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しまなみ海道の旅②:東京から尾道まで

ビザの手続きのための一時帰国だが、帰国まで時間があるので、ずっと行きたかったしまなみ海道に行くことにした。

旅のプランを立てた時のnoteはこちら



東京から尾道まで

東京から尾道(正確には東福山)までは、夜行バスで行く事にした。

夜行バスは比較的安価に抑えられるが、サービスが悪い印象が昔はあったが、今や色々改良されて大変快適である。

何より起きたら目的地に到着しているのが良い。
(移動していると寝れない人には辛いが)

今回はWILLER EXPRESSを利用。

男女混合席か女性専用席が選べるし、席にカバーがついてるので顔を隠せるし、シートもふかふかだ。最近はどのバスにも電源かUSBがデフォルトでついているのが良い。

今回は金曜日だったからか9,900円と少々お高めであった。水曜日などの平日だと7,000円程度になるようだ。

出発は新宿のバスタ。今回初めての利用だ。

新宿駅は魔都(=何度も迷子になっている)なので、警戒しながら行ったのだが、去年8月の帰国と合わせて、だいぶ情報が頭に溜まっていたらしくそれほど迷わずに到着。

何よりでかでかと「新宿バスタ」と書いてあった笑

新宿への到着は18:00過ぎ。その後、少し買い物をして、19:00頃にバスタに行った。

まずは1階のモニターで運行状況と出発エリア、番号を確認。東福山行きは予定通りで、D10から出発のようだ。

出発エリアは4階なので行ってみると、当日搭乗券の購入/発券と待合室になっていた。外に出て待つにはまだ早いし、寒いので一旦中へ。

待合室の様子


待合室にあった「搭乗券の発券はこちら」という文字を見て、「あれ、発券しないといけないんだっけ?」となり、発券機に行ってみたが、どれを選べばいいのか分からないし、電話番号を入力しても予約情報が出てこない。

段々と後ろの列が長くなって来たのが分かったので、一時退散してInformation の人に聞いてみると、「お支払い済みの方は、(発券は不要で)直接乗り場にお越し下さい。」との事。

もう、混乱しちゃったよ🫤


バスは20:00出発だが、(日本にしては)結構遅れて、20:24に出発した。ディズニーランドが始発だった様だがそこから東京までが渋滞だったらしい。

インドに住んでいると、この程度の遅れでイライラしなくなる事が嬉しい。日本だったら当たり前のことにいちいち感動できるようになる笑

新宿バスタの4階から出発
今回はちょっと遅れた


今回はトイレ付きのバスだが、3回休憩を取る。

夜行バスの休憩で怖いのは、トイレに行った後に自分のバスが分からなくなってしまう事だ。

ものすごく大きいSAで広すぎて見つけられなくなったり、暗くてよく見えずに迷ったり、大型トラックで隠れてしまうこともあるし、同じ会社の別方向バスも同じタイミングで休憩していたりして中々に危険だ。

何より半分寝ているので寝ぼけている。

出発時に「遅れたらおいていく」(実際そんなことしないんだけど)と言われており、毎回悪い意味でドキドキするが、今回は3回ともトイレの目の前に駐車してくれたため迷わずに済んだ。感謝。

そんなこんなでバスは予定よりも10分早く東福山駅に到着したのだった。



尾道散策

バスで到着したのは東福山駅。

バスの陰に隠れていて「駅はどこですか?」と聞いてしまったのだが、ここから5駅で尾道に着く。

一番早い電車は7:09発。6:40頃に到着しているので、約30分ほど待つ。初めての路線なので方向もこれで正しいのか何度もGoogle Mapを確認してしまう。

だってこれを逃したら次は7:40発だ。


尾道駅までは、このみかん色の電車

首都圏にいるとうっかり忘れるが地方では電車バス一本逃すと次が中々来なかったり、ひどい時は無かったりする。

幸い正しい電車に乗れたらしく7:30頃には念願の尾道駅に着いたのだが、

雨だった。。。。しかも寒い🥶

サイクリングに来ているのでこれはイタい。しかし計画している間、不思議なくらいに天気のことは頭に無かった。(しっかりして)

朝一番に自転車を借りに行く予定だったが、ここでも一時退却して駅前にあるパン屋さんに陣取った。雨だし寒いし、お腹も空いてるし、何より情報源のスマホを充電しないといけない。

元々、初日の午前中は尾道市内を散策予定だったが、問題は午後からの移動手段だ。なんとなくのプランBだったバスやフェリーでの移動が急に現実味を帯びたものになる。

バスの路線、時間に目処をつけ、お腹も満たされて、スマホもある程度充電された頃、雨はまだ降り続いていた。仕方ないので駅前のコンビニで傘を買い、市内散策に行く事にした。



尾道市を見渡せると聞いていたので、まずは千光寺を目指した。

ロープウェイで行くつもりだったのに何故か徒歩で上まで来てしまう。尾道市立美術館もロープウェイの頂上駅も全てが近くにある。

坂道は狭くて急だし、「え、ここ通ってもいいの?」「行き止まりでは?」と混乱するような入り組んだ道ばかりだが、街もそこからの眺めもどこを切り取っても趣きがあって素敵だ。

尾道駅の真向かいから向島行きのフェリーが出ている
尾道市立美術館の近くから
「猫とじいちゃん」の風景に似てると思う

私には「ねことじいちゃん」の世界に思える。
(本当は愛知県篠島佐久島日間賀島をモデルにしているらしいです。)


迷って逆方向に行ってしまった後、駐車場のおじちゃんに教えてもらい、ロープウェイ山頂駅から五重塔を目指す。その後に「猫の小道」があるらしい。

五重塔を過ぎたあたりから、苔むしてさらに入り組んだ道が続く。どちらを見ても猫に関するものしか目に入らなくなってくる。

どうやら猫の小道に(自ら望んで)迷い込んだようだ。

猫の小道の入り口


何かは分からないが趣きがある



一番はじめに見かけたねこねこ神社⛩(正式名称は分からず)でお札に願い事を書いて掛ける。

猫好きのお客さんが多いのか「うちの子がずっと元気でいてくれますように」などあって、微笑ましい。

そう、猫ってすぐに病気になるのに隠すから厄介なのだ。

ねこに願いを

この猫が元気で過ごせる事を願いつつおみくじを引いた。

真ん中にある猫石回して、止まったところのマークからおみくじをひとつ引く。

結果は…なんと凶(笑)

確率からいくときっと大吉よりすごいんじゃ?

猫石をルーレットみたいに回します
凶!猫の手は借りちゃいけないらしい笑

笑いながら厄除けしてくれるように猫神さまに願い、次に進む。



ロープウェイの山麓駅に近づくと、突然「みゃ〜みゃ〜」と猫の鳴き声が聞こえて来た。それまでもずっと猫の気配はあったのに何故か姿を見ることはできなかった。

しかしこの猫は人慣れしているのか自分からこっちに突進して来た。

ころころとまん丸で毛艶も良い黒猫だ🐈‍⬛
まるで歓迎してくれているような気持ちになる。

黒猫がお出迎え
ころころぽっちゃりの可愛い子

「うちの子たちは元気にしてるかな。。」と思いながら、黒猫に別れを告げて尾道駅の近くに戻った頃、雨があがっていることに気づいた。

少しだけど晴れ間も見えている。

おお、よし!自転車借りれそう!

俄然元気になった私は、レンタルサイクルのステーションに急いで向かったのだった。

参考にしたモデルコースはこちら


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