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『こんにちは』
くまくんは、出会うもの全てに「こんにちは」と挨拶をしていきます。
最初は小さなお花から。徐々に、自分より大きな大人に対しても挨拶ができる様になっていくくまくん。
小さな人達にとって、広い世界は「はじめまして」がいっぱいです。
だからこそ、一歩一歩、自分の足元から出会って、成長していって欲しい。
この絵本には、そんな小さな人達の目線を、大切に丁寧に描いてくれています。
「こんにちは」と挨拶ができる自分が誇らしいのでしょうね。一貫してすまして挨拶を繰り返すくまくんですが、お母さんとお父さんの前では少し違います。
かわいいかわいいと頬擦りするお母さんに対しては、ちょっと困り顔のくまくん。
子ども扱いされることが不服なのかな?
一方で、スーツ姿のお父さんには、こんなに嬉しそうに挨拶をします。
ぱぱ ぱぱ ぱぱ ぱぱ こんにちは!
お仕事帰りのお父さんでしょうか。
普段なかなか会えないお父さんは、ちょっとだけ特別感があるのかもしれません。
背伸びもしてみたいけれど、心許せる安心感のもとではありのままの自分を解き放つくまくん。
自分の足で好奇心の赴くままに世界を広げていける時期ですが、安心して自分をさらけ出せる場所もまた、この時期の子ども達には大切なのだと感じさせてくれます。
息子の1歳の誕生プレゼントに選んだこの絵本。
我が家でも、3人ともに愛され続けている、大切な1歳です。
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それぞれメッセージを書き込んでいます。
こちらは長男1歳の誕生日絵本。
いつか反抗期が訪れた際は
そっとテーブルに置いておきたいです。笑
こちらのくまくんの絵本、シリーズとして数冊出版されています。
どの絵本も小さな人達の方を向いている、共感し楽しめる絵本達です。
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渡辺茂男 文/大友康夫 絵
福音館書店 1980/06
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