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ミカヅキカゲリ第一詩集『水鏡』について
はじめまして! 或いは、こんにちは。赤い電動車椅子の詩人ミカヅキカゲリです。
40歳の誕生日、2018年11月01日、
コールサック社から、
ミカヅキカゲリ第一詩集『水鏡』を出版した!
![](https://assets.st-note.com/img/1711753670976-nT0P2G7sgI.jpg?width=800)
これが、初めての仕事!
Amazonでは品切れだけど、ミカヅキのところには少しだけ、在庫があります。
お申しつけくださいm(__)m
ふっと
独りだと気づいたときの
狂おしさをなんとしよう
独りなのがいけないんぢゃない
ふっと
ふっとなのが
曲者なんだ
『水鏡』後書き
はじめまして。或いはこんにちは。
自分の文章のいちばんの特徴は明け透けさだと思っている。わたしなりに真摯に自分の中の泉に在るものを汲みあげてきた結果だ。
けれど、わたしの明け透けさは諸刃の剣らしい。ひとによっては痛みを与えてしまうようなのだ。
だけど、本を出すことは、ちいさな頃からのわたしの夢だった。不惑になろうと云ういま、ようやく叶おうとしている大切な夢。ほんとうにうれしくて誇らしい。
しかも、『水鏡』刊行までは決して平坦な道のりではなかったから、尚のことである。佐相さんも解説に書いてくださっているが、主にわたしの側の事情によって、詩集作りはいち度頓挫してしまい、わたしもあきらめかけた。それからわたしは統合失調症と拒食症のダブルパンチで本気で死にかけてしまった。体重も20kg台にまで落ちていたんぢゃないかな、と思われる。そして、そこから奇蹟的に生還したわたしは決意した。詩集作りにふたたび挑戦しようと。何故なら、詩やコトバだけがわたしの最初期から現在に至るまで、ずっとそばに寄り添って呉れているツールだから。或いは、わたしにとっての〈業〉と云い換えても構わないくらいに根の深いツールだからである。死にかけたことによって、待っていても夢みていても本は出せないのだと覚醒したのであった。今度こそ、詩集をあきらめない。強い決意で佐相さんにふたたびお願いのメールを認めた。こうして、詩集『水鏡』はめでたく日の目を見ることになった。
ほんとうに長生きはするものである。わたしはこの本にも収録した「危険人物」のときも含めて、3回自殺未遂を図っている。その3回目でわたしは四肢麻痺になり、車椅子生活になった。だが、微塵も後悔はない。いまでも、舞台女優には向いていたと思うけれど、それらの路を断たれたことで残ったものはコトバだけになり、わたしはとてもシンプルになれた。更に発達障害が判ったことで、生きるのが楽になった。
これから、わたしの新たな舞台がはじまろうとしている。
わたしを支えて呉れた佐相さん、れいんぼぅの介助者たちと代表の高倉正和さん、文筆仲間の川合大祐さん・千春さん夫婦と故・溝井亜希子さん、次の本の協力者のとみいえひろこさん・佐藤元紀さんに感謝したい。
最後に、願わくばこの『水鏡』が宮沢賢治の云う〈ほんとうのたべもの〉として、あなたの栄養になりますように……。
よろしくおねがいいたしますm(__)m
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