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しまなみ海道の旅⑧:アンパンマンに気を取られ、列車を乗り間違える(今治~成田)

2023年1月末の一時帰国では、念願のしまなみ海道に行くことにした。

このnoteで楽しかったしまなみ海道の旅も終わりだ。過去のnoteはこちら↓


まずは旅のプランから。

尾道市内を散策して、猫の小道でおみくじを引く。

念願のサイクリングスタート!!

因島では村上水軍城に。

疲れてきたので、まっすぐホテルに向かう。

2日目は朝から雨。。。

天気を伺いつつも何とか最後の来島海峡大橋を渡りきる。



今治:サンライズ糸山~今治駅

しまなみ海道最長の来島海峡大橋を渡り切ると、今治側にはサンライズ糸山があって、ここもサイクルステーション兼休憩所になっている。

中に入ると来島海峡大橋を目の前に眺める事ができるガラス張りのロビーがあって、ソファもあるので一休みできる。(ただし飲食は併設されているレストランのみで持ち込みは不可の様子。)

サンライズ糸山のロビーからの眺め。

この建物に隣接しているサイクルステーションからも来島海峡大橋を眺める事ができるが、ここに「SHIMANAMI」のモニュメントがあってインスタスポットの様だ。(トップの写真)

ちょうど天気も良くなってきて、尾道から走り切った後にここから見る眺めは最高の一言だった。

だが、2日目のホテルは今治駅前に予約してあるので、サイクリングはまだ終わりではない。少し休憩を取った後、今治駅を目指して、私は再び出発した。

途中で見かけたにゃんこたち。親子らしい。



サンライズ糸山から今治駅までの距離は約6kmである。

天気も落ち着いてきたし、最も大変な個所は乗り越えたので、のんびりと今治駅に向かう。

途中、踏切があってカンカンカンカン・・・・、と遮断機が閉まったのを何気なく眺めていると、後ろの方から電車が走ってきた。見てみるとなんとアンパンマン列車であった。

そう言えば作者のやなせたかし氏はこの辺の出身じゃなかったっけ・・・?

『この辺』の定義が広すぎるが、調べてみると高知県出身の様だ。

足を向けて寝られない程、子供たちが小さい時はお世話になったアンパンマン。子供たちが大きくなった今見てもアンパンマンってかわいい。

アンパンマンのいい点は「悪者が一人もいない平和な世界」だと思う。
(バイキンマンにもいいとこあるし)

自転車を漕いでいたため写真は撮れなかったが、列車は私と同じく今治方面に向かっていた。アンパンマン列車を追いかけつつ、再び今治駅を目指す。



のんびりと自転車を漕いで、14:00頃には今治駅前に到着した。

自転車はこの今治駅前にあるサイクルステーションで返却できるのだが、閉店時間の20:00まで返却すればいいことになっているので、少し今治駅周辺を自転車で周ってみる事にした。

特別目当てがある訳ではなく、のんびりとあちこちを自転車で巡り、17:00頃に再び今治駅に戻り、先にホテルにチェックインして荷物を置いてから、自転車を返却しに行った。

サイクルステーションに行き、自転車とヘルメットをレンタルの控えと共に提示する。係の人が自転車の登録番号などを確認した後、清算の為に受付に行く。同じサイクルステーションで返却した人はここで保証金が戻って来るはずだ。私は違うサイクルステーションで返却しているので、返金は無し。

今治駅前のサイクルステーション

自転車を返却後、今日の夕飯をコンビニで購入して、楽しみにしていた今日のホテルに向かった。



今治:しまなみ温泉 喜助の宿

2日目の夜はここにしようと決めていた。

今治駅から近く、徒歩で移動できる。
駐輪場がある。(結局は使わなかったのだが、笑)
天然温泉入り放題
漫画読み放題&持ち込みOK・・等々

そしてドミトリーなので私の時は3,300円と格安のお値段だった。


まず、館内には靴を脱いで下駄箱に預ける。

チェックイン時に下駄箱の鍵も預け、代わりにバーコードが付いた腕輪をもらい、1階にある温泉の脱衣所で館内着に着替える。大きな荷物はここにおいておける。

2階から上は宿泊客のみが利用可能。ベッドに行く時は腕輪についているバーコードをスキャンしないと入れないので、安心だ。

3階のラウンジでは、コーヒーなどのドリンクが飲み放題。電子レンジ・トースター・お湯があるので買ってきたものをここで温めて食べるのも可能だ。

懐かしのファミコン。
コーヒー、紅茶が飲み放題。電子レンジなども使用可。

ラウンジにはソファやクッション、ハチの巣状になったハニーシートなどがあって思い思いにくつろげる。電源があるのでスマホを見てもよいし、漫画を読んでもよいし、ファミコンするのもよし。

ラウンジの様子。長時間好きにしていられる心地よい空間だった。

1階の温泉は・・・生理になってしまい、シャワーのみ使用。サイクリングで疲れた体を湯舟で癒したかったし、サウナや岩風呂など色々あったらしいが仕方がない。残念。

ベッドはかなりこじんまりとしていた。身長150cmの私でも、思いっきり手足を伸ばすとあたる時もあったので、背の高い人にはきついかもしれない。しかし、ベッドは清潔そのもので、マットレスも心地よく、枕も選べる。

ドミトリーベッドの様子。このはしごがちょっと邪魔だった。笑
ベッドの中。清潔で気持ち良い。

これで一泊3,000円程度であれば安いものではないかと思う。

私はコンビニで買って来たチューハイとおつまみを片手に、ドラマになって話題の「大奥」を読みまくったが、8巻まで読んだところで出発時間が来てしまった。

願わくはもう1泊したいくらいだった。



松山:今治駅~松山空港

成田へは飛行機で帰る予定で、松山空港10:25発のフライトだった。

今治駅から松山空港までは電車orバスで1時間半~2時間程度を見ておく必要がある。今治駅から直通のバスは数日前までに予約が必要だったらしくNGだったため、今治駅からJRで松山駅まで行き、そこから空港までバスに乗って行く予定だった。

