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始めてのインド一人旅:スクーターに乗ってみた!

今年の9月の連休は、一人でゴアに行ってみることにした。

ゴアに到着するまで

最初のホテルでの様子

2件目のホテルに移動した日は、トゥクトゥクに乗って街を散策。



ゴアの道は狭く入り組んでいるところが多いので、待ちを散策するならスクーターがいいと聞いていた。

小回りの利く移動手段としては他にトゥクトゥクがあるのだが、私が北インドで利用しているオートよりも少し割高の様が気がしたので(マーケットまで約8キロ、250ルピー)、好きなところで気軽に乗り降りができない。

今回やってみたかった事でもあるので、勇気を出してスクーターを借りることにした。

スクーターはホテルのフロントに頼むと借りる事ができる。一日500/600ルピー(スクーターのモデルによって異なる)。

「次の日の朝9時に回収に来るので、午前中に借りた方がお得だよ」とフロントの兄ちゃんに言われたので、借りるのは今日にした。(昨日チェックインした時には既に13時だったので)

スクーターは近くのレンタルショップと提携しているらしく、朝ごはんを食べてからフロントに寄ってお願いすると「連絡しておくから、来たら部屋に電話するね。」と言われた。

しばらくして「スクーターが来たから」と連絡があり、外に出てみた。斜め掛けのバックを肩にかけたおじさんが立っていて、近くに行くと説明をしてくれた。

借りている間は身分証明書を預ける。(盗難の保険的な意味だろうと思う)レンタル料金500ルピーの他に、デポジット1000ルピーを支払い、返却時にデポジットは返金してもらう。

スクーターなんて、教習所で習って以来20年ぶりなので、色々と乗り方を聞いたところ、おじさんの顔には「こいつに貸して大丈夫なのだろうか」と言う不安がありありと浮かんできた。

ちなみに、私はインドの免許もちゃんと学科・運転試験を受けて持っているし(インドでは試験なんて受けて無いのになぜか既に免許持っている人が多数、笑)、普段は車を運転している。一応、車は運転できるのだ。

自分でも多少の不安があったので、ちょっと100mぐらい走って戻り、基本操作を思い出すことにした。不安そうな顔をしていたおじさんはそうした方がいいとうなずく。

久しぶりに持ち上げるスクーターは思ったよりもどっしりと重く、がんばって力を入れないと動かない。何とかまたがって、ブレーキをかけながら、スタートボタンを押す。若干よろけながら、スタートして、Uターンしてみた。

私は(どう?)とおじさんを見たが、おじさんは首を横にふりながら(こりゃイカン)と言った顔をしていた。フロントの兄ちゃんも出てきて、二言三言何かを話すと、おじさんはスクーターに乗って行ってしまった。

??何が起こった??

呆然としていると、フロントの兄ちゃんが「もう一つのスクーターに変えるって言ってた」(そちらのモデルのスクーターの方が少し小さいので、私でも扱えると思ったらしい)

なんだ、身分証明書を持って行かれたと思ったわ。(笑)

5分ぐらいで戻ってきたおじさんに、「こっちの方が小さいからもう一回乗ってみて」と言われ、またちょっと走ってUターンする。2回目はUターンの時の体重移動がちょっと分かった気がした。

「どう?」と聞くと、おじさんはまだ不安そうな顔をしながらもしぶしぶ頷いた。よし!



おじさんとフロントの兄ちゃんに見送られて出発。

まずは給油しないといけない。スクーターは貸し出す時に、一番近くのガソリンスタンドにたどりつけるレベルの最小限のガソリンしか入っていないことになっている。昨日出かけた時に見かけたガソリンスタンドが一番の近場らしいので、一直線にそこを目指す。

スクーターを貸してくれたおじさんによると、市内をちょっと走ってみるぐらいであれば150ルピー分ぐらいでちょうどいいらしい。普段1000ルピー単位で給油している私は思わず「ええ?」と声が出てしまった。



無事に給油が終わったので、まずはホテルの近くのRaj Bhavanに行ってみようと思った。地図で見るとすぐ近くだし、そこからの眺めは良さそうだったからだ。

ガススタンドから5分ぐらいで、大きな交差点(サークル状になっている)に出るので、そこから1つ目の道に入る。

その道は上り下りが激しいが、少し高いところなのか、左手に海が広がっているのが見えて見晴らしがいい。どことなく沖縄に似ている様な気がする。(行ったことないけど、笑)

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10分程走ると、少し広くなっているところに出た。そこが目指すポイントかは分からなかったが、そこの景色が気に入ったので、スクーターを止めて、海を眺めた。

