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多重露出撮影について ⑥ 比較明合成

③ 比較明合成

前回説明の色紙5枚を配置したものとビル街の多重露出画像で説明します。(元画像の組み合わせ詳細は”多重露出撮影について⑤”を参照)

撮影した各画像を比較し、最も明るい部分を選択して合成します。

加算平均より明るく表示されます。

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使用例

黒に近い背景色の場合に明るい部分を表示したい時に使います。     暗い中で微弱な光を捉えるのに適しているので、星の軌跡を撮るのに使用。花火やホタルの乱舞などにも使用してください。

下の画像で説明します。

縁側の紅葉

民家の廊下で奥は陽射しが当たらず暗い状況です。この暗い部分に屋外の紅葉を入れたいと思います。

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屋外の太陽に当たっている紅葉を撮ると背景の陽射しが当たらない部分は黒背景になります。この状況下で多重露出撮影をしてください。2画面とも透過する黒の部分に色彩部分が現れます。

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下記の画像(表紙画像と同じ)が出来上がります。普通撮影では紅葉がこれほど大きくは撮れません。桜などの花と風景、お地蔵様と重ねるのも楽しいです。

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今度は時代を遡り、大阪城の戦乱を写真で表現したいと思います。

下は大阪城の風景写真です。

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下は五月人形に付いている日本刀を黒背景で2回多重露出しました。

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完成した画像です。戦国の生きるに厳しい時代を表現しました。

単に大阪城を撮るだけでは観賞者に戦乱を想像させることは出来ません。 刀を入れる事で自分の思いを具現化し、表現するのが多重露出撮影です。

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次回は比較暗合成です。

お知らせ

多重露出撮影は他者の作品を見る事でも刺激を受けます。

海外作品には良い作品が多く見られます。

多重露出撮影は商業撮影では出来ない、素人の持つ自由な発想と失敗を恐れない探求心が必要です。

オリジナル写真は写真素材サイトのPIXTAとphotolibraryで販売中です。

興味のある方は作者名みのすけ で検索して頂ければ幸いです。

よろしければ是非ご高覧ください。

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