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空港到着:チェックイン~搭乗ゲートまで

さて、何とか無事に空港には到着し、中にも入れた。

空港は広いので、どこに行くべきか知っていても何かと時間がかかる。
一時期はコロナのために閑散としていたらしいが、今はかつての賑わいが感じられる。

自分のチェックインカウンターを目指して歩くうちに、両替所がある事に気づき、帰国前に同僚が言っていた事を思い出す。
「今って、円安だから、ルピーを使った方がお得ですよ。」

確認すると、両替所はチェックイン後は1つしかないらしい。
各両替所で、レートは異なる。最初に見た両替所は1円=0.59ルピーだったが、2番目に見た両替所は1円=0.69ルピーと全然違っていた。(他にもあったが、急いでいて見なかった)

出発ロビーをうろうろする事10分近く、その中でレートが良かった両替所で日本円を購入していこうと思い、3万ルピーぐらいを両替しようと思ったら、上限は1万ルピーで、しかも現金しか受け付けないとの事。

よく考えたら、1万ルピーしか両替できないのなら、そこまでお得でもなく時間がかかるだけだったのだが、同僚の言葉と、「ここでしか両替できない(インドルピーは国外では両替できない)」と言う言葉にすっかりおどらされて、わざわざ近くのATMに行って現金を下ろし、列に並んで日本円に両替した。

ここで余分な時間をかけてしまった事が後で響くのだが。。。

両替のカウンターには二名しかおらず、詰めかける顧客をそこそこ手際よくさばいてはいるものの、私は残り少ない時間が気になってやきもきしてしまった。

なんとか両替を終えて、1万ルピーを日本円に両替した結果、1万5千2ドルにして(なぜ2ドルになった。。)、焦りつつチェックインに向かう。

日本語の話せるANAのグランドスタッフ達に「こちらへどうぞ」と言われたカウンターに向かうと、急いでいたため、カウンターにスーツケースを載せたカートをぶつけてしまった。

すると、スタッフがすぐに何かを拾い上げて渡してくれた。

それはなんと、私の銀行のキャッシュカードであった。

えええ、なんでこれがここにあるの??
でも、手元に戻ってきて良かった!!神様ありがとう。

空港到着直後、取り出しやすい様に、とポシェットにキャッシュカードを入れた時に一度落としてしまったのだが、どうやら、そのうち1枚を拾い忘れ、そのままスーツケースに引っかかっていたらしい。

自分の注意力散漫にも呆れたが、
偶然が重なり、これが無事に手元に戻った事に感謝しかない。

このカードはナンバープレートのごとくスーツケースの前面に貼り付いて空港内をぐるぐるまわっていたのだ。

しかしこのことで、他にも落としていないか、持っている貴重品も落としていないか心配になり、何度も何度も確認するようになってしまった。


さて、チェックインはすぐに終わったので、急いで出国審査へ。

よくわからないが、一番近くのゲートから入って「all passport」を目指して並ぶ。

ある程度の人数はいたが、ここでも進んでいることは分かるので、安心していた。

心の中では何度も「出国時にスタンプをもらう」を繰り返した。
今回の一時帰国の目的の一つ、期限切れの免許更新の為に必要なものだ。

海外だけに、数名が横入りしてきたりして、やきもきしたが、やっと自分の番になった。

パスポートとOCIカードを見せて、マスクを外して待つ。
悪いことは一切してないが、やはり緊張する。

「インド人と結婚している?」と聞かれ、
若干迷ったが、「はい」と答えた。
ここはビザのステータスと合わせておこう。
事情を話してもややこしくなるだけだ。
(法律上は離婚が決定している。)

「前のビザの番号と違っている」と言われてドキリとした。
PIOカード から OCIカードにに切り替えたためで、失効した PIOカード
は不要だと思い、家においてきた。

もしや失効した pio card の提示も求められるのだろうか。。とドキドキしたが、不要であったためホッとした。

元夫に言われ、私の過去のパスポート3冊はすべてホチキスで留められている。なぜか分からなかったが、こういう時、確かに過去分のパスポートやビザも一緒に残しておくべきだと実感するのだった。