そこはCabo View pointと言うらしく、眺めが素晴らしかった。目的地はその先にあったのだけど、思わぬところで素敵なものが見つかった。ゴアの滞在を通して、ここの場所からの眺めが一番好きになった。(トップの写真もここからの眺め)

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 そこには数人のおじさんが座っており、明らかに外国人&旅行者のいでたちの私に声をかけてきた。普段は警戒している私もついおじさん達ののんびりした雰囲気につられておしゃべりしてしまった。

出身はどこか、とか、おじさんの一人が昔は空手をやっていたなどと、たわいもない話だが、そう言った出会いにこそ旅の醍醐味がある気がする。

ちなみにおじさん達によると、目的地のRaj Bhavanはすぐ後ろのゲートを通らなければならず、普段は開いてないとの事だった。ちょっとがっかりしたが、ここの景色が気に入ったので、別にいいや、と思えた。



もう一度、そこからの眺めを目に焼き付けて、おじさん達に別れを言って、出発することにした。

もう一度、サークル状の交差点の所まで戻り、すぐ次の道に入ってみる。フロントの兄ちゃんによると、この辺に酒屋さんがたくさんあるとの事であった。

道の入り口に警察官が立っているといつもドキドキする。行ってみると、酒屋さんと言うよりはレストランや他のホテル&レストランが立ち並んでいる様子だった。ここは石畳の道で、そのまま進んでみると、海に面した所に出た。

調べてみると、Dona Paula View Pointと言う場所だった。

海辺には露店も立ち並んでいて、旅行者だと思われる人も多数いた。(自分もなんだけども)スクーターを止めて、一番端、海のすぐ近くまで行ってみる。もっと海の近くに行けるようだが、私が行った時は、一部が修理中の様で、通行禁止になっていた。

海のすぐ近くで波の音・風を感じられるところは素敵なのだが、観光地化されているところがあまり好きでなかった。なので、さっと周って見てから戻ることにした。

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この辺りにもホテルと併設しているレストランがあるらしいので、ここでシーフードを食べるのもいいかな、と思いながらまだお腹が空いていないので、とりあえずそこを後にした。(そして結局お腹空いている時にはこの辺にはいないので食べられず、笑)



次は、昨日行って来たマーケットの方向に向かってみた。ルートが分かっているので、少し安心して動ける。こちらの方向も、大きな木々が林立していて、緑がまぶしい。スクーターを走らせながら感じられる風が気持ちいい。

マーケットのあたりまで来ると、海(反対側は海)にいくつも大きな船の様なものがとまっているのが見えた。ちょうど客引きをしていた兄ちゃんに聞くとカジノなのだそうだ。

ゴアではカジノができるらしい。

そんなことも知らずにゴアに来ていた私は、やはりカジノには興味が無く、「へえ~」で終わってしまったので、いいカモが来たと思った兄ちゃんはがっかりした様だった。期待させてごめん(笑)



カジノを後にして昨日行ったマーケットを周ってみようと思ったのだが、そこは車やバイクが禁止らしく入ろうとしたら止められた。なので、再び、来た方向を逆走して、ホテル近くのサークル状の交差点まで戻り、今度は今までと反対方向に行ってみたり、ガソリンスタンドの裏に素敵なカフェがありそうだったのでその辺を散策してみた。

1時間ぐらい乗ってみると、スクーターの機能はちゃんと思い出したし、体重移動はどうすればいいかも体が思い出してきた。ホテルの周辺は緑が多い地域なのか、晴れた日に木々が影を作ってくれる道路をスクーターで走るのはとても気持ちよかった。

スクーターはどこかの目的地に行く移動手段と言うよりは、乗っている間がとても楽しかった。



せっかく借りたのだからと欲張って一日中スクーターで走り回ってからホテルに戻った。

ホテルのフロントの兄ちゃんに聞いたところ、電気ケトルとコーヒーはリクエストすれば提供してくれるらしく、私の不満の一つは解消されていた。また、よくよく聞いてみると、「飲食禁止」の注意書きはコロナが深刻な状況の時に決められたものらしく、デリバリーを頼んでもよいし部屋で食べてもOKと分かったので、私の二つ目の不満も解消されていた。

部屋が暗くて最初は嫌だったのだが、よく調べてみたら電気がつくことが分かったし、ホテルのどのスタッフもお願いするとすぐに対応してくれる点は非常に良かった。

なので、ホテル最初のがっかり感はすっかり払拭されていた。

ホテルに戻って、シャワーを浴びてから、残っていたワインを飲みつつ、夕食のデリバリーを注文する。スクーターの返却は明日の9時なので、明日の朝、今日のお気に入りポイントに行ってみようかな、と考えていた。



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