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一時帰国:またね北海道(札幌→成田)

一人で満喫した北海道から戻る日が来てしまった。
帰りたくないし残ることもできるのだが、他にも用事があるし、妹の手伝いもしてやりたいので、関東圏に戻ることにした。

飛行機のチケットの価格の傾向は、当然だが週末やその前の金曜日あたりが高くなり、火曜・水曜が比較的安い。今回も友人との約束は日曜日であったので、すぐに帰ってもよかったのだが、チケット代も安いし、上手に探せば安く快適なホテルはたくさんあるので、北海道滞在を数日伸ばしたのだった。

フライトは夕方だが、チェックアウトは11時だし、来る時に空港をゆっくり見れなかったので、チェックアウト後に直接空港に向かう事にした。

新千歳空港は広いし設備も整っているので、座って作業できそうなカフェがあるであろうことは用意に想像できたが、念のため確認すると、なんとラウンジがあって、使用料は1,100円だと言う。

素敵なゴールドカードなど持っていないが、ラウンジでゆっくりすることにあこがれている私は、「いいじゃん、これ」と喜んだ。



11時過ぎにチェックアウトして、急ぎの場合は連絡をくれる様に同僚達に連絡し、空港行きのエアポート快速に乗る。チーム内の打ち合わせもあったが、ちょっと時間をずらしてもらった。

空港行きのエアポート快速はスムーズで、1時間もかからずに到着した。
チェックインの手続きには早すぎるので、とりあえず3階にあがり、ラウンジの様子を見に行く。

問題無ければすぐに入って、仕事をしよう。

ラウンジに行ってみると、人の出入りはあるものの、入場制限も無かったので、入場料を払って中に入る。なんと、受付で声をかけておけば、出入りも可能だと言う。最高。

中に入ってみると、ちょうど滑走路を見渡せるようにテーブルが配置されており、その後ろにも一人掛けのソファがずらりと並んでいる。サイト情報によると140席だそうで、人の多い空港ではあるが、問題無く席を確保できた。

飛行機と向こうに広がる大地を眺めつつの仕事。最高。

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しかし、1点だけ問題があった。
静かなラウンジなので、大きな声を出しての会議や打ち合わせはNGだ。
受付の方に会議してもよい場所があるかと聞くと、受付の左手にある電話ブースを使ってもよいとの事。

「おお、よし!」と思ったが、残念だったのは、椅子が無い事だった。
30分ぐらいの打ち合わせだし、と思い立ったまま打ち合わせを始めたが、色々確認する必要があって、結局1時間近くかかってしまった。

まあ、そんなこともあるさ。立ったままだったけどブースがあってよかった。今度からは会議や打ち合わせがある時はどこでどうすればいいのかも考えておかないと。

打ち合わせも終わったので、ラウンジの席に移動して、再び作業に戻る。
14時ぐらいで大方の作業は片付いたので、お昼休みと称して少し空港内を回ってみることにした。

妹からもいくつか頼まれているし自分の為にに六花亭のバターサンドだけは買って帰りたい。それに何よりお腹が空いた。



ラウンジを出てすぐのフードコートを覗いてみた。
北海道で最後のごはんと思えば、あれもこれも食べたくなる。しかし、お腹のスペースがそれほどないことも自覚している。(日本にいる間、これが本当に悔しかった。)

ジンギスカンも寿司も食べたかったが、悩みまくった挙句ラーメンにすることにした。半ラーメンにしておけば、後で他の物も食べられるかも、と言う食いしん坊的な理由である。

汗をかきつつラーメンを平らげた後、お土産屋さんを見に、下の階へ移動。

妹からは、じゃがポックルと、白い恋人と、白い恋人ホワイトチョコレートオムレットを頼まれていた。じゃがポックルと白い恋人は、どこのお土産屋でもあるのだが、白い恋人ホワイトチョコレートオムレットだけが見つからない。

とあるお店で聞いてみると、「うちには無いけど、多分となりにはある」との答え。お隣同士で情報共有してるのね。

となりのお店に移動してみると、妹に頼まれていた白い恋人ホワイトチョコレートオムレットを発見。他のお土産もそろっていたので、こちらのお店で3品を即購入。空港が大きすぎて、「後で戻ろう」などど考えていると、お店がどこだったか思い出せなくなってしまう。

