来店前にインターネットで情報収集してすでに買うものを決めている」というGoogleが提唱した理論。
インターネットの普及により、消費者の購買行動が変化し、SNSや口コミ、製品の情報を事前に得た上で買い物する人が多くなりました。

・SNS
・検索結果
・口コミ
・MINEなどのメディアでの商品紹介・比較
・商品レビュー
などが重要となってきます。

①_2、FMOTとは


「顧客は店舗に並べられた商品を見て、3秒~7秒程度でどの商品を購入するかを決定する」という理論。
お店に行って実際に商品を見て決めるという昔ながらの買い方です。
元々はFMOTが購買の起点でしたが、SNSやインターネットの普及によりZMOTが起点となりました。

・商品パッケージ
・店頭でのPOP
・店員さんの接客
などが重要となってきます

①_3、SMOTとは


「商品を購入した顧客が商品を持ち帰り、使い心地を実際に体感し、FMOTやZMOTに続いて2番目に意思決定する」ことです。
実際に使った製品に満足してリピーターになることですね。

・使用方法を紹介した動画
・ユーザーガイド
・購入者向けコミュニティ
などが重要となってきます。

参照
https://ds-b.jp/media/pages/202/
https://innova-jp.com/the-evolution-to-moment-of-truth/


①_4、そしてTMOTとは


「ブランドや商品の使用者が価値を最大限に感じて愛用する瞬間」のことです。
消費者がファンになることで、好意的な商品レビューや口コミ、SNSへの投稿が増加します。

そして
ZMOTで商品を知って→FMOTで商品を買う→SMOTで再購入を続け→TMOTでファンになりUGCができる→他の消費者がそのUGCを見てZMOTで商品を…とサイクルが生まれます。

画像1

企業やブランドのファンベース施策ではこのTMOTが重要となってきますね。

今やどこの企業でもファンベース施策を大事にしていますし、大事と考えている人がほとんどだと思いますが、この流れを見てもファンの重要さがわかりますね。
ではTMOTに繋がるためにどうしたらいいのか?

②TMOTからUGCを増加させる施策とは

ソーセージブランドの「ジョンソンヴィル」はSNS活用により、ユーザーのTMOTを収集・拡散、新たなTMOTの提案を行い、ファンを増やし、SNS運用からおよそ1年でUGC数を9倍にしました。

彼らが行った施策はこちらです。

施策
①商品のターゲットがどのようなコミュニティにいるのか分析し、広告配信
②集まったフォロワーの中からエンゲージメント率が高いフォロワーのオーガニック投稿をリツイート
(TMOTを収集・拡散)
ユーザーへUGCを拡散するとともにTMOTを把握しました。
③新たなTMOTを投稿で提案しコミュニティを増加
(UGCの収集する中でTMOTが限定されている課題を感じ、「バーベキュー」や「お酒と一緒に」といった新たなシーンでの訴求を追加)
結果UGCが増加、かつUGCを見たユーザーがそれを真似投稿することで最終的にUGC数がおよそ1年で9倍になり、売上も増加したそうです。

参照
https://markezine.jp/article/detail/34006

TMOTは実際にユーザーのUGCや口コミを収集、分析することで理解、活用につながりますが、ジョンソンヴィルのように収集した情報から新たなTMOTの創出にも繋がるんですね。

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