なんでもないフリ
とある日に家の近所を歩いてたら、木の陰から「助けてー助けてー」いわんばかりの猫の鳴き声が聞こえた。
どうした?とおもってその姿を探すと、どうやら調子に乗って木に登ったはいいものの、怖くなって足がすくんで降りられなくなってしまったもようの猫を見つけた。
手を伸ばして抱き上げるには微妙な高い位置であり、脚をつかんで支えてあげることくらいはできそうだが、手を伸ばすとおびえて後ずさる。
そのあいだもずっと「助けてー助けてー」と鳴いているものだから、じゃあどうすりゃいいのよ、、とこちらも困っていると、意を決したかのように、ざざざざざーっガサガサガサガサと音を立て、藪の中に降りて?落ちて?いった。そしてなにもなかったような顔をして、こちらのことは見向きもせずに、すたこらとどこかに行ってしまった。
後ろ脚のふんばりに必死さが隠しきれていない一枚。
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