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インドの運転事情

先日交通違反をした時の罰金は、100ルピーぐらいしか現金を持っていなかった哀れな私の為に、友人が交渉してオンラインで支払いができる様に手配してくれた。

警察官には「このレシート持っててね。SMSが届くから、そこからオンラインで払って。」と言われたのだが、当日はとうとうメッセージは来なかった。

次の日のお昼前ぐらいになってやっと「あなたYYY(ナンバープレートの番号)はXXX(法律番号)について違反をしましたので、罰金の支払い義務があります。ほどなく支払いのためのメッセージが来ます。」とメッセージが来た。

しかし、その日に支払いのためのメッセージは来なかった。「You will shorty receive the message/update….」って書いてあったけど。。

さらに次の日になってやっとメッセージが来た。
「あなたの車YYY(ナンバープレートの番号)はXXX(法律番号)に対する違反をしたため罰金を払う必要があります。以下のリンクをクリックすると、支払いのページに進めます。罰金は100ルピーです」

ん・・・・?いいの?100ルピーだけで。

捕まった時は去り際に「罰金は500ルピーね!」と言われたんだが。。。。まあ、100ルピーでいいなら、こちらに文句があろうはずもない(笑)

リンクをクリックするとVirtual Courtsのトップページが表示された。該当のDepartmentをプルダウンから選択すると、電話番号、車の登録番号、罰金の参照番号から自分の情報を検索できるようになっている。

電話番号を入力し、ワンタイムパスワードを入力すると、支払いしなければならない違反と罰金についての情報が表示される。

本当に100ルピーだわ・・・。いいんだ。

内容を確認すると、
「合意して支払いに進む」
「合意せず、相談する」
「拒否する」
など、4つの選択肢が表示されるので(全部覚えられなかった)、私は「合意して支払いに進む」を選択した。

後は、オンラインショッピングと同じだ。
キャッシュカード、クレジットカード、google payや、ネットバンキング、どんな支払い方法もOKだ。

支払いを終えると、領収書が発行されるので、希望であれば印刷したりPDFで保管しておくのもよい。

これで支払いは終わり。

友人に確認したら免停にはなっていない、との事なので、小躍りしたいぐらいだ。ありがたい。しかし、最初は5,500ルピー、その次は500ルピー、実際の支払いは100ルピーだ。捕まった時は「本当だったら1万2千ルピーなんだよ!」と脅されたのだが。。。何が本当なんだろうか。それに100ルピーの罰金をもらって、インド政府は何か益があるのだろうか。

さて、私もインドに来てもう7年になる。こちらで運転し始めてからは4年ぐらいだろうか。

インドも日本と同じ左側走行で、基本的なルールは世界共通なので、それ自体で困ったことはあまりない。車を購入しようと思った時に、インドではマニュアル車が大多数であるという事が分かった。同じモデルの車でもオートマにすると約10万ルピーぐらい高いのだ。

道路標識も基本的には共通。写真真ん中のAnimal zoneだけがインドならでは(笑)

インドで運転するのは、警察に捕まりさえしなければ、自由にできるところは気に入っているが、ムカついたり、困ったり、ビビったりすることはもちろんある。

何度されても毎回腹が立つことは、ウインカーを出すと後続の車が急にスピードを上げて追い越そうとすることだ。しかも、必ずと言っていいほど、曲がろうとする側から追い越そうとするので、先に行かせてあげないと事故必須だ。追い越してもいいけど、なんで反対方向から追い越さないのよ・・・。

インドでも幹線道路が整備され始め、日本の高速道路の様に真ん中に中央分離帯がある場所も増えた。Green Indiaを目指している(多分)ので、木や花が植えられていることが多いのだが、怖いのは、ちゃんと見ていないと中央分離帯に、ひょっこり人が居ることだ。(ビビる)遠回りしたくない現地の人達は、どんなところだろうと渡ろうとするので、気を付けないといけない。ちなみにそれは人間のみならず、牛、犬、サル、ネズミ・・・?もいるので、とにかく注意が必要だ。

インドでは全国各地に大きなショッピングモールが建ち、また、私の家の様なソサエティも増えてきた。このような場所であれば、係員がいるし、駐車するスペースも十分あるので車の出し入れで困る事はまずない。しかしそうではない場所の場合は、駐車場はテトリス状態。裁判所なんかまさにそれだ。決まったスペースに入れれる分だけ詰め込む。
「え~っとここにあの車いれて、あ、あの車今でるから、次の車あっちに」
みたいになる。

私はインドに来て初めて、サイドブレーキを解除したまま車を駐車させる必要がある事を知った。(マニュアル車のみ)それは、車の主がいない間に、駐車係が車のテトリスをするためで、サイドブレーキを解除しておけば、車を押すことで移動させることが可能だ。

インドでは他人でも気軽にお願いしたり、それに対してOKしたりする。
通りすがりの他人でもパンクとか教えてくれるし、知っている限りどこで直せるか教えてくれる。(ただし間違っている事も多いので、ネットで再確認は必要)車の出し入れが苦手な私は、よく道行く人に車出せそうか(入れれそうか)聞くが、みんな親切に付き合ってくれる。しかし、たまに失敗する(笑) 昔、それで、スクールバスを私の車にぶつけられたことがある。私の車は停まってたのに。。。なんでぶつかるの?(笑)

とまあ、インドで運転すると色々あるが、万が一の為に準備さえしておけば、意外と何とかなるものだ。最近はITによる貢献も大きい。一人で目的地に行ったり、何かあった時に近くのサービスを探したり、車の状態を写真で共有したり、ITの技術無くてはとてもじゃないができない。

今回は本当にラッキーだった。

明日にでもpollution certificateを更新しに行って(インドで所持が求められる証書。実は今月初めで期限切れだった)、自動車保険の証書を印刷して(加入済みなのに、加入していない、と言われ、証書をすぐに提示できなかった)、今後運転する時はもう少し現金を用意しておく様にしよう。今回で懲りた。(笑)

それでも自分で運転してどこかに行くのは、自分の人生をコントロールできている様な気分になって嬉しい。

サポートいただけた場合は、「子供が売られない世界をつくる」を掲げてインドでも活動をしている、かものはしプロジェクトに寄付します。