ゲートを出てすぐに、ちゃんとスタンプが押されているかを確認し、次の関門、セキュリティに向かう。

安全の為だと分かってはいるが、セキュリティでは、毎回、もっと良い方法はないのだろうかと考えてしまう。

どんなにきれいにパッキングしていても、ここで結局すべてがダメになり、また一からパッキングしなおしになる。

小物類、電子機器はバスケットに入れてスキャンすることになっているのだが。一人に対し、幾つものバスケットが必要であるし、そのスキャンを待っていると必然的に人間の列が段々つまり始める。

無事に人間が通り抜けた後も、出口では自分のものをかき集める人でごった返しており、何とか自分のものを返してもらったとしても、それらをまたどこかでパッキングしなおしするのだ。

セキュリティでは特別な事はなかったが。ただただ、時間がじりじりと過ぎていくのを眺めながら自分の番が来るのを待った。


チェックイン、出国審査、セキュリティを終えた時には時刻は既に17時になっていた。フライトは18時だが、ゲートの集合時間は17時半である。

13時半に家を出て、セキュリティが終わったのが17時。
私の計画はどこで狂った??

今日中にどうしても1件メールを送りたいのだができるか??

せっかくなのでduty freeなどもみたかったのだが、これらを猛スピードで通り過ぎ、多少迷いながらもラウンジに向かう。最低1件だけでもメールは送りたいし、お腹も空いていてせめてコーヒーだけでも飲みたかった。

自分の銀行カードが得点として付けているのはラウンジAかラウンジBか分からなかったので、とりあえず、近くのラウンジAに行ってみる。

するとどうやら閉まっているようで、「ここは閉鎖中だから、下に下りてまっすぐ行ったらラウンジがあるからね」とラウンジBを教えてもらう。

再びのタイムロス。

段々、そもそもラウンジに行く必要が無いのではないかという思いに駆られるが、「フライトをゆったりラウンジで待つ自分」への執着を捨てられない(笑)

しかし、ラウンジBに着いたら着いたで、「このカードではアクセスできません」と言われる。

ええー銀行のサイトでは得点あるって書いてたのに~。。。

ここで再びのタイムロス。

お腹が空いていたので、何かをテイクアウトで買おうと思いつつ、とにかくゲートの近くに行こうと決めた。


チケットに記載されたゲートは10番だった。

T字路になっている箇所で右折すると「Gate 1-14」であったので、比較的すぐなのかと思い、ずんずん歩き始めた。

途中、ちょっとした軽食をテイクアウトするのに良さそうなお店もあったのだが、荷物もあるのでとにかく早く搭乗ゲートに到着しようと考えた。

しかし、行けども行けども、搭乗ゲート10番が見えてこない。

なぜだ・・・・。

そう自問自答しながらも目的へと急ぐ。もう集合時間の17時半まで15分しかない。

運の悪いことに、右手には搭乗口1番が見えてきて、しばらくした後搭乗口4番が右手に見え、搭乗口7番が左手に見えてきた。つまり。このままいくと搭乗口10番が(ほとんど)最も遠い搭乗口となる。

罰ゲームか。。。。


そんなワケで、搭乗口に到着したのは、集合時間の10分前であった。

普段現金を使わないので、自販機などでペットボトルの水やポテトチップスすら買えず(現金は10ルピーしか持っていなかった、笑)、搭乗口近くのカフェで高いコーヒーとペストリーをテイクアウトしてもよかったのかもしれないが、搭乗口を離れる気にはならなかった。

フライトで出される飲み物や食べ物を楽しもう、そう心に誓った(笑)

いつ搭乗に呼ばれるか分からないので(エコノミークラスは最後なのだ、)慌てて、パソコンの電源を落とし、同僚にLINEする。

「すみません。。。本日の資料は代わりに送っていただけますか?もう飛行機に乗らないといけなくって。。。」

同僚は快く、「いいですよ!!気を付けてお越しください!!」と言ってくれた。本当に、私は周りの人に助けられて生きていると思うし、それらの出会いに感謝したい。

無事に搭乗した私は。久しぶりのフライトにわくわくしながら、早く飲み物を提供してくれるのを心待ちにしたのである。

(続く)


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