旅行の時は特に「次」は無いものと思わなければいけない。人生一期一会。

使命を全うした気持ちで「よし!」と思っていると、うっかり自分用のバターサンドを買っていなかったことに気づく。慌てて目の前の店に入り、何個入りのにするか悩みに悩んで、ダイエットと金額の観点から6個入りを購入。今日は悩んでばっかり(笑)

しかし、6個入りでは全然足りなくてすごい後悔したので、好きなものは思い切って必要な分だけ買うべきと学んだのであった。



思いっきり空港を満喫していたが、これ以上は昼休みとしては長すぎるので、再びラウンジに戻り、パソコンを開く。

いくつかのメールを処理し、ドキュメントを翻訳して、終了時間まであと少し、と言う所でまたもやモバイルwifiのデータが無くなってしまった。

空港には無料のwifiはあるが、仕事にはパスワードがかかっていないものは使いたくない。有線LANがあると聞いていたが、見渡しても無い。(帰る時になって、入口に一番近いところに、仕切られて有線LANの席がある事に気づいた。)

仕方がないので、スマホで同僚達に連絡し、夜(妹の家に到着したら)メールなどを確認する事、急ぎがあればスマホに連絡くれる様にして、仕事を一旦切り上げることにした。

できないものはジタバタしても仕方がない。会議が少ない水曜日で良かった。



その後は、のんびり空港内をぐるぐるして、時々座ってゆっくりして、19時のフライトまでゆっくり過ごした。

フライトはスムーズに出発し、到着もスケジュールより早いぐらいであった。

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格安航空の場合は出口までかなり歩かされることも多いのだが、今回は幸運なことに、第一ターミナルの南ウイングだったため、そこまで延々と歩く必要はなかった。

荷物も最初の方に出てきて、ちょっと嬉しくなり、鼻歌でも歌いたくなったが、問題はここからだった。

妹の家に最も近いのは公津の杜駅だが、それは車がある場合だ。晩の時間にそれはできないので(子供たちの寝る準備をしなければならない)、一つ手前の成田駅で降りて、バスがあるかどうかを見ないといけない。

うっかり忘れていたがこの日はお盆の週であった上に、妹も普段は車なのでバスの時刻表は詳しくなかった。

まず最初に成田駅で降りた後、バス停がたくさんあるので迷った。私もバスに乗るのは久しぶりだったので、ロータリーがある東口でうろうろしてしまったが、妹によると西口(駅の反対側)だと言う。

さらにもう21時を過ぎていたので、最寄りまで行くバスは出ていなかった。少し歩くが近くまで行くバスはまだあったので、決心して乗ることにした。バス停にいた親切な係のおじさんがバスの運転手さんにどこで降りればいいか教えてくれるようにお願いしてくれた。ありがたい。

運転手さんが声をかけてくれたバス停で降りると、辺りはもう真っ暗であった。目を凝らすと、かなり遠くに目印になるスーパーの明かりが見えた。

日本は安全な国だと思うが、犯罪が一切ないわけではない。昔、インドで、タクシーの運転手に夜中に知らないところで降ろされ、さらにスマホをひったくられてから、暗いところを一人で歩くのをやめる様にしていた。

タクシー代をケチって、バスにした事を後悔したが、もう遅い。駅とは違うので、逆にタクシーもいない。仕方がないので、周りに目を配りながら、若干急ぎ足でスーパーの明かりを目指す。あそこまで到着すれば、妹の家はもう少しだ。

最初の交差点で、同じバスから降りた男性に声をかけられて、(ひぃっ)びくっとする。別にアヤシイ人ではなく、私の行先を尋ね、方向に間違いが無い事、道を教えてくれただけだった。

ありがたい。が、心臓に悪い・・・。

スーパーまでは大通りなので、道路も歩道も広く、ちゃんと外灯があるので、比較的明るい。しかし、スーパーの角を曲がると、そこは完全に住宅街になる。住宅からもれる明かりと、間隔が広くなった外灯があるのみで、ぐっと暗くなる。

スーツケースをガラガラ響かせながら妹の家を一目散に目指す。怖くて「誰か歩いていないだろうか」と思うが、しかし逆に誰かがいた方が怖いと言う事に気づく。せめて傘(武器にする)があったら心強かったのに、などどぐるぐる考えていると、妹の家が見えてきたのでほっとしたのであった。

「お~おかえり~。やっぱりバスで来たんだ~」と言う妹の声を聞いてほっとしたのであった。

ただいま。北海道は楽しかったよ。お土産食べようね。





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