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ディスクレビュー: Punir / Fange

バンドの中に大きな変革が起こった2019年アルバム

2019年にリリースされたFangeの『Punir』期はまた編成が変更されており、ようやくベースも加入しドラム、ベース、ギター、ノイズというかろうじて普通のロックバンドの編成にようやく近づいたラインナップだ。その上でバンドの中にいくつかの重大な変更がなされたように思う。特に"ノイズ"、"リズムセクション"の立ち位置が明確に変わっているのは大きいように思う。ギターリフについてはもはやバンドのシグネイチャーに関わってくるので大きな変更はないものの、この"ノイズ"、"リズムセクション"の変化がサウンドよりインダストリアルな方面に接近させることになり、バンドがより強靭なサウンドを手にいれたのは間違いない。スラッジメタル...バンド演奏というフィジカルなものと、ノイズ/インダストリアルというパワーエレクトロニクス(ジャンルとしてでなく)の融合、それ自体は目新しいものではないはずだが何で刺激的に感じるんだろう。フィジカル感は減退しているはずなのに、何故かセクシーな感じがするし美しいんだよね。2020年への布石になっている。

tracklist:
1. Ceinturon 07:24
2. Chien De Sang 05:48
3. Les Boyaux De La Princesse 06:02
4. Opinel 02:10
5. Il Reconnaîtra Les Siens 06:08
6. Maintien De L'Ordre 01:54
7. Second Soleil 08:07

Text by Akihito Mizutani (3LA -LongLegsLongArms Records-)
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3LA -LongLegsLongArms Records-
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