Miyake Yuri

学習環境デザイン、教育メディア研究をベースに、商品開発、サービスデザイン、UX開発ワー…

Miyake Yuri

学習環境デザイン、教育メディア研究をベースに、商品開発、サービスデザイン、UX開発ワークショップやサロンの企画他、教育関連の教材開発、書籍の編集デザイン、ワークショップツールの開発などのデザインワークを行っています。http://troismaison.net

最近の記事

直感はデータに勝る

「ちょっと思いついたアイデアね、一回やってみたらね、ええ感じやったんですよ。これいけるんちゃうかなーと思って、もうちょっと具体的にすすめていきながら考えてます」 っていうのと、 「ユーザー調査から分析して出てきたインサイトをもとにアイディエーションしまして、その中からいくつかを選んでシナリオ化して、プロトタイプを作成して、ユーザビリティ調査をして開発しています。」 だと、どっちがいい企画あがってくると思いますか? エビデンスは?どの手法をつかったのか?直感でものを言うてはいけ

    • ワークショップのパッケージ化で失われるもの

      教育系のワークショップをお仕事として依頼される時、よく求められるのは教育を「商品」としてパッケージ化するということ。 これが、ちょっと厄介なんです。 お決まりのパッケージ化された定型ワークショップというのはたくさんあります。けれどもワークショップは基本的に生物で、参加する人も違えば、環境も違えば、ワークショップに求める思惑も違うわけです。何が起こるかわからない、何が生まれてくるかわからないからこそワークショップなはずなので、主催側はハラハラするでしょうが、その場で起こっている

      • インプロ(即興演劇)とアクティングアウトワークショップ

        前々から気になっていた「インプロ」のこと、立教大学の舘野先生にちらっとインプロ研究会したいんですよって相談したところ、ババっと声をかけていただき、これまたインプロ的に集まれる人がその日、その場に集まって何のプログラムもなく開催していただきました。✨   なぜ私がここのところ俄かに「インプロ」に興味を持ち始めたのかといいますと、現在、私がUXワークショップ企画で専属している株式会社ビットデザインスタジオでは、UX(ユーザー経験)デザインを考える時に、身体をつくって演じながら思

        • 見立て遊びが共創を生む

          文化は共想の中から生まれる 今までにないような新しい発想でイノベーションを起こすスーパークリエイティブな人材。多くの人はスティーブジョブズのようなカリスマ性のある人を思い浮かべてしまうのではないでしょうか。 けれども私は、そもそも一人の頭の中だけで行うクリエイションには限界があると思っています。そして一人で考えたものは例外をのぞいて、多くは市場で受け入れられないのではないかと考えています。 なぜなら、新しいものがスタンダートになっていく時には必ず、使い手と共に一つの文化の共創

        直感はデータに勝る

          思考のテンポ

          一緒に仕事したい人、そいでもって一緒にやると、ぽこっと偶発的にいいアイデアが生まれる人っている。 それって、もしかしたら結婚パートナーを見つけるより幸せなことかもしれない。😅 しかし、それってもちろん価値観や相性ってこともあるんだけど、どうも考えるテンポ(思考のリズム)が関係しているのではないかと最近思う。 頭がいいとか、趣味があうとか、そういう問題ではなくてただ単に考えるスピードが同じということ。いやもしかしたら、スピードはちがうかもだけど、テンポ(リズム)が同じなのかも

          思考のテンポ

          デザインの躾

          こんなゆるゆるな子育てをしている私が言うのもなんですが、デザインマインドは幼少期からの躾だ!と思ってはじめたのがトロワメゾンだったりする。 子どもの夏休みの宿題をみているといつも私の頭に浮かぶ言葉は「デザインは躾」。デザイン教育は教育するものではなく、躾けるものだと常々思う。 そんな偉そうなことを言う私自身も、学生の頃は、レポートなんぞとにかく出せばいいぐらいにしか考えてこなかった。けれど、それがどれだけの時間を無駄にし、どれだけ大切な機会を失ってきたかと今は思う。 レ

          デザインの躾

          プレイスマット

          食事の時にテーブルに敷かれる「ランチョンマット」。実はそれ、和製英語だって知ってましたか? ランチョンというのは、少し格式高い正餐に近い昼食をさす言葉だそうです。 英語では「プレイスマット」と呼ばれ、一人一人の食事のスペースをつくる為に敷かれるものだということ。 「プレイスマット」と聞くと、これまで、テーブルを汚さないために敷かれたものぐらいにしか思っていなかったマットが、なんだか「どうぞこちらへ」とボーイさんが席をひいて着席を誘ってくれてるように感じるから不思議です。

          プレイスマット