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いよいよ日本へ : フライト中

さて、なんとか集合時間前に搭乗ゲートにたどり着いた私は、搭乗案内を待っていた。慌てて走ったりしたのでお腹も空いてきていて、早く乗り込みたかった。

いざ飛行機に乗ってみると、窮屈だったり、退屈だったりするのだが、私は飛行機も空港も大好きだ。

なぜか、人類の夢の実現や、人生の新しい旅立ちを思い起こさせてくれる。

そんなわけで、私は久々のフライトにワクワクしていた。

コロナになったこともあり、搭乗は小さなグループに分けられる。

ビジネスクラス、小さい子供連れの家族、サポートが必要な人から搭乗し(ここまではコロナ前も同じだと思うが)、その後で、エコノミークラスがグループごとに順番に搭乗する。

私はいつも、トイレに近い、一番後ろか、もし空いていれば一番前の席を予約する。窓側はもちろん好きだけれど、それはもし空きがあれば予約する様にしている。

空を見るのも好きだが、通路側でも楽しむ術を考えられる様になった。

今回は、一番後ろから2列目の窓際を選んだ。横2席は取れなかったので、もしやコロナで乗客が少ないのでは?と、ちょっと期待していた。

期待は大きく裏切られるのだが笑

機内に入ると、まずビジネスクラスの席が目に入る。今の自分には雲の上のレベルだが、人生終わりぐらいにはこれに乗れる様になりたい。笑

ずんずん進むと、エコノミーの席が見えてくる。みんな自分の荷物を上にしまったり、席に必要な小物を準備したりしている。

自分の席に近づくと、自分の席の隣に誰かが座っていることに気づきがっかりする。

ああー、隣は空いてなかったかー。。

しかし、これだけではなく、私がもう少しで自分の席にたどりつこうとした時、後ろの席のインド人親子が、私の席の隣の人に変わるように言い、なんと私の席もぶんどられてしまったのだ。

えー。。何それ。あんたたち、私に聞いてもないじゃん。。。。
(そもそも、最初から娘っぽい人は私の席に陣取っていた。あなたは別の席でしょうが。。)

こんな時、皆さんはどうしてますか?

そこ、私の席だし。と言って、譲らない?

もう、しょうがないや。と諦める?

私は後者です。

確かに希望してた席だけど、争ってまで欲しいわけでもないので。

そんなワケで、お隣さんと、しょうがないですね、と言い合って席を代わったのだった。

(しかし、ターバンしたお父さんらしき人は睡眠時間中に更に別な席に勝手に移動していた。自由。。。)

フライトは空いている席がないくらいにぎゅうぎゅうで、そもそも、隣の席を自由に使える余地などなかった笑



席を譲らされ、隣になったのは日本人の方でグジャラート州をべースにされていて、ムンバイ→デリー→羽田→関空、と中々に長旅の予定。

私はデリー→成田/羽田しか経験がないので、聞いただけで疲れてしまった。

インド国内の移動も必要ならば、大変だ。


グジャラート州はベジタリアンの州で、しかも飲酒も禁止されているので、日本人にはきついだろうなと思い、聞いてみたところ、

やっぱり大変。もういや。

とのこと笑

出張ではなく、生活するのであれば、食習慣の違いは大きい。

(外国人には、お肉やお酒を買ったり食べたりできるところはあるのだが、種類が少なかったり、美味しくなかったりして不便であることには変わりない。)

コロナ真っ最中にも帰国したことがあるらしく、色々な情報を教えてもらい、浦島太郎っぷりを少しは払拭できただろうか、などと考える。


最近になって、機内食は特別食を頼むことが増えた。健康上、宗教上、食べ物に制限はないのだが、無料で注文できる種類が多くなり、品質も上がっている様に感じるからだ。

健康に良くて美味しいなら文句があるはずもない。

それに特別食にしておくと、好きなものが選べない、という状況が発生しない。(そして、先に提供してもらえることが多い)

ちなみに、今回、お隣さんは選択肢がなく、好きじゃないのにお魚を食べる事になってしまった。残念。。。

お腹を空かしていた私は、ここぞとばかりにお酒もいただき、満腹、満足であった。

今回はグルテンフリーにした。米粉パンが若干パサついていたのが気になったが(しかも、パンのボリュームが妙に多い)、他は小麦大好きな自分でも美味しく頂いた。


私はフライトや夜行バスなどではあまり眠れない方なので、最近の飛行機では映画やテレビ番組が見放題になっていてありがたい。

眠れなくて疲れるが、移動する日だけのことなので、仕方がないと受け入れている。

一応、目をつぶってみるが、どうしても目が覚めて困ってしまう時には、これで時間を潰す。

今回は、水曜どうでしょう、を見てたら、ちょうどよく睡魔が襲ってきて少し眠ることができた。

ウトウトしたり、映画見たり、お食事が出てきたり、またウトウトしているうちに、飛行機は着陸体制に入り、静かに羽田空港に着いた。

フライトスケジュールの5分前のことであった。

(続く)

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