【超短編小説】君に届け。
僕たちの光が、地球のみんなに届くまでは、沢山の時間がかかる。
でも、その瞬間その瞬間の光に、僕たちは様々な想いを込めるんだよ。
そして、君たちの寿命はそれよりも遥かに短いから、この人に届いて欲しいって願った光も、届かない間にその人が死んでしまう時もあるんだ。
それに、最近の地球は地上が明るくなって、僕たちが見えにくい環境になってしまっているしね。
一等星とかは見えやすいと思うんだけど、小さい星の光はきっと見えないでしょ?
でも、僕たちと繋がりたいと意識的にでも無意識的にでも思った人は、明かりの少ない所に行ったり、プラネタリウムに行ったりする。
感動を求める人が多いのかな。星の僕にはそこまでは分からないや。
そこで君に、1つ質問しても良いかな?
君は、夜、空を見上げているかい?
下を向いたり、前だけを向いたりしていないかい?
時々は、夜に空を見上げて、僕たちの想いを受け取ってね。
さあ、今日はどんな星たちが見えてるかな?
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