クラウドファンディングと旧時代価値観に生きるサムライの話
こんにちわ、KOHHのフッド東京都北区にて3LAというレーベルとOtonashi Recordsというレコ屋を運営している水谷です。
3/1から開始していたSPOILMANというバンドのクラウドファンディングが開始22時間くらいで目標達成しました!ありがとうございます!
(campfireのURLを貼っておきます↓)
さすがですよね〜〜〜
支援してくれた皆様もありがとうございます。
バンドといろいろ話ながら良い作品(音だけでなく、トータルでね!)にするべく工夫を重ねているところですので是非楽しみに待っていてください。
今回のnoteはクラファンの話ですがSPOILMANメインの話ではなく、システムとか業界とか金とか価値観の話になります。
クラファンに対する価値観の変化
みんながすげー好意的にクラファンしてくれて、このプロジェクトの資金面は先が開けていてありがたい限り。3LA古参の方はご存知かと思いますが、僕は10年くらい前に一度クラファン的なものをやったことがあります。
http://longlegslongarms.jp/3la_releases/3/ictus.html
金額面は今よりも全然小さいです。
当時は(今も?)金はなかったですよね。金が欲しかった。この時も、3LAのディストロを普段使ってくれていたみんなが支援をしてくれて目標金額まで一気に到達したのを覚えています。
その時は今ほどクラファンが認知がないし、そもそも音楽シーンの中で、ましてやDIYなところでやる人もほとんどいなかったので拒否反応はありました。
「レーベルはリスク/コストを負担してリリースするものだろ?」
という批判が多かった気がします。パンクじゃねえとも。
今の時代でこんなことを他人にわざわざ批判する人もいないですよね。この批判って要するに「金ないやつは何もすんな」ってことでもあります。
金がなければ働け。バンドやレーベルは金の持ってる中産階級の趣味。
当然といえば当然なんだけど、それとは別で「何も金がないから全て諦める必要はない」というのも真実だと思います。無いなら無いなりに、何かやりかたは無いのかと考える。その試行錯誤の連続が3LAでしたね。
批判していた彼らは今もシーンのどこかにいるのだろうか。
彼らが間違っていたわけではなく、彼らはサムライだっただけだと思う。旧時代の価値観に囚われていたし、それが正義だし世の中の常識だと思っていた。当時の若者(3LA)が始めたことを理解していなかった。理解しようとおも思っていなかった。この構造は今でも様々な場面で続いている。
今の時代でも、既存の価値観にしがみついたまま、新しい世代の価値観を上から目線で批判する老害は存在する。そんな彼らに対して反発心が芽生えるのは当然。
しかし、僕はもう彼らを老人/老害と呼ぶのはやめて「サムライ」と呼ぶことにする。こっちのほうがなんとなく角がたたないでしょう。パッと見かっこいい字面だしね。
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