他と異なる価値観で突き抜け続けるSWARRRMの『ゆめをみたの』 、その背景にあるもの (Interview by 行川和彦)
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他と異なる価値観で突き抜け続けるSWARRRMの『ゆめをみたの』 、その背景にあるもの (Interview by 行川和彦)

3LA

こんにちは、3LA –LongLegsLongArms Records-の水谷です。

SWARRRMの最新作『ゆめをみたの』から1ヶ月、既に多くのリアクションを頂いています。前回のインタビューでは冬のしじまくんにテキストをお願いしていていましたが、今回は多くのパンク書籍を執筆している行川さんによるインタビュー記事になります。バンドを長く(もちろん僕よりも長く)見てきている行川さんならではの視点もまた、新しい気づきがあります。聴く人が違えば、また違う感想、視点が幾つも生まれていく本作は非常に多面性/多様性(いまの時代別の意味を帯びてしまう言葉だが)がありながらも一点に突き抜けていく様はやはりSWARRRMならではの音。そこに焦点をあてつつバンドの核に触れているテキストとしても、面白いと思います。
序文、Akihito Mizutani(3LA –LongLegsLongArms Records-)

 神戸出身のSWARRRMが結成25年目の今年2月、前作『こわれはじめる』に引き続き3LAから3年ぶりの6作目『ゆめをみたの』を出している。2019年の1月には全曲終えてミックス等の仕上げにも時間をかけ、コロナ云々のみならず普遍的な閉塞感を突き抜ける快作だ。「いい曲を」というKapo(g)の発言が納得できるすべてタイプの異なる楽曲がますます充実し、音のメロディと多彩な歌唱に磨きをかけた一曲完全燃焼の11曲がドラマチックに展開されるのだ。KapoとTsukasa(vo)にメール・インタヴューを試みた。

「未完成の状態の方が緊張感をもって演奏できる」

Q:『ゆめをみたの』は前2作の流れを感じさせつつ、なぞらない方向性にまた進んだと思います。どういうことを意識して仕上げていきました? 前作の時は<”突き抜けている”コンパクトでシンプルにしたい>ということを言っていましたが、そういう感覚とはちょっと違うものを目指したとしたら、どういうニュアンスのものでしょうか?

Kapo:単純にいい曲を作りたいという思いのみです。

Q:そういうテーマに至った経緯は?

Kapo:自分の興味がそこに向かっており、それしか選択肢は無いという感じです。いい曲と言っても、一般的ないい曲とは少し感じ違いますけど。

Q: 今回はAkira Inadaさんの録音のみですね。PALMのメンバーとしても知られている人で、ここ数年のSWARRRMの音的な方向性にマッチしているがゆえの起用でしょうが、どういう点を気に入ってのことでしょう?

Kapo:Akira君は前任のエンジニアの原田君のアシスタントとして過去からレコーディングには立ち会ってくれてましたし、M4-2というスタジオの持ってる音感が個人的に好きなんです。彼は"今の音”に我々よりずっと敏感で勉強してると思います。我々が時代遅れな音を出さないよう彼のニュアンスを取り入れたいと思ってます。

Q: それでも時期の違う数回分のレコーディング収録ですね。それぞれの時期のニュアンスの違いをプラスにしたい感じでしょうか?

Kapo:出来立ての青々しさをパッケージングしたいのはあります。

Q: アルバム作りも同じようなことをずっとやっていたら飽きるから新しいことをやるという感じで、曲単体にしても何度もライヴで繰り返してからレコーディングはしたくない感じでしょうか? こなれてくると妙な安定感が出てしまうから避けるような。

Kapo:曲は演奏するためのものというより作るためのものと捉えてます。レコーディングが完了すれば終了です。次に向かえます。僕は個人的に完成した曲を演奏するのが好きではないです。未完成の状態の方が緊張感をもって演奏できます。

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「メンバーへの興味は年々増している」

Q: 常に(音楽的な)ネタを探しているということを以前言っていましたが、今回のアルバムで参考になった音楽的なネタを具体的に教えていただけるとさいわいです。

Kapo:2017年のALGIERSの『The Underside of Power』以来気に入った音源に出会ってません。

Q: 前作のインタヴューの時「重い音のCDを聞くのが自分自身苦痛に感じるようになった」と言っていたのが印象的でしたが、今も? それは、そういう音楽の精神性についていけなくなったとか? 単に、重い音がうるさく鬱陶しいと思うようになったとか? 新譜も新鮮味が無くなっているからとか?

Kapo:全て当てはまりますし、興味を失ってほぼチェックもしてません。

Q: 2003年のセカンド『偽救世主共』あたりまでのいかつさは感じはないとも思いますが、より縛られない指向性も感じます。プラスの方向の影響として、聴く音楽の変化がもたらしたものを、どのように感じています?

Kapo:音楽を聞くという行為に興味なくしてますが、(メンバーでもある)Tsukasa、Chowrow(ds)というミュージシャンに対する興味は年々増してます。外部からの刺激というよりバンド内からの刺激受けてます。

Q: 他のバンドやアーティストも新しくレコーディングされた音源しか聴かないとここ数年のインタヴューで言っていましたが。

Kapo:この一年程、特に新しい物何も聞いてません。音楽自体、熱心に聞くことなくなってます。killie、ENDON、kamomekamome等の新譜が出れば是非聞きたいです。これらのバンドは次に何をしてくるの?と期待させてくれるので非常に興味あります。

「我々は過去において、夢をみてしまった。という感じ」

Q: 今回作るのに意識したところを、少し細かく教えてください。制作するにあたって思い描いていて目指した、以前の作品との違いにも言及していただけるとさいわいです。

Kapo:自分でいい曲がたくさん入ったアルバムだなとおもえればいいなと。

Q: 今回も、歌を重視するようになって普遍的なロックには寄っていても破綻を恐れないアレンジをやめられないプレイはさらに深まっていますね。歌と演奏のせめぎあいでロックのダイナミズムを炸裂させる作りになるのは、自分たちがエキサイトしたいからというのが大きい感じでしょうか? あと、日本語で歌うヴォーカルが前面に出たわかりやすすぎるテクスチャーの日本語ロックとは一線を画したいというのもあります?

Kapo:作為的というよりは癖です。ヘンテコで無理やりなアレンジも急に変な展開になるのも全て癖ですね。これがないと自分自身物足らないので。

Q: ENDONとのスプリット盤で萩原健一の「愚か者よ」をカヴァーすればよかったと後悔していると言っていたのも興味深く、日本語のはっきりした歌とブラスト・ビートの絡みを追求したい意欲が感じられました。あと前作リリース時に、2018年2月のMarunouchi Muzik Magazineのサイトにおけるインタヴューの中の、“FIVE ALBUMS THAT CHANGED KAPO’S LIFE”で、RCサクセション『EPLP』とTHE MODS『FIGHT OR FLIGHT』を挙げたのも非常に興味深いです。どちらのバンドも歌+演奏という感じで、僕からするとせめぎ合いよりは歌が前に出た日本語ロックですが、どういう点で人生を変えられました? 歌を重視したキャッチーでフックのある曲という点では今のSWARRRMに影響が多少感じられなくもないですが、そういう点で自分の原点という自覚はあります?

Kapo:僕らの世代は皆その辺からロックに目覚めた感じじゃないですか? あとYMO、佐野元春、ARBとか、メタルが得意じゃなかったので、その辺はよく聞いてましたし、原点ですね。

Q: Kapoさんの神戸とTsukasa君が住む東京で距離が離れているから、ソングライティングは音声データでやり取りしているのですか?

Kapo:そうです。Tsukasa君は以前は歌をつけるのに、とても時間かかりましたが、最近では一週間程で、歌って送り返して来ます。現メンバーでの、このレスポンスの速さが創作のスピードアップにつながってます。

Q: ソングライティングは、やはり曲の大本をKapoさんが作って、Tsukasa君に提示して歌詞を付けている作り方ですか? そうでなく歌詞から作った曲があるとしたら、今回どの曲でしょう?

Kapo:僕はギターのフレーズ作るときベースラインも一緒に付けることが多いのですが、その際歌まで付いちゃうときがあります。「答えが」「ゆめをみたの」の頭部とかはそうです。

Q: 多彩なヴォーカル・ラインに関して、Tsukasa君に要望しているところもあるんですか? 今回でいえばどの曲? それともすべてTsukasa君に一任でしょうか?

Kapo:字余りや音程の修正程度で、Tsukasa君がほぼ作ります。

Tsukasa:歌をのせて送った後、全ての曲で、Kapoさんとのやり取りで成り立っています。あとはレコーディング中に修正しています。「駅」のB、C。「あの歌を」の頭はメロがあってから作り上げていったと、記憶しています。

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Q: 歌詞、今までとは違った感覚で取り組んだところは? 例によって、聴き手の解釈にゆだねる調子と思いますが。

Tsukasa:聴き手にゆだねるのは、前から変わっていません。以前より、Kapoさんとのやり取りの中で歌詞の変更、修正も多くなってきました。かみさんとも歌詞の話をよくしますし、「カナリア」は、かみさんのを元にして書きました。大分、変更したので、かなり怒られましたが。

Q: より生々しく、人間を描いているように思います。躊躇してないというか。ちょっと違う描き方や視点ができたとしたら、そのきっかけを教えていただけるとさいわいです。

Tsukasa:1人で書いている感覚がない気がします。それでかな?

Q: やはり白黒つけたがる歌詞は書きたくない感じでしょうか? それはなぜ? イマジネーションが音楽の魅力で、いわゆるメッセージ・ソングも前向きングも反面教師みたいな歌が目立つからでしょうか?

Tsukasa:絶対的な博愛と正義が、存在していて欲しいと希望を持って、信じたいから。ただ、紙一重。大事にしないと、崩れてしまうから。

Q: SWARRRM加入からしばらくは言葉がはっきり聞こえない歌い方でしたが、日本語がはっきり聞こえるようにヴォーカルになっていたのは、どういうことが影響しています? 楽曲のタイプによるところもありそうですが。

Tsukasa:「桜」「Black bong」(いずれも2007年の『Black bong』に収録)をレコーディングした時に、相性がいいと感じて日本語をつかいはじめました。曲を作っていく過程で、強い歪みばかりだと曲に対応しきれない感じを受けたのは事実で、Kapoさんとのやり取りの中で、曲を良くしようとする結果だと思っています。変わった感覚は、あまりないんですけど。

Q:「あの歌を」も印象的です。ゆっくり静かに聖歌っぽく始まって、歌詞の内容も普遍的で。どんな感じで作っていきました?

Kapo:僕が鼻歌歌って、Tsukasa君に送ったはず。

Q: その歌詞も包容力たっぷりですね。

Tsukasa:必ず次がある。やりなおせる。信じてる。

Q: 曲名は誰が決めてきたのですか?

Tsukasa:何個か出して、Kapoさんと決めてます。

Q: 曲から醸し出される空気感か、引き続き色気はSWARRRMのテーマの一つみたいになっていますか? 「キャッチーでフックのあるロックの方がそう感じやすいのではないでしょうか」と前作の際に言っていましたが。

Kapo:「ゆめをみたの」の出だしとかはあえて女性的にしました。そういう挑戦がTsukasa君の表現の幅を広げるのではと。

Q: その「ゆめをみたの」は今回のハイライトの曲の一つです。今までにないタイプの曲で現時点でのSWARRRMの到達点の一つの佳曲ですね。ジャズ/ブルース風に始まって。この曲はどういう感じで作られていったのですか? 歌詞も言葉数が多くて、いい感じのポジティヴな表現で。

Tsukasa:頭は、阿川泰子みたいに、と言われ。おもわず吹き出しながら、俺にそんなこと言うKapoさん、すげーと。歌詞は、自分の感情の有無にかかわらず、外からの権力、圧力に負けない真実があるはず。そう想いたい。そう信じたい。

Q: アルバム・タイトルは収録曲のタイトルでもありますが、『ゆめをみたの』にした決め手は? 漢字を使わず、すべてひらがな表記というのも、日本語の侘び寂びを感じますが、やらわかいトーンを意識しました?

Kapo:女性的な響は意識しました。

Q: 女性的なというニュアンスは、アルバム全体のテーマの一つでもありました? 今までより音や曲、歌詞にもそう感じられたので。

Kapo:(“ゆめをみたの”という)言葉のままです。ハードコアやエクストリームなうるさいロックは80年代に発生し、90年代に発展し、我々はそこに夢をみて、共に歩み、行川さんともそこで出会いました。そして今、マイナーチェンジとリバイバル、80年代崇拝しか登場せず、飛び抜けた価値観や能力をもつキャラクターも登場しないアンダーグラウンドロックに、夢をみいだす価値があるのか? 我々は過去において、夢をみてしまった。という感じです。

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Q: アートワークは3LAのサイトでは書かれているように072さんですよね。ENDONとのスプリット作『歪神論 -Evil Little Things-』を手掛けていました。長年、SOLMANIAの大野さんがほぼずっと担当してきましたが。

Kapo:072はASSEMBRAGEとのスプリットのジャケ、DISGUNDERとのスプリットの内ジャケ、『こわれはじめる』の内ジャケなど近作でずっと協力してもらってます。今回は是非、彼にと思い全て一人でやってもらいました。

Q: ブックレット内の色々な画も含めてシュールな感覚はアートワークとして変わってないと思いますが、SWARRRMの方からどのようなイメージを伝えて作ったもらったのでしょうか? これまでにない暖色系の色合が衝撃的です。

Kapo:白黒は避けて、熱量を感じさせメジャー感をもちつつ072の得意なデーモニッシュさも出して欲しいと伝えました。

Q: Tsukasa君はともかく、ジャケットだけでなくブックレットにメンバー全員写真を使った作品もないように思います。それはなぜ?

Kapo:必要を感じませんでした。

Q: 記事等で公開されている最近のSWARRRMのアー写はインパクトあると思いますが。

Kapo:菊井君という写真家が大阪にいて、彼に撮ってもらいたいと思ったので。彼がいなければ、撮ってなかったかもしれません。

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「他人とは明らかに違う価値観をもってやってる」

Q: Kapoさんはグラインドコアという言葉にこだわりありますよね。変化したように見えても、SWARRRMはグラインドコア・バンドです、とよく言っていますし。ブラスト・ビートを使っていてもここ数年のSWARRRMは、パンク・ロック寄りのファスト・コアやブラック・メタルに近い感じもあります。ゴリゴリした中低音が核のグラインドコアがメロディアスな曲とは相容れないところを実践しているようにも思いますが、SWARRRMをグラインドコアと言い切り続けるゆえんを語っていただけるとさいわいです。

Kapo:僕にとってのグラインドコアとはブラストビートです。デスメタルが苦手なので、典型的なグラインドコアにはなりませんが。この質問よくされるのですが、自分的には普通にグラインドコアだと思ってるので。90年代のバンドのリメイクではないのは承知ですが、それだけがグラインドコアではないと強く思ってます。グラインドコアのイベント出るの好きですし、ライブ見るのも好きですよ、他のジャンルよりダントツに。

Q: ここ数年のSWARRRMの音楽的方向性で、メロディアスかつフックのある曲にブラスト・ビートを絡めるサウンドは前作で確立された感もありましたが、今回さらに推し進めた感もあります。そういうサウンドが新型グラインドコアと言えなくもないとも思いますが、グラインド云々を超えてSWARRRMというジャンルのアルバムになったと実感します。

Kapo:最新型グラインドコアではありたいと結成当初より思ってました。誰とも違う価値観でありたいと思ってました。その為に、散々無謀なアレンジや実験に莫大な時間費やしてきました。作品として発表されたものの何倍もの曲を作っては捨ててきました。歌を前面に出し、優しいフレーズをもつグラインドコアというのが、我々が今考える最新のグラインドコアなんです。最新というのは、語弊あるかもしれませんが、他人とは明らかに違う価値観をもってやってるという事です。(2014年の前々作の)『FLOWER』製作中に、凶悪な音の追求だけが進化ではないなと考え、そこから今に至ってます。

Q: ブラスト・ビートがSWARRRMの音楽にフィットするというのと、音楽的な趣味が広いがゆえに脱線しがちな自分たちを統制すべくポジティヴな意味での縛りとしてブラスト・ビートを必ず使うようにしているということも言っていましたね。

Kapo:きっとSWARRRMの曲、ブラストビート入ってないとつまらないと思いますよ。

Q: Kapoさんがグラインドコアに目覚めたのはDISCORDANCE AXISと言っていましたね。彼らはNAPALM DEATHやS.O.Bなどの次世代で、パンクの流れというよりブラスト・ビートをパーツのように曲に組み込んでいったところが新しくて、ベースレスでしたからゴリゴリ感も薄かったです。曲のスタイルは違いますが、そういう点でSWARRRMは近くてグラインドコアの異端同志にも思えますが、KapoさんがDISCORDANCE AXISに惹かれたのはどういったところでした?

Kapo:発想もセンスも演奏能力もずば抜けていたとおもいます。当時ジャンボ君(Tsukasa在籍時のHELLCHILDのアルバムもリリースしていたリチュアル・レコードの主宰者)にもらったHELLCHILDとのスプリット(1994年)が最初でしたね。ライブは丁度、阪神大震災の直後で行けなかったのを、今も覚えてます。似たようなスタイルのバンドはその後も出て来ましたが、オリジナルを超えてるのは聴いたことないですね。やはりオリジネーターであるという部分に惹かれたのだと思います。

「自分の能力を超えた奇跡の一曲を作れるはず」

Q: インタヴューで「あとどれほどの時間が残されているのかはわかりません」など、毎回“これが最後の作品”みたいなことを言っている印象もあります。自分自身を追い込んでいるとは言わないまでも、ある種の切羽詰まった感覚でKapoさんは音楽を作っているようにも見えます。そういう自覚はあります?

Kapo:もう時間はさほど残されてないと思ってます。メンバーにもその意思は伝えてます。おかげでレスポンスが非常に早くなっており、それが新作発表の間隔を狭める原因になってます。SWARRRMは演じるバンドではなく、作るバンドだと思ってます。新たな発想が出来なくなった時、終わる時だと思ってます。既発曲を演奏するためだけには、存続しません。

Q: 僕もそうですが、年を食うと気力が落ちていく傾向があります。25年活動しているバンドが、コンスタントに曲を作って作品を発表し続けていることが驚異です。今回のアルバムも、録りは前作『こわれはじめる』をリリースした11ヶ月後の2019年の1月には全曲終えているハイ・ペースが衝撃的です。そのモチーフはどんなものでしょうか? 単に音楽が好きというだけではないと思います。

Kapo:Tsukasa、Chowrowはまだ成長を見せてくるのです。僕は彼らの能力を引き出せる曲を宿題として出すのですが、すぐ解答して次を求めて来ます。このローテーションの結果です。一人でも能力や努力のバランスが欠けると終わってしまうと全員が理解してます。

Tsukasa:まだ歌える、飽きずに歌える。これ以上の幸せはない。次を欲する自分が…。

Q: 自己鍛錬みたいに、曲を作ることを自分に課している感じでしょうか?

Kapo:自分の能力を超えた奇跡の一曲を作れるはずと未だに信じてます。次こそはと。

Text by 行川和彦

2018年のアルバム『こわれはじめる』リリース時に制作したブックレットのPDF版の販売もしています。SWARRRMの1998年〜2018年の20年間にリリースされている全39作品についてレビューとインタビューを収録し、こちらの記事でも行川さんに執筆をお願いしています。圧倒的な創作スピードで多くの作品を残してきたSWARRRMの歴史を振り返る内容になっています。

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