出発時間から9時~9時半ぐらいに空港に到着できる様に検索すると、今治駅7:11発の特急があるのでそれに乗るつもりでホテルをチェックアウトした。

PASMOにまだいくらか残っていたはずなのでさっと改札を通れるかと思ったら、改札で切符を見せねばならないらしい。乗車券だけ買って、特急料金は電車の中で車掌さんに500円を払えばいいとの事。

ホームについて時間を確認する。出発まではまだ20分もある。

出発時間の10分くらい前に到着した電車に乗り込み、出発を待つ。すると、向かいのホームにアンパンマン列車がやってきた。

昨日は写真を撮りそびれたので、慌ててスマホを出して写真を撮る。

すると、アンパンマン列車は乗客を乗せて、先に到着した私が乗っている電車よりも先に出発してしまった。

ん・・・・?あれ??もしかしてあっちが私が乗る電車だった??

そう、こちらの電車に乗るはずだったのに。。。笑

そう、あんなに何度も確認したのになぜか乗る電車を間違える私。
慌てての出発時間と到着時間を調べた。

調べた結果、今乗っているこの電車で行くのが最も早く到着できそうだと判明した。もしも特急で行くならば後40分近く待たなければならないが、到着時間はほぼ同じだ。

地方の電車・バスの間隔はあいている事が多く間に合わない時があるので、冷や汗ものだ。早めに到着する計画にしておいてよかった・・・・。

って言うか、あそこまで確認しているのに、なんでホームを間違えるの自分。

そんな事言っても仕方ないので、大人しく出発を待った。


今治駅~松山駅は海沿いを走るルートらしく、電車からの眺めも素敵だった。海を見れるのは昨日で終わりだと思っていたので、嬉しかった。

今治駅~松山駅の電車から。
この距離でも海の透明度が高い事が分かる。

松山駅に着いた後、バス乗り場を探してきょろきょろすると、「空港行き」とでかでかと書いてある看板があってそちらに向かう。スーツケースを持った人たちが集まっており、恐らくこの⑤番乗り場で間違いなさそうだが,Google Mapで検索したバス乗り場と時刻とはちょっと違っていた。

が、まあいい。空港行きと書いてあるのだから行ってみよう。

昔ながらの、駅員さんに切符を見せるスタイルの改札

バスに乗りながらGoogle Mapを眺め、自分の現在地を確認しながら進む。方向がおかしかったら、運転手に確認したり、バスを降りてタクシーに変更するつもりだったが、無事に松山空港にほぼ予定時間通りに到着。しかも(間違って各駅停車に乗ったので)特急券も不要だったし、バスの運賃も予想より安く済んで、万々歳である。



松山:松山空港~成田空港

松山空港についてまずはフライト状況を確認。この時は予定通りだった。

荷物は最小限にしたつもりだったが、ちょっと増えてしまったので、重量を確認。機内持ち込みのみで5kgだったのでOKだ。チケットはQRコードを入手してあるので、別途手続きは不要らしい。

よし!空港の中を見てまわろう。

ホテルを出る前に少しだけ食べてきたが、少しお腹は空いている。せっかくなので、何か食べていきたい。そう思って見回すと、立ち食いうどん屋さんが目に入った。ここは香川じゃないけど、きっとおいしいに違いない。

そう思って食券を買う。ここ愛媛ではじゃこ天なるものがあるらしく食べてみたかったのだが、売り切れだった。残念。どれも美味しそうだったが、肉うどんを頼む。

関西風のうどんは初めてかもしれない。もちもちして美味しかった。

あっという間にうどんを平らげて、再び空港内部をうろうろ。お土産も買いたかったがこれ以上重くなって、荷物が2個になるとまずいので、我慢。

2階に行ってみると、成田行きのフライトはセキュリテイを通ってゲートに進む様に案内されていた。まだ余裕があるのだが、食べたり買ったりするものはないし、セキュリテイに時間がかかってはいけない。

と、インドの感覚でゲートに行くことにしたのだが、セキュリテイは一瞬で終わってしまった笑

しかも、中に入ると結構な人で、適当に座れて、電源もあって、コーヒーとかが飲めるところが無かった。(電源はあったが、数が少ない)

もう少し後で来ればよかったかな~。。。

しかも出発時間が遅れて、予想よりも待つ事になってしまったのだが、出発前にBOOK OFFで入手した「かもめ食堂」とスマホを眺めて時間をつぶした。文庫本が一冊あるとやはり良い。

30分程遅れてやっと搭乗案内がされたので、列に並ぶ。

その時、他の乗客はみんな「Jet Star」と書かれたステッカーを荷物に貼っているのを発見。

え・・・まずい。なにこれ。私ステッカー貼ってないけど。

そう思ったが、今更カウンターに戻ってステッカーなど貼りに行きたくないので、持っていたバッグをスタッフから見えない様にする事で何とかやり過ごした。

ふう、危なかった・・・・!!

自分の事は自分でやらないといけないところがLCCの落とし穴である。注意しないと何かをやらかしそうだ。

そんなこんなで、飛行機は松山空港を出発して、成田空港に向かったのだった。

松山から成田に向かう飛行機から。



自転車を漕ぐのは疲れたし、天気も不安定でだったけど、しまなみ海道を完走できた事が嬉しいし、どの島・どの橋からの眺めも素晴らしかった。ここに来て、息をしているだけでも価値があるのではないかと思う。

今回は駆け足になってしまったが、いつかまたしまなみ海道に来たい